をクリックして棋譜を再現して下さい。No.を押すと数字が消えます。盤面をクリックすると石が打ててしまいますが、リセットを押せば最初から再現できます。 白6、8の二間開きに対する黒9、11の押さえ込み策は、近ごろよく見かけるようになった戦法。 白22に対する黒23の外ヅケから27までの分断策は強手。 黒33に対する備えとして、白は34から40まで窮屈な姿で眼づくりをした。白56の出に対する黒57の受けは味悪。 白62のコスミは、力自慢の手だが、ここでは白(C-16)とまず隅を守っておき、攻める策もあった。 白70の下ヅケに対する黒71のオサエに、白が72と切り違えたところから、白兵戦が始まった。 白84のアテに対する黒85では、黒86と要の1子をツギたいところだが、そう打つと、とコウになる。このコウは「天下きかず」の大コウなので、やってみる価値はあった。 結局、黒は85から87と上辺をワタって、実利を稼いだ。 白94の打ち込みに始まる、106までの右上隅での応酬。 黒ば99で、黒100と打ち、白をより小さく閉じ込める策もあった。黒107までと、ここにかなりの黒地を囲った。 白114から118の切りは白がかねてから狙っていた勝負手。 黒135の2子アテに対し、白はこの2子を捨て140へと転じていった。ここで白が2子をツぐと、黒をシチョウに取る手があったようだが、読みきれなかったのだろう。 結局、黒は141と要の白2子を取れたので、下辺の10子は助かった。残る5子は白142と出られて大ピンチ。 白148が悪く、下辺の黒がピンチを脱した上149のハネから153までと、逆に白の10子が取られることになっては、ここで勝負が終わった。白148で白149と打てば白は無事だった。 観戦記 加悦正昭 |