1994(平成6年)5月7日
第11号


巻頭言


●「囲碁と将棋と私」  門川 滋 (日立マイコン)

 私が囲碁と出会ったのは高校の時であった。兄が囲碁とか将棋とかが好きだったので、私も
その道に引きずり込まれれてしまったのである。

 それまでは小学生の時に覚えた将棋を指すことが多く、将棋はそこそこの力はついたのである
が、囲碁のほうも強くなりたいと考えるようになった。

 囲碁と将棋、両方やれるからといって別に得なことはないのだが、話を聞く範囲では両方まと
もにできる人は少ないらしい。両方共それなりの面白さがあるのだが、最近はまわりに囲碁をす
る人が多いせいか、もっぱら囲碁のほうにカをいれている。

 将棋は頭がまだ柔らかい時に随分指した経験が大きいらしく、少しは手が見えるのであるが、
囲碁の方は支離滅裂である。序盤では構想がまるでなく、中盤では勝負所を間違い、終盤では
自分の大石がいつのまにか死んでいる。

 囲碁を打つといつも訳の分からぬままに、勝ったり負けたりしているのであるが、ヘタでもやれば
やるほど面白くなるのが囲碁の良いところである。

 今年の一月から本格的に囲碁部の活動に参加させて頂いているが、一日のうちに何局も続けて
打ったのは初めてで、囲碁も結構持久力がいるなと感じている。

 段位をとるとかいった具体的な目標はないが、まずは囲碁部の行事に積極的に参加させて項き、
目前の対局を一つ一つ大切にして、囲碁碁を楽しみながら棋力をあげていきたいと思っている。


『平成6年度、囲碁部活動計画』

 平成4年/下は、他事業所との交流対局及び、高崎市内の他社(原研)との交流対局、さらに
「日本棋院碁友会」の新設、平成5年は「日本棋院段級位認定大会」に参加し、段位の免状取得
などの活動を新しく加えて実施してきました。

 平成6年度は、部員の棋力強化を図るため、「遠藤碁会所」の入場券割引を行い、席主との指導
碁、碁会所での他流試合を実施します。

その他の活動として、
  1.定例囲碁研究会の開催
  2.月例囲碁大会の開催
  3.新緑、紅葉、新春の囲碁大会開催
  4.段級位認定大全の参加
  5.夏期、及び新年囲碁合宿の開催
  6.高崎市、及び連合主催囲碁大会の参加
  7.「原研」との交流大会
  8.「全日立会・社長杯囲碁大会」の参加
  9・囲碁講座ビデオの貸出し
 10.季刊「碁友会」の発行
 11.新部員の勧誘
 12.日本棋院「碁友会」の会員の募集

 などの企画、運営を行っていきます。


『新年囲碁合宿大会』開催

・日時:平成6年1月4日(火)〜5日(水)
・場所:藤岡市上日野、民宿「平八館」
・参加者:12名

 ◆Aリーグ上位成績
   鈴木 (品証)   4勝1敗
   福田 (工務)   3勝2敗
   武田 (DECO)  3勝2敗

 ◆Bリーグ上位成績
   関根 (東エレ)  4勝1敗
   鈴木 (電子販)  4勝1敗


 『新年囲碁合宿報告』 東エレ/関根良英

 正月から温泉付(?)で囲碁を打つ、なかなかいいものである。去年1年の疲れがとれ、
今年も一年また頑張ろうという気になる。

 さて「新年囲碁合宿報告」ということで原稿依柄をうけたが、5カ月も前のことで「勝った、
優勝した」という喜び、感動は薄れてきている。というのは、なぜ私が優勝できたか、はっき
りいっていまだに分からないのである。勝負というのはこういうものかと、その時はコツをつか
んだような気がしたが、あれは錯覚なのだろうか。(?)

 ちょっと話が囲碁とそれるが、私はテニスを十数年続けている。心技体、勝負に必要な条件
である。一つのことを続けていると、まれに負ける気がしない時がある。囲碁合宿優勝はまさ
にそんな状態だったのでは・・・?

 こんな感じで、勝ったり負けたりである。忙しい仕事の合間に時間を作って、少しでも強くなり
たい。今後ともよろしく。


『新春囲碁大会』

◎1月29日(土) 参加者(16名)、於:赤城クラブ
 ◆Sブロック上位成績
   武田 (DECO)   3勝0敗
   山本 (マイコン) 2勝1敗
 ◆Aブロック上位成績
   鈴木 (電子販)  3勝1敗
   佐藤 (生産企)  3勝2敗
 ◆Bブロック上位成績
   藤野 (工務)   4勝1敗
   新井 (生抜)   3勝2敗

『月例会報告』

◎3月26日(土) 参加者(13名)、於:赤城クラブ

 ◆Aブロック上位成績
   藤野 (工務)   5勝0敗
   門川 (マイコン) 3勝2敗

 ◆Bブロック上位成績
   佐藤 (生産企)  5勝0敗
   中嶋 (品証)   4勝1敗



 『全日立会・社長杯囲碁大会』

 さる2月19日(土)、東京の日本棋院において「全日立会・社長杯囲碁大全」が開催され、
全社より26事業所、157名が参加し、熱戦を繰り広げた。

 (半事)/(高崎)は(水)(システム)(つち)と対戦したが、他事業所の壁は厚くいずれ
も敗退し、涙をのんだ。

 今後は部員の棋力向上と共に、他力本願であるが有力新人の配属、強豪の事業所間トレー
ドに期待したい。

 なお優勝は(システム)、準優勝(シ研)以下、(半事)/(武蔵)、(汎用)、(日研)、(お)の
順位であった。


『藤岡囲碁クラブと私』

              電子販/鈴木伊三郎

 私が所属する藤岡囲碁クラブは、藤岡市の文化活動の一環として協会から助成金を受け
運営されており、また、日本棋院「藤岡棋友会」の看板も掲げています。

 会員は現在87名で、段級位の構成は、六段2名、五段4名、四段9名・・・と初段をピークに、
ほぽ対称分布になっています。

 対局は段級位とは別に、ポイント制で争われ、格付けは隔月に開催される月例会(対局は四回)
 の成続で見直しされます。

1.級位者は全勝で昇点、昇級
2.段位者は連続優勝で昇点、昇段

と大変厳しい基準になっています。

 私は、平成3年11月の入会対局で五級に格付けされ、以来9回の大会に参加し現在二級まで
何とか這い上がってきています。

 過去の成績は、28勝8敗と3勝1敗のペースですが、全勝の壁が厚く悔しい思いをし、また、「賞
品泥棒」ともいわれる所以です。

 今までは、茨城営業所勤務もあって、大会参加率が低かったが、これからは真面目に取り組め
そうな気がしています。

 また、勝敗とは別に囲碁を通して地域の人達との接点を広げ、交流を深めることも大事なことと思う
この頃です。


発行者:藤野勝洋 編集者:加藤正二

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