1995(平成7年)12月25日
第14号


巻頭言


●「私と囲碁と勝負」  大重 孝允 (日立マイコン)

 私が碁石を手にしたのは社会人になってからで、かれこれ30年のつきあいである。し
かし実質的には高崎に着任してからの13〜15年といえる。

 入社当時、寮に帰ってからの時間つぶしに麻雀や囲碁でよく遊んだ事が囲碁のスタート
であったと思う。多少の知識とルールは知っていたが、定石など勉強したことがなく、た
だ勝つか負けるかの遊びであった。

 私は元来、勝負事が好きな方で「囲碁」も遊びの実戦で覚えたと言えます。基礎的な勉
強を始めたのは高崎に来て、囲碁部に入ってからでした。

 私の碁のタイプは基本的に性格上、好戦的な「ケンカ碁」ですが、入部してからこれも
だいぶ変ったと自分で感じます。以前は圧倒的に勝たなくては気が済まないという気持で
したが、最近は一目でも半目でも勝てばよいと思うようになってきました。

 幸いにも今年初段をパスし、第一の目標は達成できました。これも「日立会囲碁部」及
び「日立高崎碁友会」に所属したおかげと感謝しています。

 気持としては第二、第三の目標にチャレンジしたいのですが雑用(?)に追われ、又悪
友からの誘惑に負けて、囲碁に費やす時間が少ないのが実情です。

 新年を迎え気持も新たに、雑用や誘惑をかわしながら、再度「囲碁」へのアタックを試
みたいと思っています。


『日立 VS 沖電気 囲碁交流会』

 8月25日(金)、三山荘にて沖電気囲碁部7名を迎え、交流対局を行った。沖電気とは
十数年前に対抗戦を行っており、この時以来の対戦である。

 対局前の夕食会では、双方の総務部長、囲碁部役員の挨拶、自己紹介があり、和気
あいあいのひとときを過ごした。

 成緒は4勝12敗と相手に花をもたせる結果となってしまった。敗因は他流試合の経験
不足と、段級位設定の甘さと思われる。

 結果はともかく、地域の同好者との囲碁交流は、適度な緊張感と新鮮さがあり、有意義
であった。次回の対戦が楽しみである。

 なお、沖電気主将の篠田氏は県代表クラスとして、県内でも有数の打ち手である。


『平成7年度年間優秀成績者』

 平成7年の月例大会、合宿の成績をまとめた結果、上位成績者は次の通りでした。

◎勝ち星ベスト3

 1位 門川(マイコン) 25勝10敗
 1位 加藤(マイコン) 25勝18敗
 3位 武田(DECO) 24勝24敗

◎勝率ベスト3

 1位 門川(マイコン) 25勝10敗(71%)
 2位 小倉(リIC設) 17勝 8敗(68%)
 3位 鈴木(品証)   19勝 9敗(68%)

◎対局数ベスト3

 1位 武田(DECO)48局
 2位 福田(工務)  45局
 3位 羽鳥(PKG) 44局
 3位 関根 東エレ) 44局

 勝ち星、勝率とも門川氏の活躍は立派なものでした。また、勝率で上位の小倉氏、
鈴木氏は碁会所での実戦トレーニングが実を結んだのでしょう。
対局数では昼休みの早碁の常連が大会でも対局数を稼いでいるようです。

平成8年度はお互いに腕を磨き、囲碁部全体のレベルアップをはかっていきましょう。


『日本棋院・段級位認定大会』

今年度、段位認定大会には12名が挑戦し、4名が昇段及び入段を果たした。特に堀田氏
の五段昇段は快挙であった。

 なお、これで囲碁部の有段者は13名と層が厚くなった。今後、有段者は段位に恥じない
実力と品格を保つと共に、入段を狙っている部員は是非、来年獲得してほしいと思います。

 ◎7月30日(日)、参加者(7名)
 ◎9月23日(土)、参加者(5名)
   於:日本棋院、八重州囲碁センター

☆免状取得者
 ◆五段戦・堀田(たM製)  5勝0敗
 ◆初段戦・大重(マイコン) 3勝1敗
       ・石関(東エレ)  3勝1敗
       ・門川(マイコン) 3勝1敗


 『月例会報告』

 ◎7月22日(土)、参加者(14名)

 ◆リーグ上位成績
   大重(マイコン) 4勝0敗
   藤野(工務)   5勝1敗
   上野(1ウ製)  5勝2敗
   小関(総務)   4勝2敗

 ◎10月14日(土)、参加者(14名)

 ◆リーグ上位成績
   武田 (DECO)  5勝1敗
   加藤 (マイコン)  4勝1敗
   小関 (総務)    4勝1敗
   小倉 (リIC設)   4勝2敗
   鈴木 (品証)    4勝2敗

 ◎11月25日(土)、参加者(12名)

 ◆リーグ上位成績
   上野 (1ウ製)  5勝1敗
   門川 (マイコン) 3勝1敗
   小倉 (リIC設)  3勝1敗


 ☆☆ 囲碁川柳 ☆☆

 ◆もう未練 ない石チラリ 目が走る (中嶋)

 ◆大接戦 半目勝ちの 心地よさ (加藤)


随筆


「囲碁を再開して思うこと」 山崎幸一(リIC設)


 平成7年春から「囲碁」をまたはじめるようになった。きっかけはO氏の強引な誘いであったが、
今は楽しく石を持てるようになった。

 もともと学生の頃に囲碁を始めて、簡単な定石は覚えていたつもりだったが、やはり15年のブラ
ンクは大きかった。今でも最善の手が打てるわけではないが、春夏頃までは、自分でも情けないと
思う手しか、打てなかったように思う。

 「これではいけない、何とかしなければ」と思い、碁を打つ機会を増やすことにし、地域の囲碁クラ
ブに加入した。ここでの成果は何といっても見ず知らずの人と、一局打つだけで仲良くなれることで
あった。
 (ただ、年輩の人が多いのが少し残念ではあるが・・・)

 碁の結果は実力通り当然負けることが多く、年輩の方から「若いから、これからどんどん強くなれ
るよ」と声をかけていただくが、この一言が非常に悔しいものである。性格が短気なもので無理とは
知りながら、これからでなく、すぐに強くなりたいと思ってしまうのである。

 なかなか上達しませんが、これからの長い人生の良き趣味として「囲碁」を続けていき、いつか自分
より若い人に、あの言葉をかけられる日がくる事を夢見て、これからも楽しくがんばっていきたい。


発行者:藤野勝洋 編集者:加藤正二

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