●○● 天声人碁 ●○●


2002年8月


◎2002/08/27 「免状について」

7〜8年ほど前、私達のクラブでは多くの人が日本棋院の段位認定試験
に挑戦し、初段から五段まで10人以上の有段者が生まれました。
初めて有段の免状をもらった時は感慨深いものがありましたね。

しかし現在、段位認定試験に挑戦する人はほとんどいなくなりました。
(日本の囲碁界全体でも免状の申請が少なくなっているようです。)

なぜでしょうか、私達のクラブの場合ですと

◆高齢化が進み棋力向上が難しくなった
 ・研究心の持続が困難となり、行き詰った (-_-;)

◆免状の権威が相対的に低下した
 ・地域の大会で認定された段位で出ると、ほとんど負け越しとなる

では免状は役立たずかと言えば、そうでもないような気がします。

私自身は「免状に恥じない棋力と品位を維持する、精神的な支え」
と思っています・・・ (あまり説得力はないですね)

免状獲得に燃えたあの頃のエネルギー、もう一度復活させたいと
思っています。


◎2002/08/21 「八重洲囲碁センター」

先日、帰省した折に日本棋院の「八重洲囲碁センター」に寄っ
てきました。
7月にリニューアルオープンということで視察かたがた対局も
してきました。

場所は東京駅の八重洲北口から5分ほどの「八重洲口会館」
9Fです。広さは以前の八重洲囲碁センターの2倍とゆったり
しています。
入場料は一般:1,400円、会員:1,100円と少し高めですね。

囲碁書籍や囲碁グッズも豊富にあります。最近は「ヒカルの碁」
関連グッズが多くなりました。

今までと変わったのは対局カードによる点数制になったことです。
ちなみに私は三段レベルで対局したところ2勝2敗で点数は変
わらずという結果でした。

プロの指導碁や種々の囲碁教室も行われています。私も参加
したいと思いますが、時間とお金がね・・・


◎2002/08/16 「映画:ホタル」

8月15日は終戦記念日、映画「ホタル」をビデオで観ました。

終戦間近の特攻隊員の心情を回想する物語です。劇中、高倉健が
ハーモニカで奏でる「故郷の空」、『♪〜夕空晴れて秋風吹き〜♪』
が印象的でした。

それにしても、物量で著しく劣る日本軍の特攻作戦は現在の感覚から
すると信じられないですね。
でも、過激なイスラム系の自爆テロも同じかもしれません。

碁でたとえるなら、強大な厚みの敵の陣中に単騎突入し、負けを急ぐ
ようなものです。

厚みは浅く消すのが原則ですよね。
でも形勢に自信が持てないと、つい深入りして自滅の道をたどるケース
が少なくありません。「ヤキモチ」は戒めましょう。

   ◇  ◇  ◇

「ホタル」平成13年公開
監督:降旗康男
出演:高倉 健/田中裕子/小林稔侍



◎2002/08/13 「TV囲碁番組について」


NHK日曜お昼の囲碁番組はできる限り見るようにしています。

前回の「NHK杯囲碁トーナメント」の優勝は張 栩(ちょう・う)七段でしたね。
涼しげでキリッとした顔立ちがいいですね。
今年は誰が優勝するか楽しみです。個人的には加藤正夫本因坊を応援
しているんですが。

この番組、最初は解説者の説明やコメントを真面目に聞いているのですが、
やがて眠くなるんですね。(対局者、解説者にもよるんですが・・・)
この眠りが何とも気持いいんです。
そう、子供の頃「桃太郎」や「浦島太郎」などのおとぎ話を聞いて、眠る感じ
ですね。

このTV対局の解説をジックリ聞いて、後で並べ直せば結構いい勉強になる
のはわかっているのですが・・・


◎2002/08/02 「関西棋院について」

現在、碁聖戦5番勝負が行われています。小林光一碁聖に関西棋院の
結城聡九段が挑戦しています。
成績は小林碁聖が2連勝した後、結城九段が1勝を返したところです。

結城九段が所属する関西棋院は戦後まもなく、故橋本宇太郎九段等が
日本棋院から脱退し関西で独立したそうです。

その頃、橋本九段は本因坊位を手中に収め、一大勢力を保持していたの
でしょう。
その後は橋本昌二九段他が活躍した時期もありましたが、独立した当初
の勢いは薄れているように思います。

一方、同じ大阪には日本棋院の関西総本部があり、プロの囲碁団体が2つ
存在することになります。そして最近は昔に比べ双方の垣根もあまりなくなっ
ているようです。(特に若手は)

素人目には同じ目的の旗を掲げているのですから、一緒になったらお互いに
やり易くなると思います。(色々、過去のいきさつはあるのでしょうが・・・)

企業は合併・合弁・買収等、どんどん変わっています。囲碁界も変革を!


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