●○● 天声人碁 ●○●


2006年4月

2006-04-30 「怒涛の譜(第7局)快進撃のスタート」

※加藤正夫精局集「怒涛の譜」より譜の内容、コメントを順次記載していきます。

■第23期本因坊戦二次予選/S42(1967)/04/27
■黒 加藤正夫 四段 : 白 宮下秀洋 九段 (4目半コミ出し)
■結果:黒番:加藤、207手完 中押し勝ち
■前年から始まった一次予選四局を勝ち上がり、高段陣が加わる二次予選に進んで最初に
 顔を合わせたのが宮下九段。ここから加藤の実質的な快進撃がスタートする。
■新聞解説
・大先輩も大家もなんのその、ものおじせずパンチの雨を降らせるのがいかにも若手らしい。
 宮下の顔にようやく苦渋の色が浮かんだ。
・加藤のカラミ攻めは宮下を確実にとらえようとしている。
・黒の一方的な取りかけで白の大石を屠った。
・猛牛といわれた宮下に圧勝した、加藤会心の一局である。
■コメント
・宮下九段:1962年(第10期)王座戦優勝、早碁棋戦優勝3、1976年8月没。享年62歳
・雑誌などで「福島の猛牛」と呼ばれていた記憶があります。
・ベテランの「猛牛」を新鋭の「殺し屋」が一歩も引けをとらず快勝した一局のようでした。



2006-04-28 「アマの負ける手・負けない手」

◆書籍紹介
 ・こだわり講座〈1〉
 ・「アマの負ける手・負けない手 黒番編」
 ・平本 弥星 (著)

「危ないのがお好き?」
 碁は相手がいるから楽しい。相手がどう打つかわからないから面白い。
 そう、碁の面白さは不確実性にあると言ってもよいでしょう。

 ですから、負けても面白ければよいという方はどんどん危ない手を試してください。
 しかし、やはり勝ったほうが楽しいという方は、危険の多い打ち方をしないほうがよい
 と思います。


       (本書の序章より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

「碁はリスクマネジメント」と本書では解説しています。
碁に勝つのは、相手に助けられとのこと。碁に負けるのは相手を助ける手を打つからだそう
です。

「危険なな手」と「妙手」は紙一重のような気がします。
一方的に有利になるような手はそんなに無いのでしょうね。あるとしたら、それは相手に助け
られたときと考えるべきでしょう。

でも安全第一の手ばかりでは、勝負として面白味がないのも事実です。
「確実で安全な手」と「不確実な勝負手」の選択。これはメンタルな部分の問題ですが、悩み
尽きないですね。



2006-04-26 「将棋・瀬川四段がNECと契約」


 61年ぶりに昨年行われた将棋のプロ編入試験に合格した瀬川晶司四段(36)が、
4月1日付でNECと所属契約を結んだと、日本将棋連盟が14日発表した。NECの
広告に出演したり、イベントの際の衣服にNECのロゴマークを入れたりする。
 同連盟によると、将棋のプロ棋士が企業と所属契約を結ぶのは初めて。NECは、プロ
ゴルファーの福嶋晃子さん、プロテニスプレーヤーの浅越しのぶさんとも同様の契約を
交わしている。

                   (4/15 朝日将棋Webより抜粋)

     ◇   ◇   ◇

最近、将棋界は瀬川さんの話題で溢れています。マスコミに登場したり、何冊かの書籍が
出版されたりと多忙のようです。

そして今回は企業との所属契約、もともとNEC関連会社に勤めていたそうですが囲碁・将棋
の世界では初めてで驚きました。でもいいアイディアだと思いますね。

今後、できれば囲碁棋士も企業と契約して存在をアピールしてほしいですね。梅沢プロを
はじめ若手女流棋士は企業のイメージアップ戦略に貢献できると思います。



2006-04-23 「次の一手選手権(風鈴会)」

昨日(4/22)は定例の「風鈴会」の日、今回は「次の一手選手権」です。
これは「次の一手」6問を解答し、その得点を競うもので優勝は努力家のアンドリューさん。
私は2位で鈴木七段の扇子をいただきました。そのうち「お宝」として価値が上がると期待し
ています。



    ◇   ◇

以前(30〜40代)の頃は囲碁雑誌や「週刊碁」の認定問題に取り組み、解答を提出して
得点の上下に一喜一憂していたのですが、最近はすっかり遠ざかってしまいました。
今回の賞品(扇子)に「志立」と書いてありますが、その気持を忘れないようにしたいと思い
ます。



2006-04-21 「日本棋院:県支部連合会総会2006」

先日、恒例の「総会」が開催され出席してきました。

議事は例年と大差なく、役員・スタッフも大きな変化はありません。
新規の企画など腹案はあっても、実行できるパワー(資金・人材等)がないのが実状です。

県内には日本棋院支部のほかに碁会所・市町村・職域・学校などいろいろな囲碁団体があり
ますが、連携が十分とはいえません。各団体が有機的につながればもっと活性化すると思う
のですが、難題です。

日本棋院は加藤正夫理事長のもと、思い切った改革を断行し成果をあげたようですが、
その改革のエネルギーは大変なものだったと思われます。

一地方の囲碁ボランティア団体では限られたことしかできませんが、地道に草の根運動を
展開し、囲碁ファンを拡げたいと考えています。



2006-04-20 「世界選手権富士通杯/ベスト8、日本勢は結城一人」

世界選手権・富士通杯の1、2回戦が東京・日本棋院(4/8、10)で行われた。
ベスト8に進出したのは韓国5名、中国2名、日本1名。日本勢でただ一人生き残ったのは
関西の結城聡九段。結城が単騎赴く準々決勝は、6月3日に中国の北京で行われる。

         (「週間碁」より抜粋)

    ◇  ◇  ◇

やはり韓国勢は強いですね。選手層も厚いし日本の苦戦は続きそうです。
囲碁に対する国民の関心度を考えれば、この結果もやむおえない感じもしますが、あきら
めずに応援していきたいと思っています。
日本のスポンサーも苦しい心境でしょうが、広い心で続けてほしいですね。

    ◇  ◇  ◇

囲碁の国際戦では日中韓がしのぎを削って戦っています。(日本がやや劣勢気味です
が・・・)
一方、日中韓の外交問題では挑発的な言動がニュースを賑わしています。

過去の歴史の負い目を引きずっての交渉は苦しいところでしょうが、信義を尽くして理解を
深めてほしいと思います。



2006-04-18 「本因坊戦/挑戦者に山田規三生九段」

 高尾紳路本因坊(29)への挑戦者に山田規三生九段(33)が決まった。
本因坊戦リーグのプレーオフ、山田と依田紀基碁聖(40)の対局が4月13日、日本棋院
で行われ、山田が先番半目勝ちし、初挑戦を決めた。
七番勝負第1局は5月8、9日、札幌市中央区のホテルオークラ札幌で行われる。
 山田は開幕から2連勝したがその後2敗を喫した。しかし、リーグ最終局、プレーオフ1回戦
で羽根直樹九段を連破して挑戦権へあと一歩とこぎつけ、ついに挑戦者となった。
 高尾とは大舞台で初の対決になり、熱戦が期待される。

          (毎日新聞 4/13より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山田九段、後半の快進撃は驚異的でしたね。プレーオフでも羽根九段、依田碁聖を連破し、
挑戦者に名乗りをあげました。

山田九段は平成9年に王座のタイトルを取りました(一期のみ)。毎年、そこそこの成績を残し
ているのですが、タイトル奪取まではいかなかったようです。
本因坊戦では年下の高尾本因坊との対決となりますが、熱戦を期待しましょう。

         ◇  ◇  ◇  ◇

山田九段は数年前、日本棋院の月刊誌「碁ワールド」で「道頓堀(とんぼり)交遊録」という
文章を載せていました。
関西の若手棋士との交遊録ですが、棋士の特徴・個性を面白く、鋭く観察していました。

碁の対局では相手の心理を探ることも一つの要素であり、その意味で人を見る観察眼も鍛え
られているのかもしれませんね。



2006-04-16 「十段戦第4局 /趙治勲、十段位を防衛」

 趙治勲十段に山下敬吾棋聖が挑戦していた十段戦五番勝負の第四局が4月13日に
松山市の道後温泉で行われ、黒番の趙が2目半勝ちし、三勝一敗で十段位防衛を果たした。
連覇の趙は、同時に自身の持つタイトル獲得最多記録を69に更新した。

<趙十段の話>
 開幕前、全然勝てる気がしなかったけど、一、二局で思い切り打って二回勝ったから、
もしかして、と思い三局目は硬くなった。これで少し元気が出てきたかな。

                (産経囲碁Webより抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

趙治勲十段、対戦成績では負け越していた山下棋聖を妥協を許さない技で倒し、防衛を
果たしました。
趙十段といえば鬼神のような打ちぶりで恐れられていましたが、最近は柔らかい雰囲気に
なってきました。年輪を重ね円熟味が出てきたようです。

一方の山下棋聖、王座戦、天元戦、棋聖戦、そして今回の十段戦と4連続のタイトル戦と
いうことで疲れもあったのでしょうか、残念な結果となりました。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は愛媛県松山市の道後温泉。
友人が愛媛県西条市に単身赴任しており、在任中に一度訪れたいと思っています。
気候も温暖で住みやすそうな所のようです。



2006-04-14 「NHK杯囲碁トーメント(4月9日)」

NHK杯の放送は録画しておき、後でゆっくり見るようにしています。
今回の放送(石田芳夫九段 VS 中野泰宏九段)、石田九段が不利の形勢で最後の
小ヨセの局面で事件が起きました。

中野九段が自らアタリの場所に石を置いたのです。一瞬、周囲は固まった状態となり、
石田九段が申し訳なさそうに相手の石を取り上げゲームセットとなりました。
石田九段も後味が悪い思いをしたことでしょう。中野九段(関西棋院)は頭を抱えていまし
たが、こういう事ってあるんですね。

私もネットの碁でこういうケース(相手が自滅の手)に遭遇したことがあります。
一瞬、取っていいのか迷いますがネットだと確認もできないのでそのまま取り上げます。

ネットではなく実際に相手を前にした対局でしたら、「取りますよ」といって相手の対応を待つ
でしょう。逆の立場だったらどうでしょうか。できれば潔く「取ってください」といいたいものです。




2006-04-12 「十段戦第3局 /山下棋聖勝ち1勝2敗」

 趙治勲十段に山下敬吾棋聖が挑戦している十段戦五番勝負の第3局は、趙2勝のあとを
受けて4月5日に長野県大町市で打たれ、黒番の山下が8目半勝ち、対戦成績を1勝2敗と
し、趙の防衛に待ったをかけた。第4局は13日、愛媛県松山市の道後温泉「宝荘ホテル」で
行われる。

 13年連続開催となった大町決戦。序盤は黒が模様を張り、白は地を先行する展開。
終盤、両者とも秒読みとなり、1手打つごとに情勢は揺れ動いた。1度は白優勢となったが、
山下の勝負手で、最後は大差勝ちとなった。

<趙十段の話> いい勝負になったと思ったときからひどかった。
<山下棋聖の話> 全然うまく攻めることができなくて…いや、もうだめでしたね。

                (産経囲碁Webより抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

黒番の山下棋聖が厚みを背景にした攻勢で中盤までは優勢だったが、趙十段は決め手を
与えず長期戦の様相に。終盤、山下の勝負手に時間に追われたか趙に疑問手が出て終局。

1、2局は趙十段の打ち回しが冴えて2連勝。本局は揺れ動く形勢の中、山下棋聖が勝利を
もぎ取りました。
今後の予想、山下棋聖は連勝でタイトルを奪取するパターンなので趙十段優勢と見ますが・・・

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」。13年連続開催とのことですが
主催者や地元の囲碁関係者も恒例行事としてとらえているのでしょうね。

今年は大雪で北アルプス周辺も残雪が多いことでしょう。数日前、登山や山スキーの人が
遭難したニュースを聞きましたがその7割は中高年だそうです。準備不足と自然を軽視した
結果だと思います。

私も20代の頃、南アルプスの春山登山で沢に転げ落ち、九死に一生を得た記憶があります
。疲労が重なっていたことと春山を甘くみていたのが問題だったと思います。




2006-04-10 「独身寮同期会(伊香保温泉)No.2」


今回の同期会の参加者、若づくりの人もいれば年齢以上の風貌の人もいましたが、
外見上はそんなに変わっていない様子でした。

青年期に想い描いた自画像から40年ほどの歳月が流れました。変化の度合いは
人それぞれでしょうが感慨深いものがあります。

この変化も客観的にみれば青年期に描いたデッサンの延長線上のように思います。
人それぞれの自画像、現時点での完成度は80%くらいであとは微調整の段階でしょうか。

自画像の出来栄えは描いた人自身が決めるもの。世間の評価とかテクニックの巧拙では
なく、自分が納得できる作品を完成させたいものです。




2006-04-08 「独身寮同期会(伊香保温泉)No.1」

昨日(4/7)の午後から今朝にかけ、新入社員として入った独身寮の同期会が伊香保温泉
で行われ、参加してきました。
寮に入ったのはもう40年も前のことで、当時60人近くの同期生がいたと思います。。
今回参加したのは20名で、その中には35年ぶりの再会という人もいて懐かしさで一杯で
した。
昔のたわいない話を肴に酌み交わす宴はいつになく盛り上がり、伊香保の夜は更けていき
ました。

独身寮での集団生活は新社会人の人間形成に大きく役立ったように思います。
寝食を共にすることにより、「先輩・後輩の人間関係」、「人脈の拡がり」、「日常の生活
マナー」などが自然に身についたように思います。

最近の若い社員を見て感じるのは、コミュニケーションが不得手な人が多いように思います。
個人主義が浸透し、集団生活に馴染んでいないのかもしれませんね。



2006-04-06 「世界選手権富士通杯/日本勢のV奪還なるか?」


第19回「世界選手権富士通杯」・1、2回戦は東京・日本棋院(4/8、10)で世界7 カ国・地域
(日本、中国、韓国、中華台北、北米、南米、欧州)の予選を勝ち抜いた21 名と、シード3 名
の代表選手24 名によるトーナメントで世界一を決定する。

         (日本棋院HPトピックスより抜粋)

    ◇  ◇  ◇

世界棋戦としてもっとも歴史のある日本主催の大会ですが、過去の優勝回数は日本:6、
韓国:11、中国:1で、ここ8年間は韓国が連続優勝しています。
その韓国も最近はやや勢いを落としており、替わって中国勢が力をつけています。

今回、日本からは羽根直樹、張栩、高尾紳路、趙治勲、山下敬吾、山城宏、結城聡の7人
が出場しますが、是非ともタイトルを取ってほしいと思います。

個人的にはベテラン趙治勲十段の活躍を期待していますが、持ち時間が3時間なので苦し
いかもしれません。



2006-04-04 「本因坊戦挑戦者プレーオフ」

「本因坊:山田が羽根を降す プレーオフ1回戦」
 高尾紳路本因坊(29)への挑戦者を決める第61期本因坊戦リーグのプレーオフ1回戦は
4月3日、日本棋院中部総本部で行われ、山田規三生九段(33)が羽根直樹九段(29)に
先番中押し勝ちし、4月13日に東京・市ケ谷の日本棋院会館で行われる挑戦者決定戦で
依田紀基碁聖(40)と対戦することになった。

 リーグ戦を5勝2敗で終えた3人によるプレーオフで、まず前期順位5位同士の羽根と山田
が対戦、勝者が3位の依田と対戦するシステム。山田は初挑戦、依田は2期ぶり2度目の
挑戦がかかる。

           (毎日新聞 4/3より抜粋)

     ◇   ◇   ◇

「本因坊戦リーグ:依田、羽根、山田3人のプレーオフに」
 本因坊戦リーグは3月30日、東京・名古屋の日本棋院会館で一斉に最終局が行われ、
挑戦権は依田紀基碁聖(40)、羽根直樹九段(29)、山田規三生九段(33)の3人による
プレーオフに持ち込まれた。前期の順位により、4月3日、名古屋市で行われる羽根−山田
戦の勝者が4月13日に東京で依田と対戦する。

 1敗の羽根が勝てば初挑戦が決定するが、敗れれば2敗者にも挑戦の可能性が生じる
状況で、最終局が行われた。その結果、羽根は山田に敗れて両者が2敗に。依田が勝って
2敗を守り、張栩名人・王座(26)が敗れて3敗となったため、3者のプレーオフになった。

 依田が挑戦すれば2期ぶり2度目の挑戦、羽根と山田は本因坊戦では初挑戦となる。
 一方、リーグ陥落は趙善津九段、王銘エン九段、王立誠九段、蘇耀国八段となった。

          (毎日新聞 3/30より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

羽根九段、山田九段にリーグ最終局で半目負け、プレーオフ1回戦でも敗退し挑戦者への
夢を断たれました。
山田九段、最後で追い上げて残るは依田碁聖とのプレーオフ2回戦。これで勝ったら奇跡の
挑戦者決定ですね。
待ち受ける依田碁聖、世界勝ち抜き戦でも3連勝し気を吐きました。どちらが挑戦者の切符
を手に入れるか、待ち遠しいプレーオフ2回戦です。

今期の本因坊リーグ戦は張栩、羽根が先行していましたが最後は失速し、依田、山田の
決戦となりました。
蘇耀国八段、最終局で張栩名人を破り4勝3敗となりましたが、リーグ陥落とはきびいですね。



2006-04-02 「十段戦第2局 /趙治勲十段、防衛へあと一番」

 趙治勲十段に山下敬吾棋聖が挑戦している十段位戦五番勝負の第2局は、趙先勝の後を
受けて3月27日に愛知県蒲郡市の西浦温泉で行われ、黒番の趙が中押し勝ちして連勝
、防衛にあと一勝とした。
 第3局は4月5日、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われる。

 「ふたりとも気合負けしないように気合で打っている」と新聞解説の宮本直毅九段が話せば、
立ち会いの岩田達明九段も「どちらも戦いが好きだから、大変な碁になりそう」と予想する。

 難解な全面戦争に突入。黒は上辺の白と中央の白を分断して優位を確立し、最後は趙が
粘る山下を突き放した。

<趙十段の話> ここが囲えた(中央に地ができた)から…。
<山下棋聖の話> 最初の戦いから苦しかった。中盤も手厚く打たれどうしようもなかった。

                (産経囲碁Webより抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

趙治勲十段の闘魂が山下棋聖の力を完封した一局のようです。
厚みと攻めが身上の山下棋聖も受身の立場では力が発揮できない様子でした。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は愛知県蒲郡市の西浦温泉「銀波荘」。囲碁・将棋のタイトル戦ではすっかり
おなじみです。
十段戦の対局地は毎年ほぼ同じところで行われおり、主催者、開催施設も手馴れて安心か
もしれませんね。

蒲郡市は「がまごおりし」と読みますが、知らない人は難しい呼び方だと思います。
小学生の頃、親に連れられて海水浴や潮干狩りに訪れたことがあります。その頃は蒸気機
関車が走っていたような記憶があります。


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