●○● 天声人碁 ●○●


2006年6月


2006-06-29 国家の品格

先日、「国家の品格/藤原正彦(著)」を読みました。
アメリカ的な「論理と合理」から、日本的な「情緒と形」が日本の品格を取り戻すという
提言。なるほどと思いました。

著者もいってましたが若い頃はこの日本的な「情緒と形」がまだるっこく、メリハリがな
いように感じます。でも年齢を重ねるに従い、この情緒という空気を快く感じるようにな
ります。

問題は現代の若い世代が「情緒と形」をどのように受け入れるかだと思います。

囲碁の世界では韓国、中国が日本を凌いでいる状況ですが、単純な勝ち負け(論理)
ではなく文化(情緒)として発展してほしいものです。



2006-06-26 アマ本因坊戦県大会/2006

県内のアマ強豪が全国大会出場をかけて戦う棋戦は「アマ名人戦県大会(旧十傑
戦)」、「アマ本因坊戦県大会」、「世界アマ選手権県大会」の三棋戦があります。

昨日(6/25)は「アマ本因坊戦県大会」の準々決勝〜決勝戦が行われ、長谷川義則
さんが優勝、準優勝は小暮智さんでした。
いずれも全国大会出場経験のある強豪ですが、全国大会での上位入賞は難しそうです。

過去、群馬県勢では1966年の第6期アマ十傑戦で石井成幸さんが全国優勝した記録
があります。もう40年も前ですが石井さんは現在も第一線で活躍しています。

その石井さん、本大会では2回戦で小学校5年の本木君にまさかの敗退となりました。
若手に花道を譲ったのでしょうか。



2006-06-25 陣地になる前に手をつけよう(風鈴会)

昨日(6/24)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座のテーマは「陣地になる前に手をつ
けよう」。相手の辺の模様が大きくなった場合に、どのように手をつけていくかの解説で
した。

この荒らしのテクニックを知っているのと知らないのでは、作戦に大きく差が出てきます。
大切なのは手をつけてうまくいけば問題ないのですが、途中で見通しが立たなくなった
場合にいかに損をしないよう収束させるかだと思います。

私自身、途中で危うくなっても意地で打ち進め、破綻するケースが少なくありません。
囲碁はギャンブルではないので、事態を冷静に見つめてその後の対応策を考えること
が重要でしょう。

「事態を冷静に見つめる」、これがなかなかムズなんですよね。



2006-06-22 ゾーンプレス

W杯サッカーも予選リーグは終盤。日本VSブラジル戦は明日の早朝放送だそうですが、
とても早起きして見る気力はありません。
世界最高峰のブラジルが相手ですので、勝敗はあまり期待できませんが「日本らしい」
戦いぶりを見せてほしいと思います。

    ◇   ◇   ◇

2年ほど前になりますが王銘エン九段の「ゾーンプレス・パーク」を読みました。
サッカーのゾーンプレス戦術のイメージを取り入れ、「すべての石を関連づけながら押し
あげ、相手を圧迫する戦法」ということのようでした。

読んだときは「ナルホド」と思いましたが、今ではすっかり忘れています。
いろいろな棋書や雑誌を見ていますが、ほとんど「血や肉」にはなっていないようです。
悔しいですなあ〜。



2006-06-21 中学校囲碁団体戦/2006

先日(6/17)、中学校の囲碁団体戦県大会が行われました。
今年の中学校団体戦参加は3チーム。5月に行われた小学校団体戦も3チームと群馬県
での団体戦は苦しい状況です。

学校関係と囲碁団体の連携が必要と思いますが、「囲碁は遊び(ゲーム)」という印象が
強いのでしょうか。

      ◇    ◇    ◇

昨年は小学校と中学校が同じ日に行ったのですが、今年は「県中学校囲碁将棋連盟」と
いう団体と連携して行うということで、別の日に開催となりました。
ところが、「囲碁・将棋連盟」とは名ばかりで役員・指導者はほとんど将棋関係者だった
そうです。
このため大会は80名近くの将棋個人戦の片すみで、囲碁団体戦3チーム(9名)が細々と
対局していたと、日本棋院支部の役員は嘆いていました。

各地に「○○囲碁・将棋クラブ」というような連名での団体がありますが、どちらかに偏って
しまう傾向が強いようです。
一般の人から見れば「囲碁」と「将棋」は親戚のように思われているようですが、実際は
「柔道」と「剣道」くらいの違いがあると思います。



2006-06-18 本因坊戦第4局/高尾、初防衛に王手

 本因坊戦七番勝負の第4局は6月12日、13日に佐賀県唐津市で行われ、高尾紳路
本因坊が挑戦者の山田規三生九段に先番中押し勝ちし、対戦成績を3勝1敗として初防
衛へあと1勝とした。第5局は26、27日、山形県米沢市で行われる。
 過去3局は白番が勝っていたが、今期初の先番の勝利。高尾が山田をカド番に追い詰
めた。第5局で山田の巻き返しがなるか。

<高尾本因坊の話>
 左上のフリカワリはいいかどうかわからなかった。左辺白からの抵抗をうっかりしてた。
これでダメにしたかと思った。

<山田九段の話>
 フリカワリはやはり、どうかわからなかった。封じ手あたりが中途半端でしたか。終盤右
辺での手順を間違えなければいい勝負でしたか。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

高尾本因坊、冷静な打ち回しで3勝1敗と防衛に大きく前進しました。
一方の山田挑戦者はカド番、このまま引き下がるわけにはいきません。なんとか踏ん
張ってほしいものです。

「週間碁/秀行の目」より「赤鬼と青鬼」
二人のことをヘボといいましたが、もちろんいいとこもあります。とくに感心するのは辛
抱のよさです。第4局は根気くらべの様相を呈しました。そこでわずかに高尾くんがま
さったということでしょう。実際、高尾くんは私に似ず辛抱がいい。
(中略)
 テレビをながめていたら、高尾くんの顔が赤みをおび、山田くんは青ざめたように感じ
ました。面白いものです。赤鬼と青鬼の対決ですね。
(藤沢秀行名誉棋聖・談)

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は佐賀県唐津市。「唐津城」、「虹の松原」、「唐津くんち」などが有名だ
そうです。
もう十数年前になりますが九州を訪れたとき、呼子(よぶこ、2005年1月より唐津市に
合併)で「イカの生き造り」を食べさせてもらいました。獲れたてのイカは透明で、ほのか
な甘みに家族で喜んだものでした。



2006-06-16 W杯サッカー/日本初戦敗退

6/12、夕食後ネット対局していたのですが「日本VSオーストラリア戦」が始まり、前半
途中からみていました。
前半、中村の先取点でリードしたものの、後半/終盤で立て続けに3点取られ1−3で
敗れました。次はクロアチア戦、予選リーグ突破はけわしい状況ですがいい試合を見せ
てほしいと思います。

囲碁の世界戦における日本も序盤から中盤まではいい勝負をしているのですが、後半
息切れするケースが多いようです。
日本人の特性は戦略勝負で、強靭な心身との勝負は弱いのかもしれませんね。



2006-06-13 利かしの処方箋(風鈴会)

一昨日(6/11)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座のテーマは「利かし」でした。
一口に「利かし」といってもケースが色々あるようです。

「相手の固い所はさらに固めさせる」、「様子見の手で相手の出方をうかがう」、など
「利かし」の石を利用し以降の作戦を有利にもっていく、というようなことでしょうか。
(説明になっていないかも・・・)

「利かし」を自在に使えれば高段者だと思いますが、使用法を誤ると一気に劣勢に
陥ります。


      ◇  ◇

囲碁用語には結構あいまいな表現がありますが、「利かし」などもその一種だと思
います。
日本語であいまいな用語を翻訳する場合はさらに苦労するでしょうね。
「利かし:forcing move」

★以下「関東弁護士会連合会HP/わたしと司法/棋士:小林千寿」より抜粋

○囲碁という特殊な世界だと,なかなか翻訳しにくい言葉とかあるんですか。
小林さん  ありますよ。(以下中略)
囲碁で「利かし」という用語がありますが、日本語の利かしは、良い交換の先手を
「利かし」っていいますが、自分が打って相手が受けたために自分が損することも
多いんですよ。それは、利かしと言わずに、私は「ウェスタン・きかし」とか言って、
冗談をまじえて伝えたしました。



2006-06-12 本因坊戦第3局/高尾、乱戦制し2勝目

 本因坊戦七番勝負の第3局は6月7日、8日に広島県尾道市で行われ、高尾紳路
本因坊(29)が挑戦者の山田規三生九段(33)に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝
1敗とした。第4局は6月12、13日、佐賀県唐津市で行われる。

 戦いに終始した一局だったが、山田が次々と繰り出す勝負手に対し、冷静に手厚く
対処した高尾が乱戦を制して2勝目を挙げた。

<高尾本因坊の話>
 左辺のワカレはいい勝負だと思ったが、封じ手のあたりではあまり自信がなかった。
上辺の攻防でよくなったかもしれないが、勝ちと分かったのは最後の方です。自分なり
に精いっぱい打てました。

<山田九段の話>
 左辺で戦いを挑んだのは、考えてしまったあげく普通には打てなくなったため。
上辺の戦いでチャンスが出てきたかなとも思ったのですが。最初から最後までめちゃく
ちゃでしたね。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山田九段、独自路線にこだわり過ぎたのでしょうか不本意な流れになってしまいました。
高尾本因坊、挑戦者の変化球に惑わされずに押し切った勝負のようでした。
そういえば第4局は今日(6/12)からなんですね。変則日程で関係者も大変だと思われ
ます。
「週間碁/秀行の目」の中で下記のような記事が載っていました。(抜粋)

「遠い中・韓の背中」
 中国へ行って、帰ってきたところです。日本は大きく差をつけられたと実感しました。
こまったことですな。
 さて本因坊戦。高尾君も山田君も兵法を知りません。何をやっているのかと、二人をど
やしつけたくなります。
(中略)
 白○○手、黒××手のようなヘボをやる限り、中国や韓国には永久に追いつけないで
しょうね。暗澹たる気持ちになります。
(藤沢秀行名誉棋聖・談)

相変わらず厳しい評価ですが、そんなに差があるのかと思います。暗い気持ちになりま
すが光明は見出せないのでしょうか。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は広島県尾道市。訪れたことはありませんが、絵画、映画、寺院、文学
など歴史と文化が香る街だそうです。いつかゆっくりと訪れてみたいものです。

「碁聖秀策」誕生の地、因島市は今年1月から尾道市と合併し新尾道市としてスタート
したそうです。「因島」の地名は残るでしょうが小が大に吸収されたようで、ちょっと割り
きれない思いがします。



2006-06-11 RT囲碁部/6月例会

昨日(6/10)は所属囲碁部の月例会、1月の新春囲碁合宿以来の例会でした。
(参加者10名)

部員の方から「いつ開催するのか?」の催促があり、開催の運びとなりました。
(部員の声がなかればサボッていたかも・・・)

部の活動も部員の退職、高齢化などで10年ほど前の活気は失速気味ですが、
例会を楽しみにしている人がいる限り続ける必要がある思っています。

ただ日本の国情と同様に「囲碁の世界」も閉塞感があるのは確かで、構造改革も
必要と考えています。国政とは比較にはなりませんが、何かを変えるということは
難問です。



2006-06-09 世界囲碁選手権/結城九段、準決勝に進めず


第19回世界囲碁選手権・富士通杯の準々決勝が6月3日、北京の中国棋院で行われ、
韓国勢3人、中国勢1人が準決勝に進出した。

 日本勢でただ1人ベスト8に残っていた結城聡九段(関西棋院)は敗れた。日本勢が
準決勝に進めなかったのは昨年に続いて2度目。

 準決勝は、崔哲瀚九段―朴正祥五段、李世ドル九段―周鶴洋九段の組み合わせで
7月1日、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われる。

            (読売新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

今年も日本勢は準々決勝で姿を消してしまいました。
本棋戦、過去18回開催のうち優勝国は、第1期〜5期および9期が日本、第7期は中国
でそれ以外は韓国(通算11期)が優勝をさらっています。

日本主催の国際棋戦ですので関係者は肩を落としていることでしょう。

       ◇   ◇   ◇

テニスの全英オープン(ウィンブルドン)はもっとも歴史ある大会ですが、開催国イギリスの
優勝者はもう30年近く出ていません。でも英国ではこの大会を国中あげて盛り立ててい
ます。

日本の囲碁世界戦、これからも苦戦が予想されますがウィンブルドンのように歴史ある大
会を築いてほしいと思います。

ウィンブルドン選手権
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

テニスの四大国際大会の1つである全英選手権大会の別名。
開催国イギリスの優勝者は、現時点では1977年の女子シングルス優勝者バージニア・
ウェードが最後になっている。
男子シングルスでは1936年のフレッド・ペリー以後、地元選手の優勝はない(ウィンブル
ドン現象)。

ウィンブルドン現象とは、市場経済において「自由競争による淘汰」を表す用語である。
ウィンブルドン効果とも呼ばれる。

概要:
市場経済において自由競争が進んだため、市場そのものは隆盛を続ける一方で、元々
その場にいて「本来は地元の利を得られるはずの者」が敗れ、退出する、あるいは買収
されること。
競争により活性化し望ましいという見方と、在来のものが除外され望ましくないという見方
がある。
語源:
テニスのウィンブルドン選手権が語源。伝統ある同選手権では世界から参加者が集まる
ために強豪が出揃い、開催地イギリスの選手が、全く勝ち上がれなくなってしまった。



2006-06-07 世界アマ囲碁選手権/平岡聡選手が優勝


 第27回JAL杯世界アマチュア囲碁選手権戦は5/28〜31、長崎県佐世保市のハウス
テンボスで行われ、平岡聡アマ八段(35)が7勝1敗で優勝した。第16回大会以来2度
目で、日本としては5大会ぶり8度目。
 平岡八段は7回戦で米国を下し6勝1敗とした後、8回戦で7戦全勝の中国を破った。
この結果、7勝1敗で4人が並んだが、「スイス方式」の計算法によるポイントでトップとな
り、平岡八段の逆転優勝が決まった。

  ▽最終成績 
(1)平岡聡(日本)
(2)唐韋星(中国)
(3)趙大元(北朝鮮)
(4)洪満基(韓国)=以上7勝1敗
(5)陳乃申(香港)
(6)フン(米国)
(7)ポップ(ルーマニア)
(8)シュルト(チェコ)
(9)ゲルラッハ(ドイツ)
(10)ゲー(カナダ)=以上6勝2敗

 (平岡は11大会ぶり2度目の優勝。1―4位、5―10位はポイント差による)

          ([2006年5月31日/共同] より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

日本選手が優勝できてよかったですね。
平岡選手は途中、「時間切れ」で負けたそうですがこの時計が普段使用しているものと
違い、勘違いしたそうです。それでも諦めずにその後の対局を勝ち、ポイント差で優勝を
引き寄せてようです。

今大会、68カ国・地域の参加で最多だそうです。各国の代表選手も日本のテーマパー
クでの開催と主催者側の心尽くしの応対に満足されたようです。
これが一時的なイベントだけでなく、いつでもどこでも「心豊かな日本人」と呼ばれるよう
になりたいものです。

       ◇   ◇   ◇

今大会の開催地は長崎県佐世保市の「ハウステンボス」。
もう10数年前、まだ開園して間もないころ家族で訪れたことがあります。一日かけて色々
なアトラクションを巡ったのですが、全部は見きれなかった記憶があります。
経営面で苦しい時期もあったようですが日本を代表するテーマパークとして、国内外から
多くの来場者を迎えてほしいと思います。

(以下、ハウステンボスHPより抜粋)

・ハウステンボス誕生までの歴史
ハウステンボスの由来は・・・
 「ハウステンボス」とはオランダ語で「森の家」。現在のオランダ国王ベアトリクス女王陛
下がおすまいの宮殿「パレスハウステンボス」を忠実に再現する許可をいただいたところか
ら、この計画は「ハウステンボスプロジェクト」と命名されました。

 自然と調和しながらエコロジカルな環境を作り上げた干拓の国オランダの知恵と哲学に
学び、生態系の保護と人間の快適な住環境の創造を両立すべく、最新のハイテクノロジー
を駆使した新しい街づくりを目指しています。

 ハウステンボスは大村湾に面した針尾島に1992年3月25日誕生しました。
 152万平方メートルの広大な土地に、40万本の樹木を植え、30万本の花を咲かせ、
全長6キロに及ぶ運河を巡らせました。

 その街づくりは、干拓によって国づくりを行ってきたオランダの、400年の英知に学んだ
もので、「人と自然の共存」をコンセプトとしています。



2006-06-05 本因坊戦第2局/山田九段が勝ち、1勝1敗のタイ

 本因坊戦七番勝負の第2局は5月29日、30日に三重県鳥羽市で行われ、挑戦者の
山田規三生九段(33)が高尾紳路本因坊(29)に白番中押し勝ちし、1勝1敗のタイに
した。第3局は6月7、8日、広島県尾道市の西山別館で行われる。

 息をつく暇もない激しい戦いが繰り広げられたが、山田が黒の大石を取り切って勝利を
ものにした。
 山田にとっては途中きわどい場面はあったが、秒読みにもかかわらず、勢いよく打ち続
けて本因坊戦初勝利を手にした1局。今後へ大きな自信になっただろう。

<山田九段の話>
 序盤はだいぶ苦しいかと感じていました。封じ手は、右上の白を捨てるよりないと判断
しました。最後はしようがないから大石を取りに行ったのですが、取りきってやっと勝ちに
なったと思いました。
<高尾本因坊の話>
 序盤は別にいいとは思わなかった。中盤(形勢が接近して)難しくなったかと感じました
が、真ん中で失敗したようです。最後、黒の大石は相当生きないと思いました。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山田九段の大胆な打ちぶりに高尾本因坊が惑わされたのでしょうか、勝利の女神は山田
九段に傾きました。
「週間碁」の中で藤沢秀行師が下記のようなことを書いていました。(抜粋)

「高尾くんもヘボですねえ。形勢判断がまったくなっとらん。
国際戦で逆転負けるのは基礎体力の不足もあるでしょうが、中国や韓国にくらべて形勢
判断が劣っているためですね。
しかし、お互いもうちょっとしっかりした碁を見せてくれないかなあ。」

秀行師の辛口コメントですが、日本の若手棋士も目を覚ましてほしいですね。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は三重県鳥羽市。小学校の修学旅行と実家に家族で帰省したときに立
寄った記憶があります。
鳥羽水族館、ミキモト真珠島など、かすかに覚えている程度です。



2006-06-04 少年少女囲碁大会/2006

 今日(6/4)は少年少女囲碁大会県大会&認定大会が行われました。
参加者は約70名と1ヵ月ほど前に行われた「団体戦県大会&認定大会」と同じくらいでした。
小学生と中学生で各2名の全国大会出場選手を決める選抜戦では小学生は8名、中学生
は4名でトーナメント方式で決めました。
小学生の部では組み合わせ抽選の結果、2強が1回戦で当たり選抜方式の難しさを感じま
した。

小中学生の囲碁人口もピークを過ぎた模様ですが、底辺拡大には学校関係(教育委員会
など)と協調して普及していくことが必要だと思っています。



2006-06-03 町内6月度囲碁大会

今日(6/3)は町内の月例囲碁大会、参加者は前回と同じく17名でした。
今回は高段者が参加しておらず、私が一番上のランクでした。もう少し高段の人も参加して
ほしいものです。

参加費500円で賞品が出るのですが、今回は「サラダ油」、前回は「醤油」と庶民的です。
勤務先のクラブの賞品は「クッキー」などの洋菓子にしています。
高価な賞品ではありませんが、みんなに喜ばれるようにと結構悩むんですよね。



2006-06-02 なぜ碁を打つか/王銘エン

 「私は、『私がなぜ碁を打つか』考えたことがある。それは碁が面白いから。ではなぜ、
碁は面白いのか?」
「わかるものと、わからないものとのハザマに存在するのが碁。だから、碁は面白いの
ではなかろうか。
わかるものの代表例はたとえばパズル。どんなむずかしいものでも、パズルには必らず
正解がある。
わからないものの代表は、たとえば絵画や音楽などの芸術一般かな。芸術は正解・不
正解ではなく、感じるか感じないかで評価が分かれるのだと思う。この中間にあるものが、
碁ではなかろうか」

 「感覚と読みは、相互にたより合っている。感覚だけで碁は打てないし、読みだけでも
碁は打てない。」

 「いいたいことは『自身の感覚』を信じなさいと言うこと。どうもね、われわれはすぐに
正解″を求める傾向にある。そうではなくて、どうせ感覚にもたよって碁を打たなけれ
ばならないのだから、それならいま持っている自分の感覚に自信を持って欲しいというこ
とだ。」


(月刊囲碁ワールド6月号「王銘?の感覚考」より抜粋)

     ◇   ◇   ◇

王銘エン九段は過去、本因坊や王座のタイトルをとっていますが最近は不調のようです。
でもTVの解説や雑誌の記事などでは独特の「メイエン・ワールド」で囲碁ファンを楽しま
せてくれています。

「感覚と読み」、それぞれ好みはあると思いますが、年齢を重ねると詰碁など「読み」の
部分は面倒で苦手になってくるようです。
では「感覚」はどうかというと、これも最近は濁ってきているなという思いです。

長年のザル碁党にとっての切り札は経験と勝負度胸でしょうか・・・?


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