●○● 天声人碁 ●○●


2006年8月


2006-08-31 サラリーマン、再スタート

本日(8/31)で定年退職を迎えることになりました。
しかしながら今年から再雇用制度が適用され、一旦、本日で退職しますが「再雇用」
という形で、明日から引き続き今の職場で働くことになります。

いままでの「定年退職」はもう職場には残らないという前提でしたが、再雇用制度の
採用により「定年」の意味も変化していくことでしょう。

昨日(8/30)は幹部との昼食会や職場の慰労会があり、たくさんの方よりお祝いを
受けました。今までは見送る立場でしたが、今回は主賓ということで複雑な心境で
した。



2006-08-28 サラリーマン生活に想うこと

今月末でサラリーマン生活の一区切りを迎えます。
今振り返って思うことは、青年期までに形勢された自分の性格・資質などが、今まで
携わってきた仕事とマッチしていたかということです。

今考えると、もっと違った職業の道に進めば「達成感など充実した仕事ができたので
はないか」と思うこともありますが、仕方のないこと。
まあ、70点くらいの満足度かなと思っている今日この頃です。




2006-08-26 中盤のテクニック


今日(8/26)はは定例の「風鈴会」の日。今回の講座のテーマは
「中盤のテクニック」。
布石も大切ですが、勝負の決め手になるのは中盤のかけ引きと
なる場合が多いようです。
読む力も必要でしょうが、「感覚」が重要ということでした。

「感覚」はどうしたら身につくでしょう。神経を研ぎ澄まし、その場の空気を読むことで
しょうか。

これは人として生きていく、処方箋にもつながるように思います。
この感覚、若い頃に比べ鈍くなっているようで悔しいですね。



2006-08-24 働くこと、生きること

◆書籍紹介
 ・書籍名:「働くこと、生きること」
 ・著者:立石泰則
 ・発行所:草思社

会社で働くようになって○○年、人生の3分の2をサラリーマンで過ごしてきました。
長年、会社に勤めてきて思うことは「人はなぜ働くか」ということです。

何のために働くか、これは年代や境遇によって変化するようです。
若いときは「自分のため」に働き、それが所帯を持つと「生活のため」となり、一段落
すると「誰かのために」「社会のために」と目的は変化し、「働くこと」そのものに価値
を見出すとのこと。

ウ〜ン、そういわれてみればそんな気もしますが、「働くことそのものに価値を見出す」
という心境には至っておりません。残り少ないサラリーマン生活ですが、生涯のテーマ
として考えていきたいと思っています。



2006-08-22 05年の囲碁人口は350万人


「05年の囲碁人口は350万人、前年より100万人減」
 06年版「レジャー白書」が発表された。05年の囲碁人口は350万人で04年より
100万人減り、77年版白書以来最少。
将棋人口は710万人で前年より130万人の減少。ともに男性が中心で、長期漸減
傾向が続く。囲碁は60代以上、将棋は10代に人気がある。

         (朝日新聞より抜粋)

   ◇   ◇   ◇

一年で100万人減(2割強)とは感覚的に疑問です。統計の取り方が変わったので
しょうか。
数値はともかく囲碁人口が減少傾向であることは間違いないようで、囲碁ファンとし
ては残念なことです。

この現象、日本の社会にとってどうでしょうか。囲碁へのエネルギーがどこに向った
かが問題です。
「創造的な分野」や「生きがいにつながる世界」など健全な方向に向っていれば、
いいのですが・・・



2006-08-21 ネット対局サイト


私の対局はネット対局が9割くらいを占めています。
今まで利用してきサイトは5年以上になります。実名でマナーもよくほぼ満足していま
したが、最近は大手に押されメンバーも減少気味のようです。
今回、ある人からの紹介もあり、ネット対局サイトを変更することにしました。

今までのサイトは持ち時間が45分かNHK方式の2種類でした。
NHK方式は「10秒、20秒、5、4、・・・」とアナウンスにせかされ落ち着きません。
そこで「45分+30秒の秒読み」で対局していましたが、時間いっぱいに使う人が多くな
り苦痛に感じてきました。
私クラス(二段〜四段)のメンバーで45分間、目いっぱい使うほど深く読むことは無い
ように思うのですが・・・

新しいサイトは中国・韓国などのメンバーがたくさんいますが、今のところ日本のメン
バーを優先に対局しています。特に理由はありませんが、言葉や習慣が同じ方が身近
に感じるからでしょうか。



2006-08-18 あの戦争になぜ負けたのか

目次
第1部 座談会・あの戦争になぜ負けたのか
(対米戦争の目的は何だったのか、ヒトラーとの同盟は昭和史の謎、開明派・海軍が
持つ致命的欠点、陸軍エリートはどこで間違えた、ほか)

第2部 あの戦争に思うこと
(空しかった首脳会議、八月九日の最高戦争指導会議、私の太平洋戦争観、果たさ
れなかった死者との約束、ほか)

    ◇  ◇  ◇

毎年、この時期になると終戦をテーマにした内容がテレビ、
新聞などで伝えられます。
私は「あの戦争になぜ負けたのか(文春新書)」という本を
読みました。

この本で感じたこと
・末端兵士の一途な思いに対し、軍部指導者の無責任さ
・形勢判断/現状認識が無く、ムード/精神力での戦い

    ◇  ◇  ◇

日米の戦力の差は囲碁の実力でいえば、米国(六段)/日本(三段)くらいの差が
あったのではないでしょうか。
局地戦では優勢な部分もあったかもしれませんが、中盤戦では手合違いで敗戦
やむなしと認識できたはずです。ここで潔く投了し、和平に臨めば被害も最小限に
抑えられたでしょうが、実際はあちこちの大石がボロボロに取られ、惨めな最悪の
結果で終戦となりました。
意地と分不相応な戦いが悲劇に突き進んだのでしょう。

囲碁・外交戦略などは美しく打ちたいものです。



2006-08-17 蓼科山ハイキング



女神湖より蓼科山

昨日(8/16)は蓼科山にハイキングに行ってきました。
往復4時間半くらい行程ですが今日は足が痛くて苦労しています。
天気は曇りで景色は見えずイマイチでしたが、心地よい疲労感で気分は上々です。
夏休みということもあり、子供や家族連れのハイカーも多く結構にぎやかな蓼科山
でした。

   ◇  ◇  ◇

下山後、近くの春日温泉で一風呂浴びようと思っていましたが道路が工事中で道が
分からず、佐久市内のホテルの日帰り温泉でくつろいできました。ここは地下1,300M
から湧出の天然温泉ということですが、「ビジネスホテル風と日帰り温泉」は何ともロー
カルな雰囲気で面白いですね。

その後、佐久平駅近くで「信州そば」を賞味してきました。味、値段とも良心的で満足
の一品でした。



2006-08-14 定石の選択(風鈴会)

昨日(8/13)はは定例の「風鈴会」の日。今回の講座のテーマは
「定石の選択」、力の方向で定石を選択するということでした。

私もある程度は力の方向を意識していますが、相手に自分の想
定外の手を打たれるとどんどん違った展開となり、泥沼の混戦に
突入していくのです。
もっと冷静な精神状態で打ち進めていきたものです。

  ◇  ◇

例会後の食事会ではSさん(インストラクター)の「ワイン談義」を楽しく聞かせて
もらいました。
囲碁とワイン、Sさんの外見からするとどちらも「??」のイメージですが、この意外
性が人の面白さでしょうか。



2006-08-12 夏季連休2006

今日から来週の日曜まで連休ですが、今日は出勤でした。
予定としては明日が「風鈴会」、16日が「ハイキング」、あとは
「アルバムの整理」や「読書」でしょうか。

碁の勉強もしなくては思っていますが、なかなか系統立てて
できません。
碁に限らず能力を上げるためには「努力」が必要です。しかし
「努力」する能力が減退していては、どうしょうもありません。

この状況を打破するのは「上昇する思いの強さ」だと思うので
すが、これがなかなかムズなんですね・・・。


2006-08-10 全国少年少女囲碁大会2006

◎第27回文部科学大臣杯少年少女大会東京・市ヶ谷「日本棋院本院」(8/1・2)
 地方予選を勝ち抜いた小学生100名と中学生103名が、名人の座をかけ争いました。
■中学生の部
 日野立誠くん(大分)が小山光晶くん(北海道)を破り、初優勝。
■小学生の部
 藤村洋輔くん(北海道)が大関稔くん(神奈川)を破り、初優勝。

    ◇   ◇   ◇

◎第3回文部科学大臣杯小・中学校団体戦東京・市ヶ谷「日本棋院本院」7/30・31
 全国から小学校・中学校ともに64校(1チーム3名)が参加して、全国の頂点を目指
 しました。
■中学生の部
 桐朋中学校(東京)が筑波大学附属駒場中学校(東京)を2-1で破り初優勝。
■小学生の部
 中野区立東中野小学校(東京)が横浜市立川島小学校(神奈川)を2-1で破り2年
 連続2回目の優勝。

             (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

群馬県勢の成績
・小学校団体:伊勢崎市立広瀬小学校(大塚恒、栗原慶、平野友太)
 1勝2敗で決勝T進出ならず

・中学校団体:沼田市立沼田中学校(師拓矢、小林弘人、吉野光範)
 1勝2敗で決勝T進出ならず

・小学校個人:
小澤弘季(渋川市立長尾小学校) 2勝1敗でベスト16進出、決勝トーナメント1回戦
 で敗退
本木克弥(藤岡市立藤岡第二小学校) 2勝1敗で決勝T進出ならず

・中学校個人:
笹口桂佑(高崎市立片岡中学校) 2勝1敗2勝1敗で決勝T進出ならず
荒井 淳 (邑楽町立邑楽中学校) 1勝2敗で決勝進出ならず

    ◇   ◇   ◇

夏休みに入ると高校、小中学生の熱戦で盛り上がります。
小中学生の個人戦では地方の選手ががんばっています。この背景にはネット対局の
広がりがあると思います。
一方、団体戦では都市部の学校が上位を占めています。選手層の厚さでは都市部の
方が有利のようです。

全国から集まった小中学生の棋士、良き思い出と友情を育んでもらいたいと思います。



2006-08-08 町内8月度囲碁大会

先日(8/5)、町内の月例囲碁大会が行われました。参加者は暑さで外出が億劫に
なったのか13名と低調でした。
定例会の参加者はその時々により増減がありますが、継続していかないと成り立た
なくなります。

また、会員も高齢化しており、このままではメンバーも自然減の状況です。子供や
女性向けの入門講座などを開いて、愛好者を増やす手立てを考えていく必要がある
と思っています。



2006-08-06 プレッシャーは希望/梅沢由香里

NHK『課外授業ようこそ先輩』を見ました。この番組、日曜朝の再放送をよく見て
います。
各界の有名人が母校の小学校で授業する模様を放送するものですが、先輩の熱い
気持ちと生徒との交流が爽やかでホロリとさせます。

今週の先輩は囲碁の梅沢五段でテーマは「プレッシャー」。プレッシャーに耐えるに
はどうすべきか。
梅沢プロは「成功したときの姿を想定しベストを尽くす。成否はともかく全力で立ち向
かった自分をほめる」と伝えていました。

父親が亡くなったときの話では思わず涙で絶句していましたが、梅沢プロの真っ直ぐ
な気持ちは生徒に伝わったと思います。

    ◇   ◇   ◇

プレッシャーも年齢を重ねることにより、軽くなっているように思います。希望や夢の
大きさが縮小しているからでしょうか。



2006-08-03 全国高校囲碁選手権2006

高校囲碁:男子・上宮、女子・豊島岡女子学園が優勝
第30回全国高校囲碁選手権大会(毎日新聞社・日本棋院・全国高等学校囲碁連盟
主催)は7月25、26の両日、東京・市ケ谷の日本棋院会館で団体戦が行われ、男子
は上宮(大阪)が4年ぶり2回目の優勝、女子は豊島岡女子学園(東京)が初優勝を
飾った。

 団体戦の2位以下は次の通り。
<男子>(2)磐田東(静岡)(3)駒沢大付属岩見沢(北海道)
<女子>(2)藤村女子(東京)(3)第二(熊本)

高校本因坊:男子は梅谷君、女子は深坂さん
前日に続いて個人戦が行われ、男子高校本因坊に梅谷豊巨君(北海道・駒沢大付属
岩見沢)、女子学生本因坊に深坂風子さん(香川・香川県大手前)が決まった。
ともに初優勝。2人は8月に開かれる佐川急便杯・第52回全日本アマチュア本因坊決
定戦に出場する。

 2位以下は次の通り。(敬称略)
<男子>(2)大熊悠人(千葉・東京学館)(3)稲田啓(東京・筑波大付属駒場)
<女子>(2)横田仁美(山口・防府)(3)東門道子(神奈川・七里ガ浜)

             (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇   ◇

群馬県勢の成績
・男子団体:高崎高(清水健登、青山英樹、大久保健太朗)2勝1敗で決勝進出ならず
・女子団体:高商大附高(浅利仁美、須田美帆、丸岡友美)1勝2敗で決勝進出ならず
・男子個人:吹田章生(太田市商)2勝1敗、清水健登(高崎高)2勝1敗で決勝進出ならず
・女子個人:丸山えり(伊勢崎清明)2勝1敗で決勝進出ならず

       ◇   ◇   ◇   ◇

今年も「囲碁の甲子園/全国高校囲碁選手権」の熱き戦いが行われました。
今の高校生はちょうど小学生の頃、「ヒカルの碁」に出会った世代かと思います。
そのせいでしょうか実力・選手層とも、近年最高のレベルかと思います。

全国大会、県大会に参加した多くの高校生が、これからも「囲碁を生涯の友」として
歩んでほしいと思います。



2006-08-01 碁聖戦第3局/張栩3連勝、タイトル奪取

 挑戦者の張栩名人・王座の2連勝で迎えた、第31期碁聖戦五番勝負の第3局が、
7月27日、静岡県浜松市「浜名湖かんざんじ温泉」で行われ、張名人・王座が黒番
2目半勝ちを収め、依田紀基碁聖から3連勝でタイトルを奪取した。
 これで張は3冠王となり、碁界の第一人者の地位をゆるぎないものとした。反対に
依田は平成11年以来の無冠となるきびしい現実となった。

<張新碁聖の話>
 「3局とも接戦で、ヨセですこし得をしたようです。3連勝は幸運としかいいようがあり
ません。三冠王ですか? これから防衛戦が始まるので年末にはどうなっているかわ
かりませんから」

(週間碁より抜粋)

        ◇  ◇  ◇  ◇

張栩名人、接戦を制しての碁聖位奪取で充実したシリーズのようでした。
一方の依田九段、本局も敗因不明の難局とのことでした。終盤の微妙な局面で乱れ
が生じたのでしょうか。

本シリーズ、若手の勢いにベテランの芸が押し切られた様相ですが、ベテランの巻き
返しに期待しましょう。

        ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は静岡県浜松市「浜名湖かんざんじ温泉」。
浜名湖はウナギが有名で新幹線からも養殖池が見られます。以前はもっとたくさん見
られましたが最近は少なくなっているようです。輸入品におされているのでしょうか。
東海道新幹線の眺望といえば富士山ですが、浜名湖周辺の海岸の景色もなかなかの
ものと思います。

会社員になった頃、給料も安く交通費を節約しようと新幹線ではなく、在来の東海道
線でしばらく帰省していました。
在来線は海岸線近くを走り、 海と山の景色は「東海道」にふさわしい景観だったと思
います。


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