●○● 天声人碁 ●○●


2007年1月


2007-01-31 週刊碁/ヘボの壁

日本棋院発行の「週刊碁」を購読していますが、その中の
記事で「ヘボの壁」という連載ページがあります。

序盤の構想について基本的な考え方を丁寧に説明されて
おり、分かりやすい内容だと思っています。

ただタイトルの「ヘボの壁」という表現がイヤだなと思っていたところ、今週号からタイ
トルが「布石の羅針盤」に変わり、納得しているところです。
読者に「ヘボ」というのはやっぱり抵抗感じますよね。(自分もヘボなんで・・・)

     ◇   ◇

そういえばベストセラーで「バカの壁」という本を読みましたが、タイトルも内容もイマ
イチという印象でした。
週刊誌やTV番組で興味本位の挑発的なタイトルを見ていると、嫌悪感を覚えます。
もう少し、品位のあるタイトルにしてほしいものです。



2007-01-29 RT囲碁部/親睦碁会

昨日(1/28)はRT囲碁部の碁会、といってもマレーシアに赴任しているO氏が出張で
帰国するのに合わせての親睦碁会で、参加者は常連メンバーの5名でした。

O氏はマレーシアに赴任して8カ月ほどでしょうか、その前は上海で約2年半とアジア
の拠点を渡り鳥のように飛び歩いています。
マレーシアでは囲碁部強豪のT氏がおり、しばしば対局して腕を上げたと自認していま
したが・・・・。

マレーシアでは昨今、退職した日本人が永住または
長期滞在として多くの人が訪れているそうです。

欧米では、以前からリタイアした人達がリゾート地で
悠々自適の暮らしを楽しんでいる風景を目にしますが、
日本人もそうした意識になってきたのでしょうか。

個人的には日本人の根底にある人生観・価値観を考えると、欧米流の暮らし方をその
まま受け入れるのは「?」と思いますが・・・・。



2007-01-27 囲碁の勉強方法について


今日は「風鈴会」の日ですがイマイチ気力が湧かず欠席です。

風鈴会ではプロの講座があります。棋理など実戦に即した内容で、一時的に棋力が
アップした気持ちになります。
しかし、それは知識として頭脳にぼんやり残っただけで、実戦に応用となると不十分
でしょう。
本当に「血となり肉となる」ためには学習した内容を実戦で試行錯誤したり、変化図
などを繰り返し反復し、体に浸透させなければ本物ではないと思います。

勉強は受動的ではなく、みずから能動的に取り組む姿勢
がなくてはダメとしたものでしょう。
・・・と頭では分かっているのですが、行動がついていきま
せん。

「思っていることを行動に反映するためには・・・」、また一つ
悩みが増えてしまいました。


2007-01-25 映画「それでもボクはやってない」

作品名:   それでもボクはやってない
監督・脚本: 周防正行
出 演:   加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、
        もたいまさこ、
山本耕史

先日、映画「それでもボクはやってない」を見てきました。
本作品はマスコミでも結構取り上げられた話題作ということで、早速見た次第です。
(大々的にPRされると返って興味がそがれることもありますが・・・・)

テーマは「裁判」、人が人を裁くという重いテーマです。
今までの周防作品では「面白い」とか「笑い」があったのですが、
本作品は「善悪の追及」、「真実の追究」ということで見ていて緊張します。

平凡な日常生活の中で時にはこうしたシリアスな作品を見るのも、いい刺激になると
思います。

      ◇   ◇   ◇

アメリカは訴訟社会といわれるほど裁判沙汰が多いようで、日本もそれに追従して
いるようです。
「何でも訴えればいい」、「訴えなければ損だ」という、過剰な被害者意識や社会風
潮はどうかと思います。

「仕方がない」、「諦める」、「不運だった」というような気持ちを、受け入れざるを得な
い時もあるような気がします。

また、よき時代の日本なら長老や友人が仲裁に入って解決できる問題が、即「裁判」
というのは義理・人情の低下でしょうか。
もっと血のかよった社会になってほしいものです。



2007-01-24 棋聖戦第1局/山下棋聖が中押し勝ち

 囲碁の第31期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、山下敬吾棋聖(28)と挑戦者・
小林覚九段(47)の第1局は1月17日から北海道旭川市で行われていたが、黒番の
山下が中押し勝ちした。
 第2局は1月31日と2月1日に和歌山県白浜町で行われる。

<山下棋聖の話>
 地元(旭川市)でいい結果が出てうれしい。上辺のコウ争いに勝ち、
やれるかなと
思った。


<小林九段の話>
 最初に少しやり過ぎ、嫌な碁にしたと思っていた。後悔する手が
多かったのが残念。

                (読売新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山下棋聖は今まで何度かタイトルをとっていますが防衛がないとのこと、今回の防衛
戦はどうでしょうか。
この初戦では小林九段の仕掛けに堂々と受けて、寄り切った一局のようです。

一方の小林覚九段、若手相手に力が入り過ぎた印象です。ベテランらしく変幻自在に
若手をいなす戦いの方がよいか思いますが。

28歳の棋聖と47歳の挑戦者による世代間の争い、若手の勢いにベテランの経験が
どう活かせるか、今後の展開が楽しみです。

今回の対局地は北海道旭川市。山下現棋聖、小林光一九段
(元棋聖通算八期)と碁界を代表する棋士がこの北海道の一
都市から輩出すというのは大変なことだと思います。その意味
で、地元の後援組織の充実ぶりに敬意を表します。

旭川市というと最近では旭山動物園。入場者数が日本一という
ことで、TVなどマスコミにもたびたび登場していますが、動物本
来の行動や能力を最大限に見せる工夫が、成功の一因といわ
れています。

従来の枠にとらわれず新しい着想が感動を呼ぶのは、どこの
世界も共通でしょう。


2007-01-22 NHK大河ドラマ/風林火山

今年の大河ドラマは「風林火山」、もう3回目が終わりました。今回の風林火山、
20代の頃井上靖の原作を読んだことがありますが、ストーリーはほとんど覚えて
いません。
主人公は武田信玄の軍師・山本勘助。歴史上にはあまり登場してきませんが、
実在はしていたようです。

今回の配役は今までよりやや地味のようですが、その分内容で見せてほしいと
思います。

・山本勘助:内野聖陽
・武田信玄:市川亀治郎
・上杉謙信:Gackt

風林火山の舞台は甲斐・山梨県、大河ドラマの展開で地元は
大いに盛り上がっていることと思います。

郷土の英雄・武田信玄公にまつわる名所・旧跡もいろいろあり、
山梨の観光からは切り離せないようです。

山本勘助の名で思い出すことがあります。
20代前半の頃、独身寮で山本○○と同室になったことがあります。
甲府出身で飲み会があると「武田節」をよく唄い、周りから「カンスケ」と呼ばれて
いました。
軍師・山本勘助のような深慮遠謀なタイプとは異なり、拙速な感じでしたが面倒見
のよいところもあり上司・先輩からも重宝される愛すべき人物でした。
昨年の春に久しぶりに会いましたが、相変わらずという印象で元気な姿をみせて
いました。

「武田節」
米山愛紫作詞・明本京静作曲/昭和36年

甲斐の山々 陽に映えて
われ出陣に うれいなし
おのおの馬は 飼いたるや
妻子(つまこ)につつが あらざるや
あらざるや

祖霊(それい)まします この山河
敵にふませて なるものか
人は石垣 人は城
情けは味方 仇(あだ)は敵
仇は敵

《詩吟》
疾如風(ときことかぜのごとく)
徐如林(しずかなることはやしのごとく)
侵掠如火(しんりゃくすることひのごとく)
不動如山(うごかざることやまのごとし)

つつじケ崎の 月さやか
うたげを尽くせ 明日よりは
おのおの京を めざしつつ
雲と興(おこ)れや 武田武士
武田武士



2007-01-20 明日の記憶/DVD

作品:明日の記憶
原作:荻原浩
監督:堤幸彦
主演:渡辺謙、樋口可南子
封切:2006/5月

今日は映画「明日の記憶」のDVDをレンタルで借りて見ました。
主人公(渡辺謙)が50歳前で若年性アルツハイマー病になり、会社員としての苦悩・
退職、家族の妻(樋口可南子)・娘とのかかわりなどを描いた作品です。

前半は会社中心の展開で後半は家族関係が中心となります。
重いテーマですが、見終わった後は清々しい気持が残ります。
全篇を流れるバックの音楽は、小川を流れるせせらぎのようで和みます。

人として衰えや病との付き合いは宿命ですが、介護・援助を受ける立場での生き方は
難問ですね。



2007-01-18 囲碁ミステリー「囲碁殺人事件」

◆書籍紹介
 ・書籍名:「囲碁殺人事件」
 ・著者:竹本健治
 ・出版社名 東京創元社
 ・発行年月 2004年2月
   (1980年、CBS・ソニー出版から刊行された)

 ・内容:

第七期棋幽戦第二局は、〈碁の鬼〉と称される槇野
猛章九段の妙手で一日目を終えた。翌日の朝、対局
の時間に槇野九段は現れず、近くの滝の岩棚で首無
し屍体となって発見される。知能指数208の天才少年・
牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎が不可解な謎
に挑む本格推理。

今年になって三冊目の囲碁ミステリーです。タイトルがズバリ「囲碁殺人事件」という
のも意表をつかれます。
結末は途中の重苦しい雰囲気から晴れ間がのぞく終局で、救われた気持ちになります。

推理小説というと閉鎖された分野(家元・芸術家・宗教など)をテーマにしたものが
少なくありません。
囲碁もプロの世界は閉鎖的な部分が多かったと思います。(最近はオープンになっ
てきましたが・・・)
そういった特殊な世界で、常識では考えられない事から事件が発生・・・、というストー
リーが多いようです。

    ◇   ◇   ◇

20代から30代の頃は松本清張、横溝正史、西村京太郎、赤川次郎などけっこう
読んでいた時期があります。
特に旅行中とか、電車の中での読書には最適だと思います。

「推理小説」と「囲碁」、ストーリーを読むという点では似ているところがあります。
「囲碁」は永遠のミステリーですね。

    ◇   ◇   ◇

この本の初版は1980年、「本因坊殺人事件」初版から5年さかのぼります。

◇1980年の7大タイトル保持者
  ・棋聖:藤沢秀行
  ・名人:趙治勲
  ・本因坊:武宮正樹
  ・十段:大竹英雄
  ・天元:加藤正夫
  ・王座:加藤正夫
  ・碁聖:大竹英雄



2007-01-16 世界王座戦/李世ドル九段が2連覇

 「トヨタ&デンソー杯第3期世界王座戦」決勝三番勝負が1月、6、8、9日、東京の
「ホテルニューオータニ」で行われた。激しい戦いは最終局までもつれ込んだが、李世
ドルが前期に続いて優勝し、またしても韓国の壁を崩すことができなかった。
 第1期、第2期は韓中決戦となり、日本は蚊帳の外に置かれていたが、今期初めて
決勝進出を果たした。満を持して登場した張栩碁聖は第1局で逆転半目勝ちして好発
進したが、第2局、第3局で失速して李世ドルの軍門に下った。

<李世ドル九段の話>
 序盤がひどかった。昼食休憩の時に「勝つまでは大変だが、最善を尽くそう」と
思った。午後に入っても勝てるとは思わなかったが、相手のミスでいい勝負になった。
第2回(前回)も3局目の苦しい碁を逆転したし、今回も同じように逆転できた。私は
日本では運が良いのかと思う。

<張栩碁聖の話>
 序盤は相手のミスではっきり良くなったが、その後はいろんなところでミスがあり、
ちょっとずつ悪くなってしまった。

                  (週間碁/日経e碁サロンより抜粋)

   ◇   ◇   ◇

今期の世界王座戦は日韓頂上対決となり、日本の囲碁ファンは張栩優勝を切望して
いたと思いますが、韓国/李世ドル九段の前に涙を飲んでしまいました。残念!!。

それにしても李世ドル九段の戦闘力と切れ味は凄味があります。どちらかといえば、
やさしげな童顔のどこからあのパワーが生まれてくるのでしょう。少年時代に過酷な
囲碁競争を勝ち抜いてきた潜在能力かもしれません。

準優勝に終わった張栩碁聖、第3局は序盤から優勢との評判でしたが、後半崩れて
しまいました。日本棋士優勝への期待が重圧として、マイナス作用したのでしょうか。
残念、しかし韓中に押され気味の中での奮闘、お疲れさまでした。

今回の決勝三番勝負は1月6日〜9日の4日間で
3局。日本棋士にとってはつらい状況ではなかった
でしょうか。
日程上の問題もある思いますが、もう少し余裕を
もった対局条件にしてほしいと思います。

囲碁を文化の一面と考えると、もう少し「ゆるやかな
時間の流れ」があってもよいのではないでしょうか。


2007-01-14 風鈴王決定大会/風鈴会

今日(1/14)は定例の「風鈴会」の日。
今回は講座はなくプロも含めて30数名による囲碁大会。

私は3連勝のあと最後の決勝で敗れ、風鈴王を逃して
しまいました。残念!。

成績は3勝1敗で入賞したものの、内容的には凡ミスや苦しまぎれの半目勝ちなど、
まだまだです。
次回の風鈴王決定大会ではひとつ上の段位で入賞を果たしたいと思っています。
そのためには研鑽を重ねての棋力向上が必要ですね。

   ◇   ◇

30数名と盛況の大会でしたが、運営は大変だったと思います。
参加者の確認、組合せ、成績確認、賞品準備等々、スタッフの皆さまお疲れさまでした。



2007-01-13 棋力向上/2007

毎年、新しい年を迎えると棋力向上を掲げていますが、ここ20年ほどは停滞の状況
です。
囲碁にかかわる時間はネット対局などで以前より増えていますが、いっこうに進歩し
ません。

経験による新しい知識の吸収はあるものの、忘れていく知識も
あります。

最大の問題は考える根気・粘りが薄れているこでしょうか。
それでも今年も「棋力向上」を掲げ、囲碁と付き合っていきたい
と思っています。



2007-01-11 女流最強戦/謝依旻三段が優勝

 囲碁の第8期女流プロ最強戦決勝は12月25日、日本棋院で行われ、謝依旻
(しぇい・いみん)三段が小西和子八段を下し、女流タイトル獲得の最年少記録を
達成した。謝は17歳1カ月。これまでの記録は池田(旧姓中沢)彩子五段が第9
期女流本因坊戦で記録した19歳1カ月。

 謝は台湾出身。黄孟正八段門下。2004年に入段、14歳4カ月の女流棋士最
年少入段の記録を持っている。非公式戦ながら、今年第1回広島アルミ杯で
優勝している。

 「この対局の直前の女流名人戦で小西さんに負かされたので、勝ちたいと思っ
ていました。
(最年少記録更新については)全く知りませんでした。優勝はとてもうれしいです」
と喜びを語った。

                 [2006年12月25日/共同]

    ◇   ◇

最近の日本女流囲碁界は謝三段の活躍が話題となっています。
破壊力のある棋風でベテランをなぎ倒す戦いぶりは、久しぶりの大型新人登場と
期待が膨らみます。
若さという勢いだけでなく、日本人が失いつつある粘着性も武器となりそうです。

ただ女流棋士の場合、過去にも将来を期待されながら結婚・出産などで停滞しま
うケースも少なくありません。
謝三段には今までの女流棋士の枠を打ち破り、男性棋士と伍して活躍する棋士
になってもらいたいものです。



2007-01-09 囲碁ミステリー「本因坊殺人事件」

◆書籍紹介
 ・書籍名:「本因坊殺人事件」
 ・著者:内田康夫
 ・出版社名 角川文庫
 ・発行年月 1985年4月
 ・内容:
   東北の鳴子温泉を舞台にした本格ミステリー。

   囲碁に造詣の深い著者による第二作目作品で、
   旅情ミステリー的な雰囲気もある作品です。

囲碁ミステリー「本因坊殺人事件」を読みました。
物語はタイトル戦の主催紙移転を巡る問題の渦中、本因坊が殺害される事件が発生。
新聞記者と若手棋士が謎の連続殺人を解明する内容です。

前回読んだ新刊の「黒と白の殺意」と比較すると、結末でホッとさせられる面があります。
それはTVの2時間推理ドラマの最終章にも似ています。
共通点としては「囲碁事業の利権」と「師弟における人間関係」でしょうか。
著者の内田康夫氏は囲碁高段者としても有名で、囲碁界の事情も的確に描かれてい
ます。

この本の初版は1985年ですからもう20年以上も前になります。
この1985年の7大タイトル保持者は木谷一門で独占状態でした。

・棋聖:趙治勲
・名人:小林光一
・本因坊:武宮正樹
・十段:小林光一
・天元:小林光一
・王座:加藤正夫
・碁聖:大竹英雄



2007-01-07 玉村町新春囲碁大会/2007

昨日(1/6)は町内の月例囲碁大会、参加者は27名と最多数でした。
これも役員諸氏の努力のおかげと敬意を表します。

昨年は10回の月例会で延べ190名の参加者が集まりました。年末には会員の
忘年会も行われ、会の体裁も整いつつあります。
私も地域の囲碁会発展のため、微力ながら協力していきたいと思っています。

今後は小中学生や熟年世代への普及活動、棋力上達講座などができればと考
えています。





2007-01-05 NHK/新春お好み囲碁対局(1/2)

毎年正月恒例のお好み囲碁対局。今年はコメディアンのきたろうさん(58歳)と、
近所に住む大学の同窓生、声優の喜多川拓郎さんがタッグを組んで、アマ六段
の稲葉禄子(いなばよしこ)さんに挑戦しました。
途中、青葉かおり四段と小林覚九段の助言を得ながら善戦したものの、ヨセで
追いつかれ敗れてしまいました。

対局中の挑戦者(アマ初段くらい?)の会話は碁会所のオジサンそのもので、
「あーでもない、こーでもない」と盤外作戦を試みるものの、稲葉さん(高段者)
には通じないようでした。

挑戦者のきたろうさんは「下町のヘボ碁好きのオッサン」という感じでした。
会話もイマイチ品がないように思いましたが、普段着の対局風景として、これも
趣向かもしれません。



2007-01-03 駅伝観戦/2007

正月のスポーツ観戦といえば駅伝ですね。
元日の「全日本実業団駅伝」、2日〜3日の「箱根大学駅伝」
と、ずっと通して見ているわけではありませんが、面白そうな
ところは見ていました。

実業団の方は中国電力、大学は順天堂が優勝でした。中国
電力は後半の佐藤選手、順天堂は今井選手の活躍が優勝の
牽引力になりました。

チームの中心選手(スーパースター)の存在が大きな力になる
ようです。

実業団と学生の違う点で「涙」があります。実業団の選手はほとんど涙は見られません
が学生の方は嬉し涙、悔し涙と結構、涙のシーンが見られます。
学生の方が純真なのか、母校や仲間への愛着が強いのか、いずれにしても見ていて
すがすがしい気持ちになります。

   ◇  ◇  ◇

箱根大学駅伝は関東地区大学の大会ですが、TV放送では全国区でかなりの視聴率
だと思います。
ということは全国の高校で優秀な長距離選手は、箱根駅伝を目標に関東地区の大学
に集中してしまうような気がします。
いろいろ事情はあると思われますが、全国区の大会にすべきと思います。



2007-01-02 囲碁ミステリー「黒と白の殺意」

◆書籍紹介
 ・書籍名:「黒と白の殺意」
 ・著者:水原秀策
 ・出版社名 宝島社
 ・発行年月 2006年12月

囲碁ミステリー「黒と白の殺意」という本を読みました。
この本を知ったのは「月刊:囲碁ワールド/1月号」の随筆「三連星をぶっとばせ/
水原秀策」で紹介されていたからです。
この随筆では三連星恐怖症のことと、ペンネーム「水原秀策」について書かれて
ありました。

この本の内容ですが「囲碁界の内幕に関わる殺人事件にタイトル棋士が巻き込まれ、
これを解決する」というストーリーです。
囲碁界の内幕の記述はリアルで、対局シーンの解説も臨場感が伝わってくるようで、
囲碁ファンを納得させる内容だと思います。

ただ結末は「味ワル」な終局のような気がしました。ミステリー作品としての評価は
分かりませんが・・・。



2007-01-01 映画「武士の一分」

2007年の幕が開きました。

団塊の世代が定年を迎える「2007年問題」の
初頭に当たりますが、どんな変化が現れるか
注視していきたいと思っています。

今日は午後から映画「武士の一分」を観てきました。
原作:藤沢周平×監督:山田洋次の時代劇3作目ですが、いずれも期待を裏切ら
ない秀作でした。

今回の主演はTVの人気タレント木村拓哉。テレビドラマのように台詞は多くなく、
武士の心情を控えめに演じているところが山田演出の味のような気がします。

「武士道精神」は海外でも注目されているようですが、本家の日本では遠い世界
になっているような気がします。
古きよき日本の原点を見直す時期ではないでしょうか。


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