●○● 天声人碁 ●○●


2007年6月

2007-06-28 メリハリをつけよう/山田規三生

「月刊・碁ワールド7月号」の記事で山田規三生九段の「詰碁のエッセンス」という
連載講座があります。
以下、その中の「キミオさんのため息」というコーナーより

−前略−
 現在優勢。その差はわずか。今、左辺に打ち込めばリスクは伴うものの、決め手に
なる可能性も大。さあどうする?
 状況や棋風によって差があるでしょうが、基本的に安全策を取れば長びきます。
長くなるのは、もちろん「優勢でないほう」に有利です。優勢だったら積極的に、非勢
だったらじっと我慢。単純ですが、これが碁における「メリハリ」ではないでしょうか。

    ◇   ◇   ◇

優勢か非勢か、どの程度のレベルまで判断できるかが難しいところです。
ザル碁党には60:40なら優勢と思えますが、55:45くらいだとほぼ互角くらいしか
判断できません。
ですから、優勢(60:40)の場合の安全策も間違いではないように思います。
非勢(40:60)の場合は、玉砕覚悟で突っ込んでいくのがザル碁党の本分でしょうか。

    ◇   ◇   ◇

「メリハリ」、「オンとオフ」、大切なことですね。
若い時代は気持の切り替えも「スッパリ」できたように思いますが、年代を重ねるに従い
「引きずる」シーンが増えてきているようです。
白黒はっきりしたいものですね。



2007-06-27 アマ本因坊戦県大会/2007本戦

先週日曜(6/24)は「アマ本因坊戦県大会」の準々決勝〜決勝戦が行われ、一部見学
してきました。
結果は長谷川義則さん(57)が優勝、準優勝は石井成幸さん(68)でした。いずれも
全国大会出場経験のある県内屈指の強豪です。

全国大会に出場の長谷川さん、上位入賞は難しそうですが一つでも上を目指してがん
ばってもらいたいと思います。

一昨年の「少年少女囲碁大会中学生の部」で県代表となった笹口さんは、準決勝で
惜しくも石井さんに敗れ4位でしたが、今後は各種大会で優勝争いにからんでくると
思われます。

   ◇   ◇   ◇

アマの県代表戦で、いつも高段者の棋譜をとっている方がいます。終局後、その棋譜
を対局者に渡し
ていますが、別に誰かに頼まれて棋譜をとっているわけではなく、自主的に厚意で
行っているようです。

自身の勉強になることは確かですが、なかなかできることではありません。私もこの
精神を少しでも受け継げたらと思っています。

◆フォトアルバム



2007-06-25 第62期本因坊戦第4局/高尾が勝ち3勝1敗に

 福島市で6月18日から行われた本因坊戦七番勝負の第4局は高尾本因坊が、
挑戦者の依田九段に白番5目半勝ち、対戦成績を3勝1敗とし、3連覇に王手を
かけた。第5局は6月25、26日、新潟市の「ホテルオークラ新潟」で行われる。

<高尾本因坊の話>
 1日目は難しい碁かと思った。上辺の白を攻められたのは軽率で、ヨセになっても
形勢がよくわからなかった。終盤、右辺に地を囲うことができて勝ったと思った。

<依田九段の話>
 黒11と打ちたくなったが、あまりいい手ではなかった。1日目でダメだと思った。
上辺の白を攻めて勝負形になったと思ったが、黒の方も眼がないから好転はしな
かった。

            (毎日新聞より抜粋)

本局は立会人として、じっくり2日間、現地で拝見させて頂きました。
この碁の印象を一言でいうならば、立ち上がりから依田さんが工夫に工夫を重ね、
高尾本因坊は相手に合わせて自然に行くという展開でした。しかし、その結果、
黒は工夫したわりには、碁を難しくし、少し嫌な碁にしたようです。

           (「週刊碁/林海峰の目」より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

高尾本因坊の泰然とした打ちぶりが勝利を誘った一局の感じでした。「動かざること
山の如し」でしょうか。
一方の依田九段、イマイチ着手がかみ合わない印象です。

両雄の持ち味はビールで例えれば高尾本因坊の「コク」と依田九段の「キレ」ですが、
現時点では「コク」の方が優位に立っているようです。

注目の第5局は本日(6/25)からですね。依田九段の巻き返しを期待しているのです
が・・・。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は福島市の飯坂温泉、旅館「摺上亭大鳥(すりかみていおおとり)」。
2005年10月の女流本因坊戦第2局が当地で行われています。

飯坂温泉は宮城県の鳴子温泉、秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられたそうです。
近年は熱海や鬼怒川などと同様に歓楽街のイメージの強い温泉は、団体客の減少や
レジャーの多様化により苦戦を強いられているようです。

ホテル・旅館業界もデパート型より専門店型が、好まれてきているのでしょうか。



2007-06-24 三々を使って相手を困らせよう/風鈴会

昨日(6/23)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座は
「三々を使って相手を困らせよう」。

「小ゲイマジマリ」などの堅い構えであっても、周囲に
相手の石が迫ってくると三々などの急所からきびしい
手段が生じるというテーマでした。

問題は手段があるかを認識できなければどうしようもありません。
また「何か手がありそうだ」と思ってもその手段を検証した上で、初めて着手というステッ
プなります。

問題点の発見と検証、そのためには「感覚」と「ヨミ」の能力アップが必要なんですが、
これがなかなか「ムズ」でして・・・。

   ◇   ◇   ◇

講座と対局のあとは近くの居酒屋で懇親会、今回はインストラクターのSさんの友人が
飛び入りで参加しました。
この二人の賑やかな会話はまさに「速射砲」という感じでしたね。
時々、思いがけない客人が乱入するのも、この会の特長かも・・・?。



2007-06-22 都会の温泉爆発騒動

数日前、東京渋谷の温泉施設で天然ガスによる爆発があり、死傷者が出る事故が
報道されていました。

温泉といえば人家から離れた静かな場所にあるが定番でしたが、今や都会の真ん中
に出現し温泉の概念も変容しているようです。

事故のあった温泉も地下1,500mもの深さから汲み上げているとのこと、地球を傷つ
けているようで自然の摂理に反するような気がします。

   ◇  ◇  ◇

昭和40年代の頃、登山の帰りに山あいの温泉によく入って帰りました。
その頃はまだ混浴の温泉も結構あり、日焼けした地元のおばちゃん達の中で、気恥ず
かしい思いをしながら温泉に浸かっていたのが思い出されます。
(残念ながら若い女性と出会うことはなかった・・・)

あの頃の「おおらかさ」が時代と共に薄らいでいくようで、残念に思っています。



2007-06-20 第19回TV囲碁アジア選手権/李世ドル優勝

第19回TV囲碁アジア選手権戦が6月11日から14日の4日間にわたってNHKで行われ、
韓国代表の李世ドル(24)九段が決勝で中国の陳耀Y五段をくだして優勝した。
日本代表の趙治勲十段、結城聡九段は早々に姿を消した。

          (週刊碁より抜粋)

   ◇   ◇   ◇

優勝した李世ドル九段は世界戦の王者イ・チャンホの勢いがイマイチの現在、世界最強
といえそうです。
優勝インタビューでは女性のようなかぼそい声で、とても世界最強の棋士とは思えない
印象でした。

準優勝の陳耀Y五段はまだ17歳だそうですが国際大会で2回準優勝したことで、自国
規定に従い九段に認定されるそうです。
中国の若手台頭、恐るべしの感がありますね。

   ◇   ◇   ◇

日本勢の1回戦での敗退は残念でした。
中・韓棋士が10代後半〜20代前半に対し、日本勢は趙治勲十段(50)、結城聡九段(35)
とずいぶん年齢差があります。早碁では若手の瞬発力の方が優るかもしれませんね。

また中・韓の精神的な強さは日本人とは異質な強さの感じがします。特に劣勢になった
ときからの粘り、強靭さは独特なエネルギーを感じます。



2007-06-19 第12回LG杯/河野、張栩が8強入り

 囲碁国際戦、第12期LG杯世界棋王戦が6月にソウルで開幕。日本代表5人のうち
河野臨天元と張栩碁聖が8強入りした。
山下敬吾棋聖、趙治勲十段は2回戦、柳時熏九段は初戦敗退。準々決勝は10月、
河野は温昭珍四段(韓国)と張は李世ドル九段(同)と対戦する。

             (朝日囲碁Webより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

韓国の囲碁国際戦、LG杯本戦トーナメント(32人)には日本から5人が出場し、
ベスト8に2人はまずまずの結果でしょうか。

<1〜3回戦の国別内訳>
・1回戦 韓国:15、中国:10、日本:5、中華台北:2
・2回戦 韓国:6、中国:6、日本:4
・3回戦 韓国:4、中国:2、日本:2

      ◇   ◇   ◇

現在、国際戦では韓国が一歩リードの様相ですがこれからは中国が脅威になっていくと
思われます。
国家体制での強化策で十代の英才が次々と出現していますからね。

現在、私の職場に中国・大連出身のIT技術者がきています。日本語も結構うまく仕事上
で不都合はないようです。

月刊「歴史街道」の先月号特集は「満州と満鉄の真実」、大連は満鉄(南満州鉄道)の
起点にあたりますのでその技術者(30歳前後)にこの月刊誌を渡しました。

歴史は自国の都合のいいように解釈されがちですが、もう60年以上前の満州を彼は
どのように見ているでしょうか・・・



2007-06-18 アマ本因坊戦県大会/2007予選

昨日(6/17)は「アマ本因坊戦県大会」の1回戦〜3回戦が行われ、ベスト8が決まり
ました。参加者は57人と先月行われたアマ名人戦(59名)とほぼ同じでした。

注目は中学生、高校生、女流の各1名で高校生はベスト8に残りましたが、中学生と
女流は1回戦で勝ったものの2回戦で惜しくも敗退してしまいました。

本大会、上記3名以外はいつも同じような顔ぶれですが、高校囲碁選手権で活躍した
人たちはほとんどいません。それなりの実力はあったので上位も狙えると思うのです
が・・・。

   ◇   ◇   ◇

全国大会出場をかけて戦う県大会はいずれもトーナメント方式で、1回戦で負けると
あとはそのまま帰るか、見学するくらいでつまらいですね。

最近では何人かのグループに振り分け、リーグ戦で枠抜けする大会も増えているよう
ですが、この方式なら1回戦で負けても楽しめます。ただ組合せなど主催者の準備は
大変です。

   ◇   ◇   ◇

大会の会場近くに「たいやき屋さん」があり、よく買って帰ります。
昨日は「おこのみたいやき」といって皮の中味に「お好み焼き」が入っているのを買い
ました。変り種ですが時々食べたくなる味です。

◆フォトアルバム



2007-06-15 TV番組/題名のない音楽会

先週、日曜朝のTV番組「題名のない音楽会21」は、司会だった羽田健太郎さんの
追悼番組を放送していました。
「題名のない音楽会」はクラシックからジャズまで幅広いジャンルの音楽を取り上げた
番組で、登場するアーティスト、ゲストも一流の本格派が多く、いつも楽しみに見てき
ました。

羽田さんの司会も楽しかったですが、初代司会の黛敏郎さん時代(1966年〜1997年)
の本番組もよかったですね。
黛敏郎さんの話し方は背筋がピンと張っている感じで、「日本語を大切にしている」と
いう思いが伝わってきました。

最近のTV番組は騒々しい番組が多く辟易することも多いのですが、日曜の朝はわりと
ゆったりした番組もあり、気分も落ち着きます。
これからはTV番組も「癒し系?」の番組が増えてほしいと思っています。



2007-06-14 第62期本因坊戦第3局/高尾が勝ち2勝1敗に

 6月6日から岐阜県可児市で行われた本因坊戦七番勝負の第3局は高尾本因坊が
挑戦者の依田九段に先番中押し勝ちを収め、対戦成績を2勝1敗とした。第4局は6月
18、19日、福島市で行われる。

 1日目は戦いの火花が散ったが、2日目は早い段階からヨセ勝負になりそうな神経の
疲れる展開になった。第1局は半目差、第2局は1目半差と細かい勝負の連続で、細か
い碁が3局続くかとも思われたが、高尾が手堅く打って差を広げ、早い段階で依田の投了
になった。

<高尾本因坊の話>
 1日目、右辺で失敗したと思っていたので、全然ダメ、負けるんだろうなと感じていた。
その後もどう打たれても悪いと思っていたが、急に中央に黒地ができる展開になってよく
なったようだ。
<依田九段の話>
 こっちも1日目は悪いと思っていた。2日目になっていい勝負と思った時に、上辺を消し
に来られてどう打っていいのかわからなかった。
            (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

高尾本因坊が四隅を確保する実利志向に対し、依田九段は勢力で対抗する構図となり
ましたが、依田九段の足取りが遅く高尾本因坊の先行逃げ切りという結果となりました。

中盤以降、高尾本因坊は自然な手が多いのに対し、依田九段は素人目にみても堅過ぎ
るという印象でした。

今週の「週刊碁(6/18号)」、一面トップは「世界選手権・富士通杯/張栩・依田の準決勝
進出」で「本因坊戦第3局」はトップ裏でした。
年々、世界棋戦の注目度が高くなっているようですが、62期を数える日本の伝統棋戦も
注目してほしいと思っています。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は岐阜県可児市の花フェスタ記念公園・茶室、宿泊及び前夜祭は美濃加
茂市の「シティホテル美濃加茂」。
可児市(かにし)は岐阜県中南部に位置しするそうですが、あまり知られていないと思い
ます。

「歴史とバラのまち/可児市観光協会のホームページ」より
可児市は、戦国武将・明智光秀公、森蘭丸公の生誕地で、歴史ロマンあふれる地であり、
また世界一のバラ園のある「花フェスタ記念公園」をはじめ「鳩吹山遊歩道」「蘭丸ふる里
の森」など多くの花と自然を楽しむことができる街です。



2007-06-12 第20回世界囲碁選手権/依田・張栩が準決勝進出

 第20回世界囲碁選手権・富士通杯の準々決勝が6月2日、ソウルで行われた。
 日本代表は依田紀基九段、張栩九段ともに勝ち、準決勝に進出した。日本は昨年まで
2年連続でベスト4入りを逃すなど不振が続いており、2人が勝ち上がったのは8年ぶり。
 準決勝は依田九段―朴永訓九段、張九段―李昌鎬九段の組み合わせで7月7日、
東京・市ヶ谷の日本棋院で行われる。

               (読売オンラインより抜粋)

     ◇    ◇

日本主催の世界棋戦ですが過去19回の優勝内訳は韓国:12回、日本:6回、中国:1回。
第10回大会で日本の小林光一九段が優勝して以来、韓国は前回まで9連覇と独走状態
となっています。

今大会は準々決勝の段階で韓国:3人、中国:3人、日本:2人でしたが、日本の依田・張栩
が勝ち日本:2人、韓国:2人の準決勝対決となりました。

世界棋戦としてもっとも歴史ある本大会、ぜひとも日本に優勝をもたらしてほしいものです。

     ◇    ◇

国際棋戦における日本の二枚看板である依田九段と張栩碁聖ですが、依田九段は海外
対局でもほとんど和服のようです。最近は浪曲にハマッているようで「清水の次郎長」を思
わせます。
一方の張栩碁聖は黒っぽいスーツ姿が多く、クールなスナイパーという雰囲気です。

勝負の世界では外見など関係ないかもしれませんが、個性と棋風はリンクしているように
思います。



2007-06-11 大ヨセ、どこが大きい?/風鈴会

昨日(6/10)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座は「さあ大ヨセ
です。どこが大きい?」。

大ヨセの順番としては隅、辺、中央、そして現ナマ(石取り)が基本
とのことでした。
確かにTVの囲碁番組の解説などでも、「中央のヨセは小さい」という
のをよく聞きます。

でも実戦で打っていると中央の景色が大きく見えて、ついそちらに石がいってしまいます。

「この手何目?」という数値で判断できればいいのですが、そのレベルに至らないザル
碁党としては前述のヨセの順番を参考に考えてみたいと思っています。

ただ問題はヨセの段階になる前に決着してしまったら意味ありませんので、「ヨセの巧拙」
で勝てるような展開を心がけようと思っています。

   ◇   ◇   ◇

ヨセは勝負を決める重要なポイントですが、地味な分野といえます。
アマチュアの場合、「華麗なサバキ」、「怒涛の攻め」、「危機一髪のシノギ」などダイナ
ミックな展開に醍醐味を感じる人が多いと思います。
でも地道に一つ一つ積上げる地味な展開も、「玄人」らしい楽しみ方かもしれませんね。



2007-06-09 世界アマ選手権2007/中国の単子騰選手優勝

世界68の国と地域から代表が集まり、アマチュア世界ナンバーワンの座を争った、
第28回世界アマチュア選手権(5/28〜31)は、中国代表の単子騰選手(13歳)が
8戦全勝で初優勝を飾った。
2位は韓国代表のドンハ・ウー選手、日本代表の森洋喜選手は7勝1敗で3位だった。

       (日本棋院HPより抜粋)

   ◇   ◇   ◇

優勝した中国の単子騰選手は13歳、中国の英才教育はすごいですね。過去本大会
での優勝者同様、いずれプロ棋士として国際棋戦に登場してくるでしょう。

いままでの優勝者の国別内訳は中国:16、日本:8、韓国:3、香港:1と中国が圧倒
しています。
中国はプロ予備軍として、また国家代表としての使命感が強いのでしょう。
以外なのは韓国ですが実力ある少年たちは、日本の院生と同じ扱いなのでしょうか。

日本の優勝者では第14回の菊池康郎さん、第17回の平田博則さん、いずれも60歳
を超えての優勝。
年齢差を感じさせない両雄の優勝は、日本の誇りといっても過言ではないと思います。



2007-06-08 大竹英雄名誉碁聖九段 、副理事長就任

 5月29日開催された理事会にて、一身上の都合で辞任届けを出されていた小林光一
副理事長の辞任が受理されました。後任の副理事長には大竹英雄名誉碁聖が選任され
ました。

              (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

小林光一九段の就任期間は1年足らずと短命でした。理由はよく分かりませんが棋士
稼業と組織運営のハザマに揺れていたのではないでしょうか。

後任の大竹英雄名誉碁聖は木谷一門の塾頭格、これまで副理事長(理事長)に就いた
故加藤正夫名誉王座、小林光一九段の兄弟子にあたります。
いままでは日本碁界のご意見番のような立場でしたが、これからは自ら旗を振っていく
立場となります。
持ち前のプラス志向で碁界の活性化に尽力していただきたいと思います。

    ◇   ◇   ◇

世の中で団体役員という立場の人は多くいます。
企業の役員といえば地位・名誉・報酬等がついてまわり、立身出世の目標となります。
しかしボランティアに近い団体の役員は微妙です。どちらかといえば頼まれて引き受ける
パターンが多く、個人のモチベーション・意欲によりそのエネルギーは変動します。

「仕事(ボランティア)の報酬は、人間としての成長である」と本で読みましたが、その域に
達するのは至難ですね。



2007-06-04 少年少女囲碁大会/2007

昨日(6/3)は「少年少女囲碁県大会&認定大会」が行われました。
参加者は56名(昨年の同大会は66名)と減少傾向です。
主催者としても活性化策を考えていますが、「次の一手」に苦慮しているのが実情です。

   ◇   ◇

本大会での私の担当は「段級位認定状」の印刷で、あらかじめ印刷された日本棋院
発行の認定状に氏名・取得級位・発行年月日をパソコンから印刷し、参加者に渡すも
のです。
参加者の小中学生にとってこの認定状は結構評判がよく、次のステップアップの励み
になれば幸い思っています。

また、昨年の大会から参加者の対戦風景をデジカメで撮り、その場で印刷して渡す
サービスも始めました。
今後とも、参加者に満足してもらえるような大会運営を考え、参加者の増加を願う
次第です。

◆フォトアルバム

   ◇   ◇

今大会では伊勢崎市の参加者ががんばっていました。

以下、「週刊碁(6/4日号)」記事より抜粋

「羽ばたけ原石/明日を担う子供達」 −伊勢崎市立広瀬小−

 同校、囲碁クラブは7年前に設立。以後、会員は増加してきて今年は94名。高学年
組と低学年組にわけて毎週2回開いているが、毎回どちらも大賑わい。
  −(中略)−
 囲碁を単なる遊びと見ず、「人間教育」「感性教育」の一環としているのである。その
ためには先ず「マナーが大切」と「四つの約束」なる次のものを定め、毎回、教室の始め
に、全員で斉唱させている。
  (1)挨拶をする。
  (2)誰とでも対局する
  (3)あと片付けをする。
  (4)先生の話をしっかり聞く。
である。そのせいか、「囲碁クラブの子供達はマナーが良く、コミュニケーションも良く
なった」と学内の評判は上々。
  −(後略)−
                        (加悦)

小学校の囲碁クラブを運営するスタッフは大変でしょうが、今後もがんばってほしいと
思います。



2007-06-02 玉村町2007/06月度囲碁大会

今日(6/2)は町内の月例囲碁大会、参加者は18名とやや少なめでした。
季節もいいし天気も上々、室内のボードゲームより外出したい気分も分かりますね。

大会で常に上位の成績者は、他の碁会所などで鍛えている人が多いようです。勝負勘は
実戦の多少の差が大きいと思います。
ただ、もう一つ上のレベルを目指すには詰碁や棋理などの勉強が必要でしょうね。
「分かっちゃいるけど・・・」ですね。

   ◇   ◇

明日は県内の「少年少女囲碁大会」、県代表選抜戦と段級位認定大会が行われます。
今、段級位の認定状の準備がおわったところです。


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