●○● 天声人碁 ●○●


2007年7月

2007-07-31 全国高校囲碁選手権2007

高校囲碁選手権:男子は新宿山吹、女子は熊本が初V

第31回全国高校囲碁選手権大会(毎日新聞社・日本棋院・全国高等学校囲碁連盟
主催)は7月24、25の両日、東京・市ケ谷の日本棋院会館で団体戦が行われ、男子
は新宿山吹(東京)、女子は熊本(熊本)がともに初優勝を飾った。


 団体戦の2位以下は次の通り。
<男子>(2)駒沢大付属岩見沢(北海道)(3)滝川(兵庫)
<女子>(2)雲雀丘学園(兵庫)(3)秋田北(秋田)

高校本因坊に男子は田中君、女子は藤田さん

前日に続いて個人戦が行われ、男子高校本因坊に田中伸幸君(福岡・中間2年)、女子
高校本因坊に藤田光彩絵さん(東京・十文字2年)が決まった。

ともに初優勝。2人は第53回全日本アマチュア本因坊決定戦(8月24〜26日)に招待
される。


2位以下の入賞者は次の通り(敬称略)
<男子>(2)河口篤(兵庫・青雲)(3)闇雲翼(三重・津)
<女子>(2)吉岡芙由紀(奈良・奈良女子大付属)(3)深坂風子(香川・香川県大手前)

             (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇   ◇

群馬県勢の成績

・男子団体:高崎高(青山英樹、牧野康隆、内田貴大)1勝2敗で決勝進出ならず
・女子団体:前橋育英高(野倉みゆき、品川りえ、新保美由紀)2勝1敗で決勝進出ならず
・男子個人:荒井淳(館林高)2勝1敗、青山英樹(高崎高)0勝3敗で決勝進出ならず
・女子個人:丸山えり(伊勢崎清明)2勝1敗で決勝進出ならず

     (週刊碁より抜粋)

       ◇   ◇   ◇   ◇

「囲碁の甲子園/全国高校囲碁選手権」の熱き戦いが行われました。
ここ数年、出場選手の特徴は元院生やプロ予備軍が多くなったことでしょうか。
高校のクラブ部活動とは別に、院生や囲碁教室で学んだ選手が増えているようです。
囲碁は個人競技なので、この傾向もやむおえないのでしょう。

ただ全国大会出場などとは別に、高校生本来のクラブ活動としての囲碁も盛んになって
ほしいですね。
そして、卒業後も囲碁が人生の彩り(いろどり)になってもらえればと思っています。



2007-07-29 掛かりの方向を考えよう/風鈴会

昨日(7/28)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座は「掛かりの
方向を考えてみよう」。

星や小目に対しての掛かり方、結構悩みます。
「模様を形成したい掛かり」、「相手の模様の荒らしを考慮した
掛かり」、「狙いのある掛かり」、「ハサミを前提にした掛かり」、
それぞれ目的をもって臨むことが必要ということでしょうか。



今回のテーマはやや難しかったように思います。私などザル碁党にとっては80点も
90点も正解なのです。
この10点差の違いはその後の展開や、相手の打ち方などで変化してしまいますからね。
それでもレベルアップするために、この10点差の違いが理解できるよう一歩でも前進した
いと思っています。

   ◇   ◇   ◇

例会のあとの懇親会はインストラクタ馴染みのイタリアン・レストランでワイン・パーティ。
お酒やワインに関しては級位者クラスですが、囲碁という共通の目的を持った同志との
語らいは楽しいものです。

隣りに座ったTさんは同じ年ということで、昭和40年代頃の話題で盛り上がりました。



2007-07-27 第2期アマ囲碁名人戦/洪さんが新アマ名人

 第2期朝日アマチュア囲碁名人戦三番勝負は7月22日、神奈川県湯河原町で2日目
があり、挑戦者の洪(ホン)マルグンセムさん(25)=東京都新宿区、囲碁指導員=が、
アマ名人の尹春浩(ユン・チュンホ)さん(26)=大阪市西区、囲碁指導員=を通算
2勝1敗で破り、新アマ名人となった。

 洪さんは韓国出身。かつては韓国でプロを志した。04年に来日。現在、棋士をめざす
子どもたちを指導しながら、アマチュア選手としてもトップクラスで活躍している。15、16
の両日に打たれた全国大会で優勝して挑戦権を獲得した。尹さんも韓国出身。
今期、初めて導入された三番勝負は、韓国勢同士の決戦だった。

   (asahi 囲碁Webより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

アマ名人戦三番勝負は韓国出身の囲碁インストラクター同士の決戦となりました。
日本のアマ最高峰の棋戦が韓国出身者で占められのは残念な気がしますが、両者
とも生活基盤は日本のようで違和感はありません。

アマ名人になった洪さんは東京でプロ棋士をめざす生徒の道場を運営しています。

■以下、洪道場HPの「洪マルグンセム師範のご紹介」より

世界一の囲碁道場を作りたいです。
精一杯、頑張ります!

石が接近してくると韓国の棋士は強い。これは子供の頃から読みの力を養うために
詰碁を集中して勉強している基礎体力の強さだと考えています。また、朝9時から
夜9時まで囲碁の勉強ができる韓国の教育環境も恵まれていると思います。

しかし、日本には潜在能力があると私は信じています。確かに勉強時間をあまり
多く取れないという現状はありますが、勉強の質を高めることによって補っていく
ことが可能だと考えております。
私が教えている子供たちのなかから韓国、中国と互角に戦える子供が出てくる
ことが私の夢です。

奥様が日本の方のようですが、うれしい発言ですね。是非、夢を実現してほしいと
思います。



2007-07-26 第32期碁聖戦第2局/張栩碁聖が2連勝

栩碁聖に横田茂昭九段が挑戦する、碁聖戦五番勝負の第2局は、 7月19日(木)熊本
県熊本市にて行われ、 黒番の張碁聖が6目半勝ちし2連勝。防衛まであと1勝とした。

張碁聖が一気に防衛を決めるか、横田九段の巻き返しなるか、 第3局は8月9日(木)、
新潟県長岡市「ホテルニューオータニ長岡」で行われる。

          (日本棋院HPより抜粋)

       ◇   ◇   ◇

中盤までは接戦のようでしたが、横田九段の疑問手もあり後半は張栩碁聖が優勢な
碁をきっちりとまとめて勝ちきりました。
富士通杯では苦杯をなめましたが、張栩碁聖の好調さは続いているようです。

一方の横田九段、2連敗と苦戦していますが、あまり後に引きずるタイプではなさそうです。
カド番となりましたが、3局目以降の巻き返しを期待しましょう。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は熊本県熊本市の「ホテル日航熊本」。熊本には「肥後もっこす」という
言葉があります。

「肥後もっこす」 頑固一徹で無骨な人物・性格を指した熊本の方言。
一度言い出したら頑としてまげぬ一本気、悪く言えばちょっとヘソ曲がり。

こういうタイプっていますよね。でもいったんツボにはまると猪突猛進、意外な突進力を
発揮することもあります。

昨夜、サッカーのアジアカップ準決勝を見ていましたが、善戦むなしくサウジジアラビア
に敗れてしまいました。日本選手は「突進力」がイマイチのような気がしました。

「戦力=組織力+個人能力」だと思いますが、組織という枠に縛られ過ぎたような印象
です。これも国民性でしょうか。



2007-07-23 映画/腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
・監督・脚本 : 吉田大八
・原作 : 本谷有希子
・出演 : 佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏

昨日(7/22)は蒸し暑く天気もはっきりしないので、夕方から映画を見にいくことにしました。
どの作品にしようかと迷っていましたが、タイトルが面白そうなのでこの作品にしました。

刺激的なストーリーと台詞にはチョット疲れる感じです。
最近の好みの傾向は「起承転結」がはっきりとして、バランスのとれた作品でしょうか。
これも年齢を重ね、常識的になってきたということでしょうか。

青年期の頃は、平凡な作品では何か物足りなさを感じていました。
非日常的で、思いがけない展開に興奮したものです。



2007-07-21 日々碁席/月刊碁ワールド

囲碁の月刊誌「碁ワールド」の連載マンガ「日々碁席」はほのぼののした味があり、
毎回楽しく読ませてもっらています。
碁会所に集ういろいろな人達の日常的なテーマを、面白おかしく描いています。

登場人物は中高年の碁打ちですが、どこにでもいそうなオジサン達で映画「フーテンの
寅さん」の世界のようです。

昨今、刺激的な話題をテーマにした出版物が溢れていますが、何気ない身近で日常的
な読物もいいものですね。



2007-07-18 第20回富士通杯/朴九段が2回目の優勝

 囲碁の世界No.1を決める第20回世界囲碁選手権・富士通杯の決勝が7月9日、
東京・日本棋院で行われ、韓国対決の結果、朴永訓(パク・ヨンフン)九段(22)が
李昌鎬(イ・チャンホ)九段(31)に白番1目半勝ちし、第17回大会に続き2回目の
優勝を飾った。

 韓国は第11回大会以来10連覇。朴九段はソウル出身。14歳でプロ入りし、
李九段に続く若手世代の先頭を走る。
 依田紀基九段(41)と張栩九段(27)の日本同士の対戦となった3位決定戦は
依田九段が白番3目半勝ちした。

     (読売新聞より抜粋)

     ◇   ◇   ◇

ベスト4に依田九段と張栩九段が進出し準決勝が期待されたのですが、二人とも敗退
してしまいました。
中盤までの流れは日本選手に傾いていたようですが、後半から追いつかれてしまった
ようです。
いままでの国際棋戦でも同様の展開が多かったようで、今後の課題でしょうか。

優勝した朴永訓九段は22歳。決勝ではヨセで定評のある李昌鎬九段とのヨセ合戦を
制し優勝、「ヨセは世界一」にふさわしい戦いぶりのようでした。

     ◇   ◇   ◇

今週の「週刊碁」での本タイトル戦の見出しは、日本の囲碁ファンの落胆ぶりを大きく
伝えています。

◎準決勝 「涙の投了」、「依田、矢尽き半目届かず」「張栩、刀折れ李の軍門に」
◎決勝 「日本蹂躙・韓国怒涛の10連覇」

国際棋戦が開始された頃は日本が勝って当然、日本囲碁界の注目度も低かったの
ですが韓国・中国が日本を圧倒するようになって十数年、このところ国際棋戦に対す
る見方も大きく変化してきたようです



2007-07-16 県民囲碁大会2007

昨日(7/15)は群馬県の「第7回県民囲碁大会」が行なわれ、私も実行委員として
大会の準備・進行をしてきました。
台風の接近で10名ほど欠席者が出ましたが、約150名の参加で昨年なみの盛況
でした。

私の町の囲碁会メンバーも好成績を収め、今後の活動の起爆剤になればと思って
います。

        ◇  ◇  ◇  ◇

実行委員のほとんどは私も含め60歳以上メンバーで、磐石の運搬・会場設営など
力仕事も多く疲労困憊の状態でした。
今後は大会運営のサポート体制も考えていく必要があります。
後援企業などスポンサーの開拓、NPOの設立などの案は考えられますが、その
実現には相当のエネルギーが必要です。

参加者の笑顔が報酬とはいうものの、現実はなかなか難しいものがあります。。

◆フォトアルバム



2007-07-14 NHK杯/村川四段、小松九段を破る

先週のNHK杯、関西棋院の村川大介四段vs小松英樹九段の録画を見ていました。
結果は16歳の新鋭、村川四段の快勝でした。戦いぶりも冷静沈着で、とても16歳
とは思えない戦いぶりでした。
いずれは日本碁界の中心的メンバーとして活躍する日がくると思われます。

一方、若手に花を持たせてしまった小松九段、ベテランの技を封じられ苦戦の敗退
でした。

   ◇  ◇  ◇

村川四段の風貌は韓国囲碁界の帝王、イ・チャンホ(李昌鎬)九段に似ているような
気がします。
イ・チャンホも若いときから冷静で、ものおじしない態度は大物の雰囲気がありました。
ただ「イケメン」という視点からみると??ですね。



2007-07-12 女流ネット棋戦/小林泉美六段が優勝

 初代、ネット女王の冠は、小林泉美六段の頭上に輝いた。「第1回大和証券杯
ネット囲碁レディース」決勝戦が、6月30日、東京・大手町の大和証券本店ビルで
行われた。28人の女流棋士の中から、ファイナルまで勝ち進んだのは小林六段と
加藤啓子女流名人。中盤でパンチを決めた小林六段が、加藤女流名人の猛追を
振り切って黒番1目半勝ちをおさめた。

          (週刊碁より抜粋)

    ◇  ◇  ◇

小林泉美六段も子育てが一段落して、各棋戦に登場してきました。
小林六段、本局では中盤までのリードが大きく、後半のミスをカバーした内容でした。
ご主人の張栩碁聖もネット観戦していたらしく、複雑な心境らしいです。

一方の新婚の加藤女流名人、追い上げも届かず女流名人に続くタイトルは成らな
かったようです。

    ◇  ◇  ◇

女流とは別の一般プロ棋士のネット棋戦「大和証券杯ネット囲碁オープン 」は2回
行われ、第1回が高尾名人・本因坊、第2回が王銘エン九段でした。

プロのネット対局、私たちと同様にクリック・ミスがあるそうですが、悔しいですよね。



2007-07-10 第32期碁聖戦第1局/碁聖、逆転で先勝!

 連覇を狙う張栩碁聖に、横田茂昭九段が挑戦する碁聖戦5番勝負の第1局は
7月2日(月)、仙台市青葉区で打たれ、白番の張碁聖が1目半勝ちした。
 序盤は白が足早に打ち回したが、中盤以降に黒が盛り返し、両者は激しいせめぎ
合いを展開。勝負は最終盤までもつれ込んだ末、決着した。第2局は19日、熊本市
のホテル日航熊本で行われる。

<張栩碁聖の話>
 最初はむずかしかったと思いますが、途中から悪くて・・・。最後も悪かったが、
コウで逆転できた。

<横田九段の話>
 サガるコウダテをみていなかった。コウは勝てると思っていたが・・・。

<立会・安倍九段の話>
 この碁は、両者の持ち味が存分に発揮されているでしょう。横田九段も決して
張碁聖に遅れをとっていません。

          (河北新報HP、週刊碁より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

張栩碁聖は本対局前まで16連勝と絶好調、本局は最後まで苦戦が続きましたが
土壇場のウッチャリで逆転勝ちのようでした。
勢いがあるということは相手のミスも誘うということでしょうか。

挑戦者の横田九段、遅咲きの初陣は勝利目前での勇み足。第2局以降の熱闘を
期待しましょう。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は宮城県仙台市の「仙台国際ホテル」。仙台は東北地方の中心
都市で、「杜の都」としても知られています。

仙台というと「青葉城恋歌」を思い起こします。歌詞が流麗で日本歌曲の原点の
ような印象です。

「♪広瀬川〜 ♪流れる岸辺〜 ♪想い出は帰らず〜・・・」



2007-07-08 2007/夏期囲碁合宿

昨日/今日(7/7〜7/8)と勤務先の夏期囲碁合宿が開催されました。
今回の参加者は13名、場所はいつもの埼玉県小鹿野町の「越後屋旅館」です。

越後屋さんはお風呂が狭いので、希望者には近くの日帰り温泉施設にバスで送迎して
くれます。(越後屋さんでは現在、温泉施設を工事中でもうじき完成するそうです。)
今回、私も初めて行ってみましたが、露天風呂もありリラックスできます。
いつも対局中心の囲碁合宿ですが、温泉など他の娯楽と合わせて楽しみが増えれば
いいと思ってます。

今まで合宿の実行委員として中心的に動いてきましたが、今回は若手に大部分やって
もらいました。
合宿の運営は準備から精算まで大変ですが、若手のアイディアを加味し今後も継続で
きればと思っています。

   ◇   ◇   ◇

合宿のメインは囲碁大会で、成績優秀者には賞品もでます。
成績の良かった人は気分のいい合宿となりますが、不本意な成績だった人の気分は
イマイチということになります。
「晴れの日もあれば、雨の日もある」、アマの囲碁愛好者は、勝っても負けても楽しい
囲碁が打てれば本望だと思いますね。

◆フォトアルバム



2007-07-06 歳時記/七夕(2007)

明日(7/7)は七夕。近隣の町でも毎年「七夕祭り」が行われ、色とりどりの飾りつけ
や露店で賑わっているようです。
ただ七夕の期日ははっきりしていませんね。月遅れや、旧暦の7/7などその土地の
事情で開催しているようです。

   ◇   ◇   ◇

私が小学生の頃、家でも竹林から2〜3mほどの竹を2本切ってきて、短冊や折鶴
などで飾りつけて庭に立てていました。
短冊には「願い事」を書くのが一般的ですが、他人に見られるのは恥ずかしいので
「百人一首」の歌や「ことわざ」などを書いていたような記憶があります。
個人的には今も「願い事」はあまりオープンにすべきではないと思っていますが、
どうでしょうか・・・。

短冊や簡単な飾りものをつけた2本の竹の間には、季節の野菜(なす、きゅうり、
すいか等)を並べて七夕を祝ったものです。
期日は季節の野菜から察すると旧暦の7/7でしょうか。

七夕の趣旨は「手習い事の願掛け」という説がありますが、田舎では「五穀豊穣」
が似合っているような気がします。

一週間ほど飾ったあとは近くの川に流しにいきます。竹の飾りが見えなくなるまで
見送っていましたが、子ども心に哀愁を感じたものでした。

七夕が終わるころには夏休みも終盤、赤トンボと共に秋風の季節となります。



2007-07-05 今週末は囲碁合宿

毎年、5月から7月にかけては囲碁関係の各種大会が目白押しで休日も多忙な日々
を送っています。

今週末は勤務先恒例の囲碁合宿で秩父の方に出かけます。宿泊先は盤石などが
そろっており、いろいろな囲碁グループが利用しています。

指導プロ棋士は今回も田原靖史六段、いつも夜遅くまで私たちのザル碁に付き合って
もらっています。
参加者の中で、これから著しく棋力アップするメンバーは出てきそうもないので、勝敗は
いつもドングリの背比べ状態ですね。

成績はともかく囲碁仲間と共有する時間は、仕事の世界とは別の異次元の空間といえ
そうです。



2007-07-03 第62期本因坊戦第5局/高尾タイトル防衛

 高尾紳路本因坊(30)が3連覇を達成した。6月25日から新潟市で行われた本因坊
戦七番勝負の第5局は高尾が挑戦者の依田紀基九段(41)に先番2目半勝ちし、
4勝1敗でタイトルを防衛した。

 高尾は一昨年、張栩本因坊(当時)から4勝1敗で奪取し、今期で3連覇。3期ぶり
2度目の挑戦で本因坊位を目指した依田のタイトル獲得はならなかった。

<高尾本因坊の話>
 一局一局を大事に打とうと思っていました。ただ、内容は負けの碁が多かったので、
不満といえば不満ですが、結果は上出来かもしれません。

<依田九段の話>
 シリーズを通じて完敗でした。もうちょっと盛り上げたかったが、こういう結果でファンの
方には申し訳ない。一生懸命打ったが、及ばなかった。

            (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

高尾本因坊の着実で重厚な打ちぶりが、本因坊防衛につながったようです。
長丁場の七番勝負では本当に強いですね。

挑戦者の依田九段、残念でした。じっくりした高尾本因坊の棋風に波長が合わなかった
のでしょうか。
今後は国際棋戦はじめ他の棋戦で活躍してほしいものです。

高尾本因坊はこれで三連覇、名人位と合わせて日本碁界の頂点に立ったといえそう
です。
ただ外見、貫禄などはイマイチ、その点は依田九段の方が数段勝っているようです。
まあ、これからの活躍いかんで風格などは後からついてくるでしょうが。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は新潟市中央区川端町の「ホテルオークラ新潟」。
対局の映像にはホテルから見える「万代橋」が映っていました。

「万代橋」といえば、ご当地ソング「新潟ブルース」が浮かびます。
美川憲一がデビューして間もない1967の作品です。この頃の美川は他に「柳ケ瀬
ブルース 」、「釧路の夜」などのご当地ソングでヒット曲をとばしていました。
現在は歌手というよりタレント色が濃いのですが、当時は哀愁を漂わせた歌声で
一世を風靡したものです。



2007-07-01 世界アマ囲碁選手権県代表戦/2007

今日(7/1)は世界アマ囲碁選手権の県代表戦が行われました。
参加者は23名と「アマ名人戦」、「アマ本因坊戦」に比べると半数以下でやや盛り
上がりに欠けます。
決勝戦は石井成幸さんと小暮智さん、県代表の常連ですが結果は石井さんの優勝
となりました。

本大会は一日で5回戦を消化するトーナメントです。一日5回は選手にとってきついと
思われますが、日程上やむ負えないません。過酷なトーナメントを勝ち抜くのも実力
でしょうか。

   ◇  ◇  ◇

私も休日にはネット碁で5局程度は普通に打ちますが、回を重ねるに従い思考力は
散漫になり負数が増えます。
負けると「こんなハズはない、もう一局!」となりますが、こんな精神状態では結果は
歴然です。

今日の大会の選手の強さは「納得するまで読むこと」、「最後まであきらめない粘着力」
でしょうか。
是非とも参考にしたいと思っていますが・・・。

◆フォトアルバム


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