●○● 天声人碁 ●○●


2007年8月

2007-08-31 第3回中環杯/韓国勢が圧勝

 台湾の囲碁国際戦、第3回中環杯は8月12〜17日、台北市で開かれ、韓国の
李昌鎬九段が優勝した。ベスト4すべてが韓国勢という圧勝だった。
 出場棋士は日本4、台湾6、韓国6の16人。高尾紳路名人、山下敬吾棋聖、河野
臨天元は2回戦で、趙治勲十段は1回戦で敗れた。故郷の台湾代表で出場した張栩
碁聖と王立誠九段も初戦敗退。

     (朝日囲碁Webより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

ベスト4はすべて韓国勢というのは残念ですね。中国の不参加も韓国一強の一因と
いえそうですが、当分、韓国優位の勢力図に変化はないようです。

優勝した李昌鎬(イ・チャンホ)九段はこれで自身が出場できる全棋戦での優勝を
果たしたとのこと、若手の台頭に苦戦しているとはいえ韓国囲碁界の帝王は健在と
いうところでしょう。

国際棋戦での日本勢は相変わらず沈滞気味というところです。
その中で河野天元が世界戦の雄、李世ドル(イ・セドル)九段に勝ったのは、唯一の
成果でしょうか。

    ◇   ◇   ◇

台湾主催の本棋戦、第3回になるようですが認知度はイマイチの感じがします。
しかし地元の扱いは大変なもので、前夜祭には陳水扁大統領が挨拶に来たそうです。

スポンサーの中環(CMC)グループは中華台北のハイテク企業でPC関連から映画
関連まで広く事業に携わり、台湾棋院を物心両面から支えているとのこと、うらやま
しいですね。

この大会で気になるのは中国が出場していないということです。
緊張高まる中台関係ですが、囲碁の世界では友好を最優先にしてほしいものです。



2007-08-29 怒涛の譜(第10局)/記録ずくめのリーグ入り

※加藤正夫精局集「怒涛の譜」より譜の内容、コメントを順次記載していきます。

■第23期本因坊戦三次予選決勝/S42(1967)/09/07
☆四段、20歳でのリーグ入りを成しとげた記録的一局である。その後、リーグ入り
 最年少記録は依田紀基(18歳、第10期名人戦)に破られたが、四段は今でも
 最低段記録だ。

■黒 加藤正夫 四段 : 白 杉内雅男 九段 (4目半コミ出し)
■結果:黒番:加藤、169手完 黒中押し勝ち
■杉内九段は大正9年生まれの現役最長老棋士、杉内寿子八段とオシドリ棋士と
  して有名
■解説
・加藤談:「碁打ちとしてようやく一人前になれたとの感慨がわきました」
■コメント
・攻めを基調にした加藤の打ち回しに、ベテラン杉内も押され気味の一局でした。



2007-08-27 囲碁書籍/碁界黄金の十九世紀

【新刊のご案内】
碁界黄金の十九世紀 江戸後期から明治-日本の碁を頂点に導いた名手たち。
現代までに名手として伝わる名は、十九世紀に集中している。大仙知、元丈、知得、
丈和、幻庵、秀和、秀策、秀甫、秀栄。日本碁界がもっとも華やかだった、江戸後期
から明治期の名手たちの棋譜がいま燦然と蘇る。

     (日本棋院HPより抜粋)

   ◇   ◇   ◇

先日、「碁界黄金の十九世紀」という棋書を購入しました。
発売の時から買おうか迷っていました。それは買っても読まない(並べない)のでは
ないかという気持からです。
一年半ほど前、「怒涛の譜 加藤正夫精局集」を購入しましたが、全200局のうち
並べたのは9局のみと情けない状態です。

この種の本はただ眺めているだけでは理解できません。
かなりの高段者であれば棋譜を眺めて、名手の意図などが理解できるかもしれませ
んが、大半の囲碁ファンは棋譜を並べてやっと名手たちの打ち回しの一端が見える
という程度ではないでしょうか。

いままでたくさんの囲碁書籍を購入してきましたが、消化したのは半分以下でしょうか。
投資効率も著しく低く、効果が上がっていません。

それでも棋書を買っている間は「まだ向上心が維持されているんだ」と、ひとりで納得
している状況です。



2007-08-25 悔しくない/先崎学(将棋棋士)

月刊「NHK囲碁講座」に「桂馬の両アタリ」という将棋の先崎学八段が、囲碁の話題
を載せているコラムがあります。
先崎八段の奥様は女流囲碁棋士の穂坂繭三段ということで、囲碁雑誌に載っている
のでしょう。

 −以下、今月の9月号「悔しくない」より抜粋ー

あれほど負けず嫌いだった私が、ネット碁だと負けても全然悔しくない。
理由を考えてみるに、もちろん顔が見えないということもあるのだが、ひとつには、
集中度に差があるからではないかと思う。
その差が負けた後の感覚の違いに出てくるような気がするのである。悔しさという
感じは、集中した、心の張りがプツンと切れたことからくる要素が大きいように感じ
るのだ。
負けたという事実よりも、負けるまでに至る過程、心理の動きがあの「盤を引っ繰り
返したくなる」感覚を生むのだと思う。

   ◇  ◇  ◇

私もほとんど毎日のようにネット碁を楽しんでいますが、確かに悔しさの度合いは
生碁(対面碁)にくらべ軽いように思います。
これはゲームに近い感覚からくるものかもしれません。

でも先崎八段の「負けても全然悔しくない」ということはありませんね。
半目負けとか、初心者並みのポカで負けた時は「パソコンを引っ繰り返したくなる」
誘惑に襲われます。



2007-08-23 第32期碁聖戦第3局/張碁聖が3連勝で初防衛

 第32期碁聖戦5番勝負第3局が8月9日、新潟県長岡市で行われ、張栩碁聖(27)が
横田茂昭九段(38)を下し、第1局から負けなしの3連勝でタイトルを守った。

 両者譲らず、有利な形勢がつくれないまま最終盤まで進んだが、コウ争いに勝った
白番の張碁聖が1目半勝ちした。横田九段は張碁聖の巧みな打ち回しに屈し、関西
棋院勢による26年ぶりのタイトル獲得はかなわなかった。

 張碁聖は納得できる碁が打てなかった反省を口にしながらも、「結果が残せてよかっ
た」と勝利を素直に喜んだ。

 一方、初のタイトル獲得をかけて挑戦した横田茂昭九段は最後の勝負どころでコウ争
いに敗れ、勝ち切れなかった。「(碁聖に)プレッシャーをかけられた。この敗戦を次につ
なげなければ…」。敗因を分析する口調にも悔しさが強くにじんだ。

           (新潟日報社HPより抜粋)

       ◇   ◇   ◇

張栩碁聖、1〜3局とも僅差ながらしぶとく戦い抜き、3連勝で碁聖位を防衛しました。
9月からは名人戦の挑戦者として、高尾名人・本因坊との7番勝負が待っています。
トラの子の碁聖位を3連勝で防衛し上げ潮の張碁聖、名人戦での名局が期待されます。

一方、関西棋院の好漢・横田九段、関西の期待を担っての挑戦でしたが一歩及ばずと
いう結果となりました。
内容的には勝機もあり、十分手ごたえをつかんだようです。再度、タイトル戦の登場を
期待しましょう。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は新潟県長岡市のホテルニューオータニ長岡。
7月16日、新潟、長野を襲った中越沖地震では長岡市も震度6強の激震だったそうで
すが、3年前の中越地震に比べ被害は少なかったようです。

越後/長岡で思い起こすのは、20代頃読んだ司馬遼太郎の歴史小説「峠」。
幕末、戊辰戦争の一局面となる北越戦争を舞台に主人公の越後/長岡藩執政「河井
継之助」の生涯を描いた小説です。
新政府軍(官軍)と幕府軍の戦いは官軍の追い風となりますが、武士として守るべき
「何か」が北越戦争に駆り立てたのでしょうか。

「敗者の美学」などありえないかもしれませんが、忘れがたい「落日の景色」もあるよう
に思います。



2007-08-21 NHK杯(第55回)/咲かずに散った梅沢

8/5放送の「NHK杯テレビ囲碁トーナメント/片岡聡九段 対 梅沢由香里女流棋聖」
の対戦、片岡九段の中押し勝ちとなりました。
囲碁ファンの大半は梅沢びいきで片岡九段も打ちづらかったでしょうね。

中盤までは黒番・梅沢女流棋聖の面白い局面でしたが右辺で地に偏ったため、白に
圧迫され黒の薄い展開に。
形勢は微細のようでしたが、悲観派の梅沢さんは流れをつかみ損ね失速したようです。
その後は片岡九段の冷静な打ち回しに、押し切られた展開となりました。梅沢さん残念!。

これでNHK杯参加の女流棋士は謝・女流最強位を除き、青木八段、矢代女流本因坊、
梅沢女流棋聖が敗退となりました。
残る謝さんの次の相手は強豪・王立誠九段、是非がんばって盛り上げてほしいものです。

   ◇   ◇   ◇

テレビ・マスコミ・普及活動など登場機会の多い梅沢女流棋聖、いつも笑顔で対応され
ていますが、今回のNHK杯対局中は厳しい表情でした。プロ棋士ですから当然ですが、
普段では見られない真剣勝負の顔でした。

同じようなことが「月刊・碁ワールド9月号に載っていました。「山田規三生の詰碁のエッ
センス/キミオさんのため息」というコーナー。

ある囲碁雑誌に偶然掲載された桑原(旧姓:祷)陽子さんの対局写真。それが、さあ大変!
碁盤の前だから当然とはいえ、まさに鬼の形相をしていたのです。怒り心頭!・・・

女流棋士はオンとオフの切り替えが大変ですね。



2007-08-19 夏期連休2007

今年の夏期連休(8/11〜8/19の9日間)も今日で終わりです。
「サザエさん症候群」と言うのでしょうか、明日からまた仕事だと思うと、ちょっと残念な
心境です。
でも仕事を通して少しでも社会に役立っていると思えば、頑張らねばという気持になり
ます。

    ◇  ◇

今回はハイキングと風鈴会にそれぞれ1日、あとはネット碁くらいでいつもの休日とあま
り変わらない連休でした。
ネット碁の成績は勝率3割くらいと不調で降段、手拍子で打ってはダメですね。

連休前には何か自分自身の糧になるようなことをしようと思うのですが、現実は惰性の
日々となってしまいます。
計画と実行はなかなか一致しませんが、一歩でも前に進みたいものです。



2007-08-18 ハイキング仲間との昼食会

今日はハイキング仲間4人で昼食会でした。
先日(8/13)の日光・白根山へは都合でいけなかったT氏も集まりました。
T氏は2年ほど四国の事業所に単身赴任し、この5月で定年退職して現在は就職活動
中とのこと、ハイキングやダイエットの話題で楽しい昼食会でした。

T氏とは20年ほど前、部署が同じだったこともあり仕事やプライベートでの同志といえ
ます。
頭がキレるとか、サービス精神旺盛とか特に秀でているわけではありませんが、その
「ほのぼの」とした雰囲気で年齢を問わず、色々な部署の人たちから親しまれている
奇特な人物です。

しかしながら、この誰からも親しまれる人柄もその背景には人知れず苦労があったと
思います。
苦労した分だけ、人には優しくなれるということでしょうか。



2007-08-16 棋力テスト/碁ワールド

「月刊・碁ワールド/8月号」に基礎力アップのテスト100題が載っていました。
これは布石・定石・手筋・死活・ヨセの問題各20問のテストで結果は86点、2〜3段の
評価でした。この点数はネット碁の成績に近く、妥当な評価といえそうです。

問題はどの分野が弱点かということですが、予想通り「ヨセと死活」が減点でした。
どちらも「読み」が重要で、いろいろな手段を一つづつ検証していくことが必要です。
この地道な確認作業が億劫になってきているようです。

年齢的に粘りがなくなったのかも知れませんが、まだまだ上昇志向は衰えていない
つもりです。
あきらめずに「粘る気力」をアップしていきたいと思っています。



2007-08-14 真夏のハイキング/日光白根山

昨日(8/13)は今年2回目のハイキングで日光白根山(2,578m)に行ってきました。
メンバーは山仲間4人、往路:2時間40分、帰路:2時間30分ほどのコースでした。

天気は上々で紺碧の空、山頂からのパノラマも絶景でした。
男体山や尾瀬・燧ケ岳はやや雲に隠れていましたが、恵まれた山行といっていいで
しょう。

   ◇  ◇  ◇

今回の山行で感じたのは体力の衰えで、疲労度は限界に近い状態でした。
真夏の暑さの影響もありましたが、体重の増加が一番の要因だと思います。
10年ほど前より5kg以上は増えているでしょう。
つまり、以前より5kg以上の荷物を背負っているのと同じことですから、これは
こたえます。
減量に取り組まねば・・・。

   ◇  ◇  ◇

ハイキングの後の温泉は「片品・花咲の湯」、連休で混んでいました。家族連れ
や子供が多く、騒々しくてイマイチでしたね。
この時期、静かでゆったりとした温泉を探すのは難しそうです。

日光白根山フォトアルバム



2007-08-12 風鈴王決定大会2007夏/風鈴会

今日(8/12)は定例の「風鈴会」の日。今回は講座はなく会員の
囲碁大会。私は1勝2敗と不本意な成績でした。反省!

敗因を分析すると「手どころ」でのヨミが甘い。攻めの局面では
それなりに読んでいるのですが、「守りのヨミ」が不足していたと
思います。
私くらいのレベルですとこのタイプが多いと思われます。

あと時間の使い方です。ほとんど相手より考慮時間が少なく、1局目→2局目→3局目
と回を重ねるに従い消費時間が少なくなっていきます。持続力が減退したのでしょうか、
粘着力不足ですね。

   ◇   ◇

今回の反省。
・攻めと守りのバランスをとり、しっかりと読む
・直感に頼らず、粘り強く戦う

ただ、負けるのは悔しいですが、あまり勝負にこだわらず「自分で納得のいく碁」を打ち
たいと思っています。



2007-08-10 少年少女囲碁全国大会2007

7月31、8月1日の両日に渡って行われた、 第28回少年少女囲碁大会全国大会が
東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われ、 小学生の部では、谷口 徹くん(神戸市立
本山第三小学校)が、 中学生の部では夏冰くん(京都市立西京高校附属中学校)
が優勝した。

■小学生の部
 優勝 谷口 徹(兵庫)
 準優勝 及川 泰司(東京)
 3位 佐田 篤史(岡山)
 4位 長谷川 真輝(島根)
■中学生の部
 優勝 夏 冰(京都)
 準優勝 大谷 直輝(京都)
 3位 佐古 稜太(大阪)
 4位 松本 一樹(石川)


    ◇   ◇   ◇

■群馬県勢の成績
▽小学生の部
 小林佑基(吾妻町立原町小) 1勝2敗で決勝T進出ならず
 平野友太(伊勢崎市立広瀬小) 1勝2敗で決勝T進出ならず
▽中学生の部
 小沢弘季(渋川市立子持中) 1勝2敗で決勝進出ならず
 石関圭輔(高崎市立倉賀野中) 1勝2敗で決勝T進出ならず

             (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

団体戦では都市部の学校が優勢でしたが、個人戦では地方の選手も善戦してい
ます。地方から時間をかけての参戦はハンディでしょうが、その分意気込みも違う
と思います。

以前は予選も一発勝負のトーナメント方式で1回戦で負けるとそれまででしたが、
数年前から16ブロックに分けて3回戦行い、決勝トーナメントに進出する方式となり
ました。
これにより誰でも最低3回は対局できます。参加選手にとってはありがたいですね。

今回、女子選手がベスト16(小・中学生あわせて)に入ったのは1人だけだったそう
です。レベルが上がってくるとプロ棋士と同様、男子か優位になってくるのでしょうか。
女子選手もがんばってほしいですね。

全国から集まった小・中学生の豆棋士にとって、この大会は貴重な体験だったと思い
ます。それぞれの思いを胸に、未来に向って元気に羽ばたいてほしいものです。



2007-08-09 小・中学校囲碁団体戦全国大会2007

 小・中学生による囲碁の団体戦「第4回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦全国
大会」は7月29、30日、日本棋院で行われた。
 その結果、小学校は新宿区立市谷小(東京)が、中学校は浅野中(神奈川)が初優
勝し、両校は文部科学大臣杯を手にした。

 【小学校の部】
▽優勝=新宿区立市谷小(東京) ▽準優勝=横浜市立川島(神奈川) 
▽3位=市川市立市川(千葉) ▽4位=横浜市立大豆戸(神奈川) 
▽5位=香川大付坂出(香川) ▽6位=熊本大付(熊本) 
▽7位=横浜市立名瀬(神奈川) ▽8位=豊後大野市立緒方(大分)

 【中学校の部】
▽優勝=浅野中(神奈川) ▽準優勝=印西市立西の原(千葉) 
▽3位=筑波大付駒場(東京) ▽4位=麻布(東京) 
▽5位=駒場東邦(東京) ▽6位=深谷市立幡羅(埼玉) 
▽7位=灘(兵庫) ▽8位=つくば市立手代木(茨城)

               (産経囲碁Webより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

群馬県勢の成績
・小学校団体:
 伊勢崎市立広瀬小学校(栗原慶、平野友太、栗原貴大)
 1勝2敗で決勝T進出ならず

・中学校団体:
 沼田市立沼田中学校(師拓矢、小林弘人、有坂和頼)
 1勝2敗で決勝T進出ならず

             (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

上位校は大都市が強いようですね。子どもの囲碁教室は地方にもありますが、都市の
教室の方が集まりやすく、レベルも高くなるということでしょうか。
参加者の傾向として兄弟姉妹が多いようですが、小・中学校では囲碁はまだマイナー
な部類なのでしょう。

本大会も4回を数えますが、定着度はまだまだと思います。
学校のクラブ活動からの参加が本来の目的だったと思いますが、現実は囲碁教室を
母体としての参加が多いようです。

囲碁を学習活動に取り入れようとの動きが以前からありますが、「趣味・ゲーム」という
イメージが強く難しそうです。
「囲碁」も音楽や美術と同様、文化の一種だと思うのですが・・・。



2007-08-06 玉村町2007/08月度囲碁大会

一昨日(8/4)は町内の月例囲碁大会。参加者は16名と暑さで囲碁も敬遠気味で
しょうか。
この月例会も本格的に開催するようになって1年半ほど、毎回20名前後の参加者
が集まります。

参加者の多くは勝敗に一喜一憂していますが、それほど「勝負」にこだわってはい
ないようです。
年齢層が上がるにつれ、この傾向は高くなるようです。

若い時代は「勝ったときのうれしさ」、「負けた時の悔しさ」の幅が大きいのですが、
年齢を重ねるにしたがい「勝負」への執着心が薄らいでいくようです。

私自身としては未だ「棋力アップ」の目標は捨てていませんが、「願望→実現」には
乗り越えなければならないハードルがあります。
やるべきことは分かっているのですが、課題に向かい合うことが苦痛で・・・・。



2007-08-05 地域の夏祭り2007

昨日(8/4)は地域の夏祭り、今年は地区の班長役が回ってきて、祭りの委員もする
ことになりました。

朝は8時から2時間ほど準備作業、本番の夜は5時半頃から9時過ぎまでと疲れま
した。といっても初めての委員で要領もわからず、常連役員の作業補助と、受付の
テントで座っているだけでした。

常連の役員は張り切って忙しそうに動いていますが、たまに回ってきた新参の委員
はあまり「でしゃばる」こともできず、祭りの進行を見守る程度でした。
もう少し役割分担を明確にすれば、全体の動きもダイナミックになると思うのですが・・・。

委員に選ばれたからにはそこそこの役目は果たしたいと思うのですが、古参の役員
の手前もあり難しいところです。

   ◇   ◇   ◇

私の住む地域は千軒ほどの規模ですが、昔から居住している農家主体の世帯と、
団地やアパートに居住するサラリーマン主体の世帯に分かれます。
旧世帯同士は付き合う機会も多いのですが、サラリーマン世帯は企業内の関係に
比べ地域の付き合いが希薄となっています。

子供が小さい頃はこの祭りにも出掛けましたが、今は進んで参加することもありま
せん。仕事や生活信条が異なると、地域のコミュニティー作りも難しいものです。



2007-08-02 第4回中野杯/井山3連覇

今週の「週刊碁」トップページは「第4回中野杯U20選手権・決勝」でした。
決勝戦は「井山裕太七段 対 黄翊祖七段」の対戦、結果は井山七段が白番中押しで
三連覇となりました。
井山七段が力で黄七段をねじ伏せた一局のようでした。

現在、日本の10代の棋士ではこの二人が両雄といったところで、その次となると??
です。韓国、中国の若手に比べると層の薄さは否めないようです。

◆第4回中野杯U20選手権:ベスト8
・優勝:井山裕太 七段
・準優勝:黄 翊祖 七段
・3位:李 沂修 三段
・4位:志田達哉 初段
・5位:村川大介 四段
・6位:高嶋 武 初段
・7位:富士田明彦 初段
・8位:堀本満成 初段

本棋戦は公式戦ではないようですが、若手に対局の機会を増やそうと故中野孝次氏
(作家)の肝いりで創設されました。

   ◇   ◇

故中野孝次氏の著書で『清貧の思想』というのがありました。私は読んでいませんが、
バブル崩壊後の地道な生活信条を描いた作品のようでした。

人間、便利な生活に慣れてしまうとなかなか逆行は難しいのでしょうが、折に触れ
「何が大切か」問いかけることが必要だと思います。


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