●○● 天声人碁 ●○●


2007年12月

2007-12-31 大晦日/2007

2007年もあと2時間ほどで終わろうとしており、
TVでは「紅白歌合戦」が放送されて
います。

私自身の一年間を振り返ってみましょう。

■仕事
若い人たちに助けられながら、そこそこの業務をこなすことができました。
今後も熟年サラリーマンのノウハウが少しでも役立てれば幸いと思っています。

■囲碁
棋力は年初と変化ないようでした。ネット碁は少し負け越し、RT・風鈴会・玉村町の
成績もほぼ同じでしょうか。勉強・研究方法を工夫する必要があるようです。
囲碁団体の役員・普及活動も例年と同じ程度の活動でした。
来年は棋力UP、普及活動も新機軸を展開できればと考えています。

■ハイキング
今年は5月の桐生・栗生山と日光・白根山の2コースのみでした。出掛けるのが
億劫になってきたのが問題ですね。
来年はやさしいコースでも、もう少し回数を増やしたいですね。

■自転車
新しい自転車を購入し、サイクリングコースのエリアも拡がりました。
来年はさらに走行エリアを拡げたいと思っています。

■総括
今年は従来の活動の延長線で、新展開に乏しかったように思います。
来年はもう一歩踏み込んだ活動ができればと思っています。



2007-12-28 仕事納め/2007

今日は「仕事納め」、この1年元気に働けたことに感謝です。
もう40年以上働いてきましたが、最近の若いサラリーマンは大変です。
終身雇用、年功序列は崩れ、精神的なプレッシャーも増えているようです。

個人主義が浸透し、仲間意識が薄れてきたことも精神疲労の要因ではないでしょうか。
企業にとって業績伸長はもちろん大切ですが、社員一人ひとりが明るい気持で働ける
ような土壌作りが必要だと思います。
経営者も同じように考えているでしょうが、複雑化したな現代社会では難問でしょうね。



2007-12-26 プロ棋士ペア碁選手権2008/1回戦〜準決勝

囲碁界の夢の祭典―「リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2008」がいよいよ開幕した。
トップ棋士男女32名・16組による本大会は、今年で第14回。文字どおり囲碁界の
オールスター戦だ。
大会初日の12月8日は、1、2回戦、準々決勝進出決定戦が、恵比寿ザ・ガーデン
ホールにて行われ、会場には1500人を越えるファンがつめかけた。

< 準々決勝戦 12/15(土) >
  勝者ペア         敗者ペア
小西和子・坂井秀至    梅沢由香里・黄翊祖
大沢奈留美・趙治勲   佃亜紀子・小林覚
謝依旻・河野臨      青木喜久代・羽根直樹
小林泉美・今村俊也   鈴木歩・小林光一

< 準決勝戦 12/15(土) >
  勝者ペア        敗者ペア
大沢奈留美・趙治勲  小西和子・坂井秀至
謝依旻・河野臨     小林泉美・今村俊也

    (日本ペア碁協会HPより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

今回で14回となるプロ棋士ペア戦、年々盛り上がり度はアップしているようです。
前回優勝の「岡田結美子・山田規三生」ペアは残念ながら、ベスト8には進出でき
ませんでした。

来年2月の決勝戦に進出したのは「大沢奈留美・趙治勲」ペアと「謝依旻・河野臨」
ペア。円熟ペアと新鮮ペアの対決といった構図でしょうか。

予想としては百戦錬磨の趙十段ペアを押したいところですが、趙十段は棋聖戦七番
勝負の合間をぬっての対局でもあり、謝・河野ペアが有利かもしれません。

      ◇   ◇   ◇

本大会、日本棋院のニュースではあまり取り上げていませんが、主催が「財団法人
日本ペア碁協会」なんですね。
ペア碁大会の開催やペア碁による国際交流、普及など「ペア碁」に限定した活動を
しているようです。
囲碁という枠から「ペア碁」だけを別組織で運営するというのも、どうかと思うのですが・・・。



2007-12-25 囲碁就位式(2007/12)

先週の週刊碁(12/24号)で、12月に行われた3期戦の
就位式が紹介されていました。

☆名人:張栩
☆女流本因坊:謝依旻
☆新人王:井山裕太

いずれも今年の碁界を賑わせた三人のスター棋士ですね。

---以下、謝辞の抜粋---

■張栩・名人
「ここまで育ててくれた林先生、日本の碁界に感謝したい。日々努力して、自分のでき
る役割を果たし、日本の社会にも恩返ししていきたい」

■謝依旻・女流本因坊
「今回の目標は、ちょっと低いと思われるかもしれませんが、本戦入り。ここまで来ら
れるとは思っていませんでした」
「(スピーチは苦手ですけど)たくさんスピーチできるように頑張ります」

■井山裕太・新人王
「二年前、金秀俊七段との新人王決勝は、内容も悪く完敗でした。悔しさをバネにして、
今期は実力を出し切ることが出来、満足です」
「これからは世界にも飛び出して行きたい」

     ◇   ◇   ◇

これらの一流棋士の陰には師匠・恩師の存在が見逃せません。
本人の才能・努力もさることながら三人の師匠である、林海峰九段(張栩)、
黄孟正九段(謝依旻)、石井邦生九段(井山裕太)の指導の影響は計り知れ
ないものがあります。

世の中、天才の素材はたくさんあっても、原石が輝くのは指導者の磨き方次第だと
思います。



2007-12-23 鈴木七段の自戦解説/風鈴会

昨日(12/22)は定例の「風鈴会」の日、講座の内容は「鈴木プロの
自戦解説」でした。
プロは着手の選択肢がアマに比べ格段に多く、その中から自分の
棋風に合わせて最善手を選んでいきます。
この繰り返しをを積み重ねていくわけですから、時間がかかるのも
うなずけます。

私などザル碁党は着手の選択肢が少ない分、短時間で悩みも少ないということに
なります。
でも棋力向上のためには気楽な気持ではダメですね。「みんな悩んで大きくなった」
ですね。

   ◇   ◇   ◇

例会の後はイタリアン・レストランでの忘年会。
20名以上いたと思いますが、出身地の話で盛り上がってい
ました。世代を超えての会話は楽しいですね。

一昨日は職場の忘年会と続きましたが、体調には気をつける
必要があります。

「忘年会」、1年の「イヤなこと、苦しいこと」は忘れ、来年から心機一転がんばりま
しょうということですが、日本人独特の便利な発想です。
でも実際はいろいろ問題を引きずりながら生きているんですね。



2007-12-20 NHK大河ドラマ/風林火山(最終回)

今年の大河ドラマ「風林火山」、12/16放送分で最終回となりました。
「武田信玄」、「上杉謙信」、「川中島の戦い」などは歴史上有名なので、おおまかな
ストーリーは頭に入っていますが今回は甲斐を中心に信濃、越後、駿河、相模、武蔵、
上野などとの勢力関係がよく分かりました。

本編後の「風林火山紀行」では登場人物ゆかりの地を訪ね、過去への郷愁と旅情を
感じさせてくれました。

この大河ドラマ、私の中ではドラマというより歴史と風土の検証のような気分で見ています。
郷土で繰り広げられる歴史の展開は人と社会の縮図のようで、現代社会の指針の参考に
なると思います。

       ◇  ◇  ◇  ◇

来年の大河ドラマは「篤姫」。時代は幕末、主人公・篤姫の名はあまり知られていません
がどんな展開になるでしょうか。
「風林火山」はどちらかといえば男性好みですが、「篤姫」は主人公が女性ですので女性
視聴者が増えるかもしれませんね。



2007-12-19 第9回農心辛ラーメン杯/日本勢不調

11月26日から韓国の釜山市で行われていた、第9回農心辛ラーメン杯世界囲碁
最強戦の 第10戦が行われ、韓国・睦鎮碩九段の連勝を中国の常昊九段が3で
ストップし、第2ラウンドの日程を終えた。第2ラウンドを終了した時点での各国残り
選手は以下の通り。
■日本 高尾紳路九段
■韓国 李昌鎬九段、朴永訓九段
■中国 常昊九段、古力九段
高尾九段が出場する第3ラウンドは2008年2月に開催される予定。

         (日本棋院HPより抜粋)

     ◇   ◇   ◇

日本の出場選手5名は羽根直樹九段、河野臨九段、山田規三生九段、依田紀基九段、
高尾紳路九段 。
羽根九段と山田九段がそれぞれ1勝したものの、河野九段、依田九段は善戦むなしく
0勝で敗退でした。
中国の王檄九段、韓国の睦鎮碩九段の3連勝が光っています。
日本が優勝するためには高尾九段が4連勝しなければなりませんが、長考派の高尾
九段としては苦戦しそうです。来年2月の第3ラウンド、せめて1勝でも返してほしいと
ころです。

前々回の第7回大会では最後に依田九段が劇的な3連勝で初優勝をもたらしましたが、
前回の第8回大会は羽根九段の2勝のみと残念な結果で終わりました。

ここ十年近く日本勢は韓国・中国に押されていますが、どんな世界も栄枯盛衰はつき
ものです。
単なるゲームではなく「文化」としてとらえる日本人が、地道に囲碁界を支えていけば
きっと世界の中で評価されることと思います。



2007-12-17 プロ囲碁棋士の弁護士、業務停止に

先週、夕方のTVで○○弁護士の不祥事というニュースを見ていて、○○さんって聞いた
ことのある名前だなと思っていたら囲碁棋士でした。
「預金着服の疑いで懲戒処分」、詳細はよく分かりませんが残念なことです。

ここのところ政治家、芸能人、スポーツ選手など有名人の不祥事がよくニュースで取り
上げられます。
有名人はそれなりに才能・知識・財力・血縁など人並み以上の水準にある人たちで、
目標にされる立場にあると思います。
そんなステータスを備えた人たちが社会を欺くというのは、一般人の感覚からすると
不思議に思えます。
ステータスに甘んじて、驕りや慢心が常態になってしまうのかも知れませんね。

「国家の品格」や「女性の品格」という本が売れているようですが、「品格」は知識では
なく日常の生活・環境から体得するものだと思います。
社会全体が「品格」を尊ぶムードになってほしいものです。



2007-12-15 苦痛の人間ドック

先日、人間ドックに行ってきました。
最近は「生活習慣病検診」と呼んでいるようです。

苦痛だったのは「バリウムを飲む胃の透視」ですね。
本年で一番の苦痛といってもいいでしょう。
「胃カメラ」という方法もあるようですが、こちらも大変そうです。

マスコミなどで「メタボリックシンドローム(通称メタボ)」なんていう言葉が頻繁に登場し
ていますが、これも生活様式が欧米風になった影響でしょうね。

私も独身時代にくらべ10Kgは増えているでしょうか、俊敏性や身体のキレに衰えを感じ
ます。
身体の衰えは精神的にも消極的になっていくようですが、これもある程度は受け入れざ
るを得ないと思っています。

「健康に勝る財産はありません」といわれますが、摂生ばかりでは何のための人生か
ですね。欲求と摂生をバランスよく組み合わせて、面白く生きたいものです。



2007-12-12 第33期天元戦第4局/河野天元が防衛、3連覇

 河野臨天元に山下敬吾棋聖が挑戦していた、第33期天元戦挑戦手合五番勝負の
第4局が、12月6日に兵庫県淡路市で行われ、白番の河野天元が中押しで山下挑戦
者をくだし、通算3勝1敗で3連覇を達成した。 3期連続の同じ顔合わせとなった今期
天元戦も河野が返り討ち、 山下の雪辱はならなかった。

             (日本棋院HPより抜粋)

■河野が逃げ切り 山下、後半粘り届かず
 中盤でリードを奪った河野は、終盤に入って山下に追い上げられたが、冷静な打ち
回しで逆転を許さなかった。終局直後は硬い表情で感想戦を進めたが、次第に笑顔も
浮かび始めた。

<河野臨天元の話>
 黒に地で頑張られましたが、中央の黒にヨリツキが利いて損を取り戻しました。三連
覇という実感はまだありません。第二局の苦しい碁を拾ったのが大きかったと思います。

<山下敬吾棋聖・王座の話>
 上辺(黒77)から荒らしに行きましたが、ひどくいじめられてしまいました。シリーズ全体
で後悔する手が多くありましたが、全力を出したので仕方ないです。

             (神戸新聞より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

豪腕・山下棋聖を相手に3年連続で本棋戦を制した河野天元、力負けすることなく戦い
抜いた勝負根性はなかなかのものです。韓国・中国戦でもこの粘りの戦闘力を発揮し
実績を残してほしいと思います。
九月には、自身初となる囲碁の本「攻め合い力養成トレーニング」を出版したそうです。
いままでどちらかといえば「静」のイメージでしたが、最近は「動の河野」へ変身のよう
です。

一方、3年連続対決で連敗の山下棋聖、残念でした。相性のようなものがあるので
しょうか。
今年の山下棋聖・王座の戦績は二冠を防衛、十段・天元の挑戦手合は失敗とタイトル
戦では五割でしたが、名人リーグでは1勝7敗で陥落とイマイチのようでした。
来年早々からは趙治勲十段との棋聖戦7番勝負、どんな戦いになるか楽しみです。

本シリーズ全4局はすべて中押し勝負で、先の王座戦全4局もすべて中押し勝負でした。
最近は以前にくらべて中押し勝負が増えているようですが、持ち時間短縮や世界棋戦
の影響でしょうか。
また布石も「かかりっ放し」や「手抜き」なども多く、アマの手本となるパターンが少なく
なっているように思えます。この傾向、アマにとってどうなんでしょう・・・・。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は兵庫県淡路市の「ウェスティンホテル淡路」。
本州と淡路島をつなぐ淡路海峡大橋が開通(1998年4月)してもう10年近くになるんで
すね。それまで淡路島への交通はフェリーなど海路しかなかったのが、道路で結ばれる
ことになり便利さは何倍にもなったことでしょう。

「便利さ・快適さ」を求めて道路、鉄道、橋、トンネルなどが次々と造られその恩恵に浴し
てきましたが、都市集中や地方の衰退などマイナスの部分もみえてきました。
「快適さとは・・・?」、もう一度見直す時期かもしれませんね。



2007-12-10 映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

先日、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観てきました。
2年前に公開された第1作の続編で舞台設定や登場人物
も引き継がれています。

前作では建設途中だった東京タワーも完成した昭和34年、
5年後の東京オリンピックも決まり高度成長期に入った頃で
しょうか。

東京タワー・羽田空港・日本橋などの建造物、路面電車・トヨペットクラウン・ミゼット・
特急こだま・飛行機などの乗物、洗濯機・冷蔵庫などの電化製品、流行のファッション
などレトロなセット・小道具を見ているだけでも一見の価値があります。

かつての青春スター、薬師丸ひろ子、三浦友和が助演・脇役に回っていい味を出して
いるのも嬉しいですね。

     ◇  ◇

この時代は生き方の選択肢も少なく、規範なども単純で分かりやすかったように思われ
ます。
現在はいろいろな方面で複雑化が進み、判断がややこしい時代になってきました。
過去に戻ることは不可能ですがいい面は継承し、この頃の活気が戻ってきてほしいと
思っています。

本作品は公開して1カ月と少し経ちますが、今回観た映画館の入場者は1割にも満た
ない状況でした。
近隣に新しくシネコンがオープンした影響もあるでしょうが、良質な作品のライフサイクル
が短縮化していくのは残念ですね。

  ◇ ◇ 昭和34年の囲碁界 ◇ ◇

この頃は名人戦、棋聖戦などはまだスタートしておらず棋士は苦労したと思います。
苦労したのは棋士だけではないでしょうが・・・・。

■プロ棋戦
・第14期本因坊戦
  高川秀格本因坊が4勝2敗で木谷實九段を破り8連覇
・第7期王座戦
  橋本昌二九段が2連勝で、山部俊郎八段を破り優勝
・第7期日本棋院選手権戦(後継棋戦:天元戦)
  坂田栄男九段が高川格九段を2連勝で破り6連覇
・第1期日本棋院第一位決定戦(後継棋戦:碁聖戦)
  藤沢秀行九段が宮下秀洋九段を2連勝で破り優勝
・第6期NHK杯 坂田栄男九段が高川格九段を破り3連覇
■アマ棋戦
・第5期アマ本因坊戦優勝 菊池康郎(神奈川)
・第1期全日本女流アマ選手権戦 岡本伸子(東京)
・第3期全日本学生本因坊戦 原田実(都立大)



2007-12-09 囲碁書籍/打ち過ぎ撃退法

◆書籍紹介
 ・書籍名:中盤に強くなる「打ち過ぎ撃退法 」
 ・発行所:日本棋院
 ・解説:小長井 克八段

 打ち過ぎは彼我の力関係の無視、全局を見ず部分に
 こだわることから生じがちです。

 全局的判断の大切さを知り、その打ち過ぎの正しいとが
 めかたを知れば、中盤戦を切り開く大きな武器となるでしょう。

◆主な内容
 ・打ち過ぎとは
 ・打ち過ぎの検証
 ・実戦指南
 ・打ち過ぎさがし10問

     ◇   ◇   ◇

1ヶ月ほど前に「囲碁書籍/打ち過ぎ撃退法」を購入し、半分ほど読んだところです。
私などザル碁党にとっては「打ち過ぎ」が敗因の多くを占めるように思われます。
といって「打ち過ぎ」を警戒し、消極的な手ばかりでは「踏み込み不足」でジリ貧の結果
となります。
そのあたりの判断力が棋力の重要なポイントといえそうです。

アマチュアは生活がかかっているわけではないので、迷ったときは「イチかバチか」の
一発勝負に賭ける傾向にありますが、これでは棋力向上は望めないとしたものでしょう。

本書を研究し「本手」で勝率アップを図りたいと思っていますが、すぐに好効果を期待
するのは無理ですね。



2007-12-07 第48期王冠戦/羽根、5度目の王冠位

松岡秀樹王冠に羽根直樹九段が挑戦した、第48期王冠戦(日本棋院中部総本部、
中日新聞社主催)の挑戦手合一番勝負は、 11月28日に岐阜県高山市の「ホテル
穂高」で行われ、 黒番の羽根九段が中押し勝ちし、 3期ぶり5度目の王冠位についた。

     (日本棋院HPより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

中部ナンバーワンの座をかけた本棋戦、羽根九段が義兄弟対決(羽根九段の奥様
しげ子初段は松岡八段の妹)を制し王冠位を奪取しました。「平成の若手四天王」と
いわれながら現在無冠は不本意でしょう。これを機会に中部の意地を見せてほしい
ところです。

一方敗れた松岡八段、メジャーな棋戦ではあまり目にする機会はありませんでした。
棋士もこれからは個性や特長が要求される時代、「羽根九段の義兄」を超える活躍を
してほしいと思います。

本棋戦は48期を数えますが、過去のタイトル者では酒井利雄、島村俊宏、岩田達明、
羽根泰正など懐かしい名前が並んでいます。
(岩田達明九段、羽根泰正九段は現在も第一線で活躍中ですが・・・。)

      ◇   ◇   ◇

王冠は「クラウン」、中部を拠点とする日本のトップ企業
「TOYOTA」を象徴するクルマでもあります。

またゴルフでは「中日クラウンズ」というツアー競技もあり、
「クラウン」は中部の代名詞といえそうです。


2007-12-05 第55期王座戦第4局/山下王座、初防衛

 11月29日、神奈川県箱根町で打たれていた第55期囲碁王座戦五番勝負の第4局、
山下敬吾王座―今村俊也九段戦は黒番の山下王座が中押し勝ちを収め、通算3勝
1敗で初防衛を果たした。
 ネット解説の武宮陽光五段は「山下王座はある程度、流れに任せて自然体で打って
いた気がした。一方、今村九段は戦える局面で、柔軟に打って戦いを避けてしまってい
た。今村九段がもっと厳しく打っていれば、違った対局になったのではないか」という。

<山下敬吾王座の話>
 (初防衛を果たせて)とりあえず、ホッとしました。結果を出せてうれしいです。持ち時間
が3時間になり、時間の使い方が難しくなりましたが、第3局、第4局では後半に時間を
残せたのが良かったのかなと思います。

<今村俊也九段の話>
 第4局は途中まではまあまあかなと思っていましたが、山下王座にうまくさばかれて
ダメになりました。(シリーズを振り返ると)中盤以降で、山下王座の力に圧倒されました。
自分の力は十分に出せたと思います。

  ■王座戦第3局/山下王座が快勝、連覇へ王手

 王座戦第3局は11月27、神奈川県箱根町で打たれ、白番の山下王座が中押し勝ち
した。これで対戦成績は山下王座の2勝1敗となり、初の王座防衛にあと1勝と迫った。
 第4局は中1日置いて、11月29日にそのまま龍宮殿本館で打たれる。1日で気持ちの
切り替えができるかどうかが第4局のポイントになりそうだ。

<山下敬吾王座の話>
 攻めているところはいいかなと思っていましたが、その後はよく分からなかったです。
最後は、左辺をハネだしたあたりでは良くなったと思いました。(次の対局が)すぐなの
で、体調を整えて対局に臨みたいです。

<今村俊也九段の話>
 最初はまあまあかなと思っていましたが、黒69ととんだ手から妙に薄くなってしまい
ました。黒番で形が崩れてしまったので、次は形が崩れないようにしたい。

    (日経e-碁サロンより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

山下王座が箱根決戦を2連勝で飾り、王座防衛を果たしました。
「週間碁」に「今年も山下・冬将軍」という見出しが踊っていましたが、この季節になると
パワー全開という印象ですね。
明日(12/6)は兵庫県淡路市での天元戦第4局。こちらは河野天元に1勝2敗とカド番
に追い込まれていますが、王座戦の余勢をかって踏ん張ってほしいものです。

一方の敗れた今村九段、関西棋院の期待を一手に担っての挑戦手合いでしたが、
悲願の箱根越えはなりませんでした。
若手の勢いに押し切られた感じですがまだまだこれから、捲土重来を果たしてほし
いですね。

今回の第3局、第4局は同じ場所で中1日置いての日程、国内タイトル戦では初めて
の試みですがこれも世界戦を意識しての設定でしょうか。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は神奈川県箱根町の龍宮殿本館。箱根は東京方面から手頃な位置に
あり、ドライブの人気のスポットでしょう。
小田原方面から登るのがメインのルートでしょうが、御殿場方面からのルートも趣きが
あります。

私も青春時代、初代カローラ(中古)を駆けって箱根へドライブに行ったことがあります
が、あの頃はそんなに渋滞もなく快適でした。
今は道路も整備されたでしょうが、混雑しているでしょうね。箱根登山鉄道でのんびり
と旅をしたい気分です。



2007-12-04 第9期女流最強戦/鈴木歩、4期ぶりの優勝

東京精密杯第9期女流プロ最強戦決勝戦が11月26日(月)東京・日本棋院で行われ、
鈴木歩四段が青木喜久代八段に白番1目半勝ちし、優勝を決めた。鈴木四段の優勝は
4期ぶり2度目となる。

      (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

女流棋士では謝依旻さんが注目度No.1でしょうが、今回女流最強位となった鈴木歩
さんもタイトル戦で活躍した九段陣を破るなど、その活躍ぶりは見逃せません。

一方の青木さん、女流通算タイトル獲得数タイ(10)の記録更新がかかっていたようです
が、今回は残念な結果となりました。

    ◇   ◇

鈴木新女流最強位は岩田一 八段門下で他に首藤瞬五段、 原幸子四段、竹清勇三段、
甲田明子三段、白石勇一二段がいるそうです。

囲碁番組の解説で岩田八段を拝見しましたが、温厚な人柄が伝わってくるような優しい
話し振りでした。
子供囲碁教室を主宰し囲碁普及に全力投球の岩田八段、今後も後進の育成にがん
ばってほしいと思います。



2007-12-02 玉村町2007/12月度囲碁大会

今日(12/1)は町内の月例囲碁大会で参加者は16名、師走を迎え参加者の出足は
イマイチです。
今回は上位のメンバーがいつもより多かったようです。

   ◇   ◇


きょうは大会終了後に10人ほどで囲碁会の忘年会。その中で二つの提案がありました。
一件は「子供囲碁教室」で来春からスタートできそうです。沢山集まってくれることを願って
います。
もう一件は「囲碁合宿」の開催で、私も企業内の囲碁部で何度も行っており協力をお願い
されました。

同じ地域の住民としてこの囲碁会が活性化されるよう、今後も尽力していきたい考えてい
ます。



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