●○● 天声人碁 ●○●


2008年1月

2008-01-29 群馬県女流アマ囲碁大会/2008

先日(1/27)、県女流アマ囲碁大会が行われました。
優勝は渡辺さん、準優勝は野村さんとほぼ予想通りの展開となりました。

全国大会には歴戦の強豪が多数集結しますので、苦戦が予想されますが
一つでも上を目ざしてがんばってほしいと思います。

         ◇  ◇  ◇  ◇

参加者は22名、ここ数年同じレベルで推移しています。
この大会で毎回感じるのは「少年少女囲碁大会」や「高校囲碁選手権」では結構
女子選手も参加しているのですが、この「女流アマ囲碁大会」はほとんど常連の
方々です。

「女流アマ囲碁大会」という名称は何となく敷居が高く、遠慮してしまうかも知れま
せん。気軽に参加できるようなPRが必要だと思っています。



2008-01-28 映画「呉清源 極みの棋譜」

先日、映画「呉清源 極みの棋譜」を見てきました。

監督/田壮壮、出演/チャン・チェン/柄本明、松坂慶子、他

感想を一言で伝えるのは難しい作品ですが、全体的には「清冽な映像の文芸作品」
でしょうか。これは見る人の立場によって印象は異なるでしょうね。

テーマは「日本と中国」、「人生観と宗教」、「戦争と平和」などが複合的になっていま
すが、それが作品を難解にしているように思えます。

囲碁ファンからすると、もっと勝負の厳しさ、面白さを前面に出してほしいと思いますが、
それでは一般の人は敬遠してしまいますね。

難解な面もありましたが囲碁の歴史的な一部を映像として見られたことに、十分意義
ある作品だと思っています。

   ◇   ◇   ◇

私の見た本作品の上映館は70席程度のミニ・シアターで上映期間も2週間、何とか
時間の都合をつけ見ることができました。

メジャーなシネコンで上映してくれればと思いますが、地味な作品では採算上無理で
しょうね。でも本当に映画が好きな人は、マイナーなミニ・シアターの秀作・佳作が好き
なのかも知れません。



2008-01-26 冬の結婚式(2008/01)

今日は義理の甥の結婚式、2週間前にも姪の結婚式があり続いています。
式はどちらも式場内の教会、といっても宗教的な意味はないようです。

もう30年以上前になりますが、山仲間の結婚式が教会であり出席したことがあります。
現在の瀟洒な教会にくらべ、質素な建物でしたが厳粛な雰囲気だったように思います。
年々ショー的な要素が濃くなっていますが、これも時代の流れでしょうか。

   ◇  ◇  ◇

世の中、政治・経済など天下国家の潮流や人生等々、あれこれと考える人間ですが、
その基盤となる最小単位が家族・家庭だと思います。
そういう意味で結婚式は親子・兄弟・親戚・友人などとの、「絆」を再確認する機会の
ような気がします。



2008-01-24 第32期棋聖戦第1局/山下棋聖が先勝

ブラジル・サンパウロのホテルで1月12日から行われていた第32期棋聖戦七番
勝負、山下敬吾棋聖(29)と挑戦者・(51)の第1局は、白番の山下棋聖が中押し
勝ちした。
 中盤戦で左上白と左辺黒が不安定となる中、山下棋聖が先手で地を稼いでリード
した。 この後、絡み攻めを狙った中央白が孤立し、黒にも勝機が生まれたが、大寄せ
に入ってからの黒が失着。山下棋聖は右上隅で狙い澄ました手筋を放ち、黒をへこま
せて逃げ切った。
 第2局は1月30、31日、島根県益田市の「島田家」で行われる。

<山下棋聖の話>
 ずっと形勢を判断できなかった。ブラジル対局は体力面で大変だったが、無事に
終わりホッとしている。

<趙十段の話>
 出来が悪かった。七番勝負の感覚を忘れて不安だったが、その不安が的中してし
まった。早く勘を取り戻して頑張る。

                 (読売新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇  ◇

山下棋聖が冷静な打ち回しで初戦を白星で飾りました。これで第30期、第31期とも
4連勝でしたので9連勝、凄いですね。短時間の棋戦では時間が気になるそうですが、
7番勝負はじっくり打てるということで棋風に合っているのかもしれません。

一方、久しぶりの7番勝負に登場した趙十段、7番勝負の感覚が戻らなかったのか
不本意な黒星スタートなりました。初戦は敗れたものの百戦錬磨の大豪、巻き返しに
期待しましょう。

2008年初頭の大一番、棋聖戦が始まりました。「冬将軍:山下棋聖」と「7番勝負の
鬼:趙十段」の激突、熱き戦いは始まったばかりです。

    ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地はブラジル・サンパウロ。人口は1,700万人でその1割近くが日本人及び
日系人とのことです。
日本の裏側ということで移動が大変だったようですが、本対局は日本人移民100周年
を記念しての企画ということで、会場設営など関係者も苦労されたことと思います。

棋聖戦が南米で行われるのは、第15期七番勝負で小林光一棋聖と挑戦者の加藤正夫
九段が同じサンパウロを舞台に対戦して以来、17年ぶりとなるそうです。

ブラジル囲碁界にとって故岩本薫九段の存在は切り離せません。戦前、短い期間ブラジ
ルに移住した時期もあったそうですが、私財をなげうってブラジルに囲碁センターを建設
(他にオランダ、アメリカにも建設)した功績は、日本人の誇りといえましょう。

本棋聖戦第2局の開催地はその岩本九段の生誕地である島根県益田市、地元関係者
の感慨もひとしおと思われます。



2008-01-22 囲碁認定問題/週刊碁

先週の「週刊碁」に「読者投稿/認定と私」という記事が載っていました。読者10数人
の感想やコメント記事ですが、認定問題を楽しみにしている人も多いようです。

私も上昇意欲旺盛の頃は「週刊碁」や「囲碁クラブ」の認定問題に応募し、結果に一喜
一憂していたものです。
2〜3年くらい続いたと思いますが、あの頃が一番棋力アップした時期ではないかと
思っています。
その後はネット碁など実戦中心となり、認定問題から遠ざかってしまいました。続けて
いればもっと棋力はアップしたと思うと残念です。

この記事に刺激を受け認定問題を再開しようかと思案中ですが、問題は根気が続くか
どうかですね。



2008-01-20 自転車生活(2008/01)

正月連休は一日おきくらいで自転車に乗っていましたが、この2週間ほどは旅行や
寒さで休んでいました。しばらく振りに1時間弱、走ってきましたが今日は寒かった
ですね。
利根川沿いのコース、下り(川下)は追い風でいいのですが上り(川上)は向い風で
普段の倍以上のエネルギーを費やします。

ロードサイドの落葉樹も裸状態で景色も寒々としています。
それでもグランドでは寒風の中、少年野球の一団が声をあげてボールを追いかけて
います。厳しい状況の中での練習を乗り超えて、飛躍があるのでしょう。

白球にかける一途な思い、元気の素をもらったような気持です。



2008-01-18 炎の勝負師/坂田栄男23世本因坊

囲碁雑誌「月刊・碁ワールド1月号」の特集は「新春座談会/23世本因坊栄寿&万波
佳奈四段」でした。

 坂田栄寿23世本因坊が、この2008年2月の誕生日をもって、88歳の米寿を迎える。
 タイトル獲得数64、二度にわたる7冠王、当時の棋戦タイトルをすべて獲得する全冠
制覇、30勝2敗(9割3分8厘)の年間最高勝率、公式戦29連勝、本因坊挑戦手合い
17連勝など、数々の記録をつくりあげてきた囲碁史に残る大棋士である。
    (碁ワールドより抜粋)

坂田23世本因坊の全盛期は昭和30年代の後半から40年代前半でしょうか。
私が会社の仲間と囲碁を楽しみ始めたのは昭和40年代の前半、坂田の円熟期の
頃です。

当時、新聞・雑誌の囲碁欄も「坂田」で埋まっていたようですが、個人的にはスーパー
スターに対してやや敬遠するところがあり、全盛期を過ぎた高川秀格22世本因坊に
親しみを感じていました。

坂田のライバルといえば藤沢秀行。戦歴からすれば坂田の方が一枚も二枚も上手
ですが注目度ではひけをとっていません。若手の育成など、秀行軍団としての存在感
はいまも健在です。

現在、坂田23世本因坊はあまり表の舞台に登場していませんが、囲碁棋士・勝負師
としての生き方はライバル・秀行より、「潔さ、一途さ」の面で好感を持てます。



2008-01-16 九州/大宰府〜湯布院紀行/2008新春

姪の結婚式が福岡市であり、1/13〜15、博多〜大宰府〜湯布院を巡ってきました。


大宰府天満宮は受験シーズンでもあり、大変な賑わいでした。10時前に着き一周
して帰る頃、参道は溢れんばかりの人でごった返していました。

名物の「梅が枝餅」を売っている店は20店ほどあるのですが、並んで待っているのは
そのうち2、3店。待つのは大変だと思いながらも結局、30人ほどが並んでいる店で
買うことになりました。人の習性って面白いものです。

あと韓国(一部は中国?)の団体観光客が異常に多いと思いました。韓国と神社は
あまり縁がないように思うのですが、不思議ですね。

      ◇   ◇


大宰府から列車で湯布院へ。由布院駅を降りると正面に由布岳がそびえています。
湯布院が有名になったのはNHK連続テレビ小説「風のハルカ」(2005年下半期作品)
の影響が大きいでしょうね。
ストーリーはあまり覚えていませんが、由布岳の雄姿は忘れられません。

由布院駅から金鱗湖へのメインストリートは賑やかでした。連休の影響もあるのでしょう
が、九州の軽井沢といわれるのもうなずけます。
そしてここも大宰府同様、韓国の観光客の多さに驚きました。アジアが近くなっている
のを実感した次第です。

      ◇   ◇

豆知識(湯布院と由布院の違い)

昭和30年に由布院町と湯平村が合併して湯布院町となりました。
昭和30年以前には“湯布院”という “湯”の字の付く地名はなかったのです。

それゆえ町全体を言うときは湯布院ですが、昔からある地名などは由布院と“由”の
字を使います。たとえば由布院温泉、JR由布院駅、由布岳というぐあいです。湯布
の“湯”の字を使うのは比較的新しい言葉と町全体を指すときに使われているよう
です。

湯布院観光協会とか湯布院旅行とか湯布院映画祭りなどに使われています。

● 平成17年10月1日 庄内町・挾間町 ・湯布院町が合併し、由布市になりました。

   以上、「★よかとこBY・写真満載九州観光★」HPより抜粋



2008-01-12 プロアマ本因坊対抗戦2007/高尾本因坊が勝利

 囲碁の第45回プロ・アマ本因坊対抗戦が12月23日、東京・池袋のサンシャイン
シティで行われ、本因坊高尾秀紳(31)が滝沢雄太アマ本因坊(26)に中押し勝ち
した。2子(自由置碁)の手合割。通算成績はプロの27勝16敗2ジゴとなった。

    (毎日新聞より抜粋)

   ◇   ◇

今日のTV番組「囲碁将棋ジャーナル(BS2)」は高尾本因坊のプロアマ本因坊対抗戦・
自戦解説でした。
今年のアマ本因坊・滝沢さんの2子局。中央に大模様を張り元気いっぱいの滝沢さん
でしたが、悪夢のような大技を食って敗退してしまいました。

高尾本因坊の作戦は「できるだけ定石は打たずに未開の分野で戦う」ということでした
が、これが功を奏した格好になりました。

あと滝沢さんの直線的な着手に「プロはこういうところは打たない」といっていました。
「プロは負けない手を打つ」ということでしょうか。

アマ本因坊といえばプロに匹敵すると思うのですが、24時間碁と向き合っているプロ
の感覚を見せつけられた思いです。



2008-01-10 第3回ネット囲碁オープン戦/高尾、2度目の優勝

高尾秀紳本因坊と井山裕太七段で争われた、 第3回大和証券杯ネット囲碁オープン
の決勝戦は、12月22日に東京千代田区の大和証券グループ本社で行われ、白番の
高尾本因坊が252手までで中押し勝ちし、第1回に続いて2度目の優勝を果たした。

また、同日には第1回大和証券杯ネット囲碁アマチュア選手権の各クラス決勝戦も行
われ、25クラスの優勝者が決定した。

<高尾本因坊の話>
 決勝の相手が今一番打てている井山七段なので、それほど自信はなかった。大和
証券杯との相性の良さでなんとかなりました。
<井山七段の話>
 仲間からは「普段の碁よりも、ネットの方が強い」といわれているので、今回はいける
かと思っていたのですが・・・。(高尾本因坊は)強かったですね。

      (週刊碁より抜粋)

    ◇   ◇

井山七段が地で先行するも高尾本因坊が持ち前の厚みでジリジリと追い上げ、最後は
抜き去った一局のようです。
高尾本因坊といえば目いっぱい時間を使うタイプだと思うのですが、早碁でもその強さを
見せてくれました。
敗れた井山七段はいろんな棋戦で上位に登場し、今年は台風の目になりそうです。

本棋戦と合わせて行われた「第1回大和証券杯ネット囲碁アマチュア選手権」には全国
から1,500人のエントリーがあったそうです。
最上位の覇王クラス優勝は2007年アマ名人・洪(ホン)マルグンセムさんでした。

ネット囲碁も年々拡大し、今や完全に市民権を得た状況になっています。
次回の大会にはエントリーしてみようかなと思っています。



2008-01-08 怒涛の譜(第16局)/豪腕大平と力くらべ

■第23期本因坊リーグ/S43(1968)/2/14・15
■黒 加藤正夫 五段 : 白 大平修三 九段 (4目半コミ出し)
■結果:307手完 白番:大平、4目半勝ち
■当時の大平は日本棋院選手権のタイトルを持ち、名人、本因坊の両リーグに籍を
 置くトップ棋士だった。

■コメント
・中盤までは白・大平が加藤の攻めを巧みにいなして優勢。後半、大平が緩み一時は
 加藤逆転の目もあったが無念の敗着で終局。
・激闘に終始したのに、あっけない幕切れ。しかし坂田本因坊は「まったくすごいね、
 この力くらべは」と称讃した。
・「丈和の再来」「ハンマーパンチ」といわれた大平と、「殺し屋」の異名をのちにとる
 加藤。リズムが合ったのかもしれない。



2008-01-07 仕事始め/2008

今日は仕事始め、といっても特別にいつもと変わるわけでもありません。
以前は関連部署に新年の挨拶回りなどしたものですが、最近ではほとんど見られ
ません。

虚礼廃止、効率優先の流れは止めようもありませんが、人間関係、組織の連携など
は薄れているようです。
日本企業の良さが失われつつある現在、立ち止まって見直すことも必要だと思います
が・・・。



2008-01-06 年末年始連休終わる

年末年始休暇(12/29〜1/6までの9日間)も今日で終了、明日から仕事です。
残念な気もしますが、元気に働けることに感謝しましょう。

この連休、妻が義父の介護で外出が多かったこともあり、あまり記憶に残るような
出来事はありませんでした。
ネット碁は結構打ちましたが、勝率は3割〜4割と不調でした。勉強不足でこれも
やむなしというところでしょうか。
自転車は1時間くらいのコースを5日くらいは走っていましたが、寒いと走行距離も
控え気味となってしまいます。

2008年、常日頃と変化ないところからスタートしましたが、「平穏無事でなにより」
ということで良しとしましょう。

   ◇   ◇

怒涛の譜(第15局)/投了の予定が

■第23期本因坊リーグ/S43(1968)/1/31
■黒 橋本宇太郎 九段 : 白 加藤正夫 五段 (4目半コミ出し)
■結果:270手完 白番:加藤、6目半勝ち
■初めての関西棋院、初めての橋本宇太郎九段との対局だった。
■コメント
・一日目の終盤で黒・橋本がはっきりリードの局面で対局続行となるが、橋本が攻め
 合いを間違え大逆転となった。
・新聞観戦記・石田芳夫談「加藤君が投げようと思ったときに林さん(林海峰名人)が
 現れ、東京からわざわざ観戦にきたのに一手も打たずに投げたんじゃ悪いから、もう
 少し打ってから投げようと思っているうちに、ひっくり返っちゃったんですって・・・」

 「作り終わったとき、彼は投げなくてすいませんでした」と、素直にあやまり、橋本に、
 いやと苦笑させた。夢心地で打っちゃった・・・と橋本はわれながらあきれたという
 重い表情だった。



2008-01-05 玉村町2008/1月度囲碁大会

今日(1/5)は町内の新春囲碁大会で参加者は30名、新しい組織になって2年に
なりますが最多となりました。
地道に運営に携わってきたスタッフの努力の賜物だと思います。

運営上の問題として対局時間があります。
大会では4局消化して順位を決めますが、参加者が多いと所定の時間内に終わり
ません。
1局あたり1時間でと言っても、どうしてもオーバーする人が出てきます。
対局時計を用意できればいいのですがお金の都合もあり、難しいところです。

    ◇   ◇

怒涛の譜(第14局)/しのぎを見落とす

■第23期本因坊リーグ第3局/S42(1967)/12/13・14
■黒 高川秀格 九段 : 白 加藤正夫 五段 (4目半コミ出し)
■結果:208手完 黒番:高川、中押し勝ち
■本因坊戦9連覇の高川、この翌年の昭和43年には林海峰から名人位を奪取
 している。

■コメント
・序盤の振りかわりは白・加藤の厚みが優った形勢、中盤で黒・高川が白の大石を
 取り優勢、後半白の必死のヨセも届かず。
・兄弟子・大竹英雄「若いくせになんだ。何かやってもらいたかったねえ。どうせ負け
 なんだから。どうなったて元っこじゃないか」
・初めて二日の碁を経験した。追及の甘さというか、あきらめのよさを露呈させて黒星
 先行。しかし大豪と互角に渡り合い、自信をつけたことも事実だった。



2008-01-04 箱根大学駅伝/2008

三が日も終わり、今日から仕事の方も多いと思われます。
正月はTV見る時間も多くなりますが、安易なお笑い番組多いですね。

元日の実業団駅伝に引き続き、2日、3日は箱根大学駅伝を見ていました。
優勝は駒大、2位が早大という結果でした。
今回、印象的だったのは過去最多の3校が棄権したということです。
フラフラになりながら必死でタスキを渡そうという気持は分かりますが、倒れるまで
走るというのは尋常ではないですね。

実業団駅伝に比べ、マスコミなど熱狂的な取り上げ方も行き過ぎの気がします。
勝者の感動を大きく伝えるのはいいとしても、悲壮感まで煽るのはどうかと思いすね。

    ◇   ◇

怒涛の譜(第13局)/第二の師匠から勝利

■第23期本因坊リーグ第2局/S42(1967)/11/29
■黒 加藤正夫 五段 : 白 藤沢秀行 九段 (4目半コミ出し)
■結果:163手完 黒番:加藤、中押し勝ち
■秀行先生は梶原先生とともに第二の師匠といっていい。
■コメント
・序盤は藤沢の構想が優るも加藤の必死のがんばりと藤沢の緩着とミスで、盤面十目
 以上の差となった。
・リーグの目標は一勝すること。それが第二の師匠ともいうべき、藤沢を破って早々に
 実現した。何よりもうれしい一勝だった。



2008-01-03 NHK/新春お好み囲碁対局2008

・新春お好み囲碁対局/「意気投合 夫婦棋士ペア対局」
・1月2日(水)教育 午後0:00〜2:00
・対局者:溝上知親 八段・加藤啓子女流名人 夫妻
     VS 楊 嘉源 九段・知念かおり 四段 夫妻
・解説・聞き手:依田紀基九段・原 幸子 四段 夫妻

結果は楊嘉源・知念かおりペアの1目半勝ちでした。
あまり意見の食い違いもなく、新春らしくおだやかな1局でした。

楊嘉源さんは本当にやさしいパパという感じで、知念さんの方が実権を握っているの
では?と思わせます。
溝上・加藤夫妻はまだ1年ちょっとということで、まだ友達という感覚でしょうか。
解説の依田・原夫妻は依田さんが勝手気ままという感じですが、どうでしょうか。

今回登場の女流棋士は旧姓で出ていますが、最近の既婚女流棋士はほとんど
そうですね。
梅沢由香里さん、小林泉美さん、青木喜久代さん等々。
新姓で出ている棋士は杉内寿子さん(本田)、岡田結美子さん(安倍)、小山(西田)
栄美さん等。

女性が仕事で前面に登場する現在、この傾向(夫婦別姓)は強くなりそうですが
男性陣にとっては苦笑いという状況でしょうか。

    ◇   ◇

怒涛の譜(第12局)/本因坊リーグ第1戦

■第23期本因坊リーグ/S42(1967)/11/8
■黒 林海峰 名人 : 白 加藤正夫 五段 (4目半コミ出し)
■結果:133手完 黒番:林名人、中押し勝ち
■囲碁界は坂田栄男全盛時代から林海峰時代への転換期にあたる
■コメント
・本因坊リーグ初登場の第1戦で五段昇段直後の一局。
 序盤から中盤にかけて白番:加藤が地で先行したが、林名人のカラミ攻めに短気で
 自滅。
 当時のリーグ戦は2日制で持ち時間は9時間。本局は1日で終わり「持ち時間の長さ
 を持てあました」と加藤は語った。



2008-01-02 映画「椿三十郎」

今日は映画「椿三十郎」を見てきました。

監督/森田芳光、出演/織田裕二、豊川悦司、他

1962年に黒澤明・三船敏郎コンビで作られた作品のリメイク版です。
オリジナル版は見ていませんが、その頃の話題ぶりからして新作がオリジナル版を
超えることはないでしょうね。
三船敏郎と織田裕二では比較するのが難しいと思います。

     ◇  ◇

怒涛の譜(第11局)/鉄壁の対アマチュア戦

■新鋭棋士・アマ一流対抗戦/S42(1967)/09/24
 日本棋院・月刊「棋道」主催のプロアマ戦で6名ずつが互戦で戦い、プロ側が6戦
 全勝と格の違いを見せつけた。
■黒 加藤正夫 四段 : 白 原田実 アマ (5目半コミ出し)
■結果:黒番:加藤、215手完 黒中押し勝ち
■アマの原田さんは当時四天王と呼ばれた強豪。現在もアマ棋戦や囲碁普及で
 活躍しています。
・加藤談:「黒番だったから」・・・(秀策のようですね)
■コメント
・白、原田の模様勝負も黒に中央侵入を許し、あとは加藤の手堅い収束を見るのみ
 でした。



2008-01-01 2008年元旦と駅伝

2008年の幕が開きました。今年も元気で健康な一年が送れることを願っています。

ここ数年は過去に蓄積したことの惰性で動いているようで、新鮮さに欠けるようです。
円熟期を過ぎようとしてやむおえない面もありますが、新しい展開を切り開いていき
たいと思っています。

    ◇  ◇  ◇

TVでは群馬県で行われている恒例の「全日本実業団駅伝」を放送していました。
優勝はコニカミノルタ、2位が中国電力と伝統チームが上位を占めました。

それぞれの選手が自分の思いをタスキに託して、受け継いでいくシーンは駅伝なら
ではの感動です。
人間も親から子へ、先輩から後輩へ、いろいろな思いが引き継がれていくのでしょうね。


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