●○● 天声人碁 ●○●


2008年2月

2008-02-28 第20期女流名人戦第2局/謝さんが女流名人獲得

 囲碁の加藤啓子女流名人に謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊が挑戦していた
「第20期女流名人戦三番勝負」の第2局は2月20日、東京都千代田区の日本棋院
で行われ、白番の謝が半目勝ちした。これで対戦成績を2連勝とした謝が初の女流
名人位を獲得、女流本因坊と合わせて2冠となった。

<しぇい・いみん> 1989年、台湾で生まれる。黄孟正九段門下。2004年入段、
06年三段。同年第8期女流最強位。07年第26期女流本因坊。深い読みに裏打ち
された破壊力は、女流碁界随一といわれる。

    (産経新聞より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

第1局に続いてまたも謝さんの半目勝ちで女流名人奪取。小林泉美六段に続く史上
2人目の女流本因坊・名人だそうですですが、18歳で女流碁会の頂点というのも驚き
です。今後は世界の女流棋戦、男性と伍して戦う一般棋戦での活躍ぶりが注目され
ます。

一方、女流名人位を一期で失った加藤さん、ほんのわずかな流れが若くて勢いのある
謝さんに傾いてしまったようです。
今回は惜しくも敗退したもののオールラウンドで本格派の実力者、必ずや表舞台に登
場してくることでしょう。

    ◇   ◇   ◇

産経Webの「棋怒哀楽」というコーナーで関西棋院の吉田美香八段が「女流棋戦は
東京対局を原則とするものが多く、関西の女流棋士は苦労している」という記事があ
りました。

囲碁に限らず多くの分野で東京が中心になっています。確かに便利で条件は整って
いますが、日本の元気力回復のためにはもっと地方に目を向けるべきではないでしょう
か。



2008-02-26 第32期棋聖戦第4局/山下棋聖が勝ち3勝1敗に

 第32期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、趙治勲十段の第4局は2月21日、
22日、長崎県雲仙市の「富貴屋」で行われ、山下棋聖が先番中押し勝ちし、通算成績
3勝1敗とし、3連覇にあと1勝と迫った。第5局は2月27、28日、京都市の「東本願
寺別
邸 渉成園」で行われる。
 左辺で始まった競り合いが全局に波及。両者が強手を繰り出し合い、難解な場面が
続く
スリリングな戦いとなった。中盤、山下棋聖は右上の折衝で優位に立った。終盤は
形勢が
接近し場面もあったが、下辺の白地を破って勝負を決めた。

<山下棋聖の話>
 あと1勝となったが、それが難しい。次も全力で打つだけです。

<趙十段の話>
 序盤、白34と白56の2手が最悪だった。これでリズムが崩れ、碁にならなくなった。

                 (読売新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇  ◇

終盤、山下棋聖にミスが出て形勢不明の状況でしたが、辛抱強く立て直して勝利に
結びつけました。
山下といえば豪快な攻めで一気に決める印象が強いのですが、粘着力を身に付けて
さらに進化しているようです。

一方、カド番に追い込まれた趙十段。序盤の手順に納得できず、これが最後まで尾を
引いたようです。悲観派の宿命でしょうか。
追い込まれた趙十段ですがここは百戦錬磨の大棋士、逆転力に期待しましょう。

    ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は長崎県雲仙市の「富貴屋」。雲仙市は平成17年10月11日に国見町、
瑞穂町、吾妻町、愛野町、千々石町、小浜町、南串山町の7町が対等合併してできた
そうです。

最近合併で新しくできた地名は全国的に知られた名称をつけるのが多いようです。
雲仙市もこの地域一帯では「雲仙温泉」が一番有名でしょうからね。



2008-02-24 定石選択の妙味/風鈴会

昨日(2/23)は定例の「風鈴会」の日、講座の内容は
「定石選択の妙味」でした。

周囲の状況に応じて定石を選択することは分かっている
つもりですが、実戦ではなかなか難しいことです。

それは自分の構想(設計図)が明確に描けていないのと、
刻々と変化する状況に柔軟性が乏しいからでしょうね。

講座のあとの対局では連敗して降段、残念でした。
でも以前にくらべて「悔しい」という思いが、年々減っていくことの方が問題ですね。
楽しみで打っているのだから、そんなに勝負にこだわらなくてもいいと思っても、自分
が想定しているレベルが通用しないということは悔しいことです。

   ◇   ◇   ◇

例会後の食事会はインド料理でした。「ナン」と「カレー」が
メインでしたがやっぱり辛味系が多かったですね。

私はマイルドな方を選んでいましたが、なかには「辛〜い」と
悲鳴をあげている人もいました。

そんな中でS・H女史だけはタイ料理で鍛えたらしく、平気な様子でした。
そういえば人柄もスパイシーな一面が感じられますね。

帰りは強風で湘南新宿ラインは運休。埼京線/赤羽で乗り換えて帰途につき
ましたが、間引き運転で大混雑。途中大宮駅では乗り切れず、積み残しが出る
状態でした。
雪まじりの強風は今朝まで続きましたが、大変な週末でした。



2008-02-21 「三途の川」を引き返す/週刊碁

今週の「週刊碁」、衝撃的なタイトルが「三途の川を引き返す」でした。
女流棋聖戦第1局「梅沢由香里女流棋聖 VS 向井千瑛二段」戦。
向井二段が終盤に殺した石を自分で生き返らせてしまい、梅沢女流棋聖が大逆転
した一局です。
それにしても「三途の川を引き返す」、何とも古典的な表現ですね。

同じ「週刊碁」からもう一つ、天元戦の本戦から「羽根直樹九段 VS 石田章九段」の
一戦。
「九年の月日を経た今でも、この半目負けは石田にとって『慙愧の極み』であり、昨日
の出来事のように思い出すようだ」。
この「慙愧(ざんき)の極み」、難しいけど雰囲気が伝わってきますね。



2008-02-19 第20期女流名人戦第1局/謝・女流本因坊先勝

加藤啓子女流名人に謝依旻女流本因坊が挑戦している、第20期女流名人戦
三番
勝負の第1局が、2月13日に東京・市ヶ谷の日本棋院本院で行われ、黒番
の謝挑戦
者が266手までで半目勝ちした。
謝が一気に二冠達成か、加藤が踏ん張るか、注目の第2局は2月20日に日本
棋院
で行われる。

    (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

絶好調の謝・女流本因坊が僅差の半目勝ちですか。強いですね。
昨秋の女流本因坊戦では矢代さんに3連勝でタイトル奪取しましたが、そのうち
2局は半目勝ち、1局はまさかの逆転勝ちとドラマチックな展開でした。勝負に
対する執念が幸運の女神を呼び寄せているようです。

一方、敗れた加藤女流名人、悔しい半目負けですが謝さんの乱戦ペースに、
はまった感じですね。明日(2/20)の第2局、気持を立て直して臨んでほしいと
思います。

    ◇   ◇   ◇

---以下、「週間碁」より抜粋---

■加藤啓子女流名人の碁風
読みの深い碁でバランス感覚に優れたオールラウンドプレーヤーである。
謝の豪腕をかわして、逆手を取るような展開が勝利につながる。

■謝依旻女流本因坊の碁風
謝の碁は攻めにある。序盤から終盤まで攻め続けるエンドレスファイターである。
ときに山あり谷ありの内容で盤側をハラハラさせるが、形勢が悪くとも絶えず逆転
の強打を狙い続ける。
謝と打つと、序盤からきわどい読み合いの連続で。相手は謝のペースに誘い込ま
れて中盤以降はヘトヘトになるらしい。



2008-02-17 大河ドラマ「篤姫」/囲碁対局シーン

大河ドラマ「篤姫」も今日で7回目、島津本家に養女に発つ場面でした。
今回まで囲碁対局の場面が結構ありましたね。
主人公・於一(おかつ/後の篤姫)と彼女を慕う肝付尚五郎(後の小松帯刀)の
対局です。
最初の頃は於一の方が優勢でしたが、今回は互角の勝負をしていました。

日本を代表する大河ドラマで、囲碁のシーンが登場するのは嬉しいですね。
このドラマを見ている人たちが、少しでも囲碁に興味を持ってくれたら有難いと
思います。

----以下、日本棋院HPより抜粋----

宮崎あおいさんと瑛太さんは対局の指導を受けるため、昨年8月に日本棋院に
見え、その際瑛太さんはこのドラマのため碁盤と碁石を購入されました。収録に
は梅沢由香里女流棋聖と桑原陽子五段が指導し、立ち会っています。



2008-02-15 プロペア碁選手権2008/大沢・趙ペア優勝

囲碁界の夢の祭典「リコー杯プロペア碁選手権2008」−大沢奈留美三段・趙治勲
十段ペア VS 謝依旻女流本因坊・河野臨天元ペアの決勝戦が、2月2日(土)、
恵比寿ザ・ガーデンホールにて行われた。
互いに次々と大石を取り合う華々しい流れに、会場は1300人を超えるファンの
興奮に包まれた。
終局間際にもドラマが潜んだ波乱万丈の一局は307手に及び、大沢・趙ペアが
優勝を射止めた。

     (週刊碁より抜粋)

      ◇   ◇   ◇

今週の「週刊碁」、トップ一面は当然ながら「棋聖戦第3局」。勝った山下棋聖の
「どうだ」と言わんばかりに口を結んだ写真。敗者の趙十段は後姿が少しだけ
写っています。

最後のページは「リコー杯プロペア碁選手権2008」で優勝した大沢・趙ペアの
写真。両者満面の笑みといったところでしょうか。

このところ趙治勲十段の出番はやたらと多いですね。
このプロペア碁選手権の主役もやっぱり趙十段で、最近売出し中の準優勝、
謝・河野ペアもかすんでしまったようです。



2008-02-12 第32期棋聖戦第3局/山下棋聖が勝ち2勝1敗に

第32期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、趙治勲十段の第3局は2月7日、
8日、愛知県田原市で行われ、白番の山下棋聖が中押し勝ちし、通算成績を2勝1敗
とした。
左下で始まった最新形の難解な戦いは、双方とも生きる分かれとなったが、山下棋聖
が右下に先着して流れをつかんだ。この後、趙十段は左上に手をつけ、捨て石作戦で
白を締め付けて盛り返したが、山下棋聖は右上黒の大模様へ果敢に打ち込み、巧み
しのいで勝負を決めた。
第4局は21、22日、長崎県雲仙市の「富貴屋」で行われる。

<山下棋聖の話>
序盤で白が幾らか良くなったと思うが、それから難しい碁にしてしまい、自信がなかった。
次も思い切っていく。

<趙十段の話>
黒47の押しが敗着かもしれない。その後、左上を締め付けた時は勝負になったと思った
のだが・・・。

                 (読売新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇  ◇

後半、山下棋聖が相手の黒模様に打込み、巧みにしのいで2勝と一歩リード
しました。攻めが信条の山下棋聖ですが、シノギの達人である趙十段のお株を
奪う打ちぶりでした。

一方、序盤から時間をいっぱいに使った趙十段、最後は攻め急いでポキッと
折れてしまった印象です。
時間に追われていたこともあったでしょうが、じっくりと構えていれば勝機もあった
ようです。趙十段にとってはシノギより攻めの方が難しいのかもしれませんね。

この第3局、1日目の封じ手が26手と最近では異例のスローペースでした。
長考といえば絶頂期の趙十段、常にギリギリの最善手を求める姿勢は鬼気
迫るものがありました。
新世代との決戦で往時の鬼神の迫力が目を覚ましたのでしょうか。
本棋戦も3局を終えていよいよ正念場、4局目以降の熱闘が楽しみです。

    ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は愛知県田原市の「伊良湖ガーデンホテル」。
伊良湖には何度か訪れたことがありますが、一番思い出に残っているのは
高校時代に友人5人と行った時でしょうか。
渥美半島の太平洋側の名もない浜辺でしたが、長く続く砂浜は早春の強い風
が吹いました。
間もなく社会人になる期待と不安を抱え、荒波と戯れたあの一瞬は青春映画の
一コマのようでした。



2008-02-10 どこに宝(手筋)があるかな?/風鈴会

今日(2/10)は定例の「風鈴会」の日、1月は2回とも
結婚式と重なり欠席でした。

今回の講座は「どこに宝(手筋)があるかな?」。
4問の例題から手筋を使って、相手の弱点を探し出す
という内容でした。

「何か手がありそうだ」という感触はつかめるのですが、それを正解まで
もっていく道筋は結構大変です。
雑誌などの認定問題と同じで、あらゆる角度から検証する必要があります
からね。
正解したのは半分くらいでしたが、今回得た手筋の知識を実戦でも応用
できればと思っています。

   ◇   ◇   ◇

今回出題の1問が失題ということが解説中に分かり、講師の先生が
あわてていました。
私などはまったく疑問を持ちませんでしたが、これを指摘したHさんの
眼力は大したものですね。



2008-02-08 女流棋士の一局ご指南/碁ワールド

月刊「碁ワールド2008/2月号」に女流棋士とアマの置碁対局が載っていました。
今月の対局者は中島美絵子初段と作家の渡辺淳一さんの5子局でした。

渡辺淳一さんというと恋愛小説が有名ですが、最近は「鈍感力」がベストセラーに
なったようです。
対局前の対談で「鈍感力」について語っていました。

渡辺:私よりずうっと才能があり、将来を嘱望された人が、いつの間にか消えてしまう。
あれは何なのかと。図太さというか鈍感力が足りないのですね。

記者:碁や将棋の場合は、鈍感力のほかに、錯覚力が必要かもしれません。
自分は強いんだ、天才なんだという錯覚。

渡辺:なるほど。それはいいことを聞いた。一流の棋士は鈍感力プラス錯覚力か。

  −−−以下、後略−−−

   ◇   ◇   ◇

確かに才能だけで、大成しないケースはよくありますね。
でもこれは一流の世界の話。凡人の場合は鈍感も錯覚もマイナスの場合が
多いようです。

対局の結果は渡辺さんが後半乱れて、善戦むなしく敗退でした。
渡辺さんは「美しさに負けた」と書いた色紙を中島プロに贈ったそうです。
さすが恋愛小説の大家ですね。



2008-02-06 2007年賞金ランキング/張栩、1億を突破

今週の「週刊碁(2/11号)、一面トップは当然ながら棋聖戦第2局、「鬼の覚醒」の
タイトルと終局後の趙十段の写真が主役です。

7面は「2007年賞金ランキング」。
・1位:張栩、名人・碁聖 116,148,482 円
・2位:山下、棋聖・王座 78,326,523 円
・3位:高尾、本因坊 59,931,163 円
・4位:趙、十段 41,108,882 円

1億突破といえば凄いと思いますが、プロ野球選手に比べればまだまだでしょう。
それでもファン数の比較からすれば、1億はがんばっているという印象です。
また韓国、中国の賞金と比較しても恵まれている状況と思います。

今後、囲碁界の課題は囲碁ファンを増加させ、賞金も増額させることでしょうね。



2008-02-04 第32期棋聖戦第2局/趙十段が勝ち1勝1敗に

 第32期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、趙治勲十段の第2局は
1月30日から島根県益田市で行われ、趙十段が中押し勝ち、今シリーズ1勝目
を挙げた。
 序盤、右上で起こった競り合いが右下まで拡大。その後、趙十段が、黒模様深く
上辺に打ち込み、黒地が大きくまとまるのを阻んだ。左辺の折衝で形勢を損じた
山下棋聖が右上、右下でコウを争って必死の粘りを見せたが、趙十段は冷静に
黒の大石を仕留めた。山下棋聖の棋聖戦七番勝負での連勝記録は9でストップした。
第3局は2月7、8日、愛知県田原市の「伊良湖ガーデンホテル」で行われる。

<趙十段の話>
 1勝1敗に持ち込めてよかった。七番勝負の勘が戻ってきた。

<山下棋聖の話>
 左辺で誤算があった。次に向け、気持ちを立て直したい。

                 (読売新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇  ◇

趙十段、相手陣地へのふところをえぐるような打ち込みが功を奏し、最後は
山下棋聖の大石を仕留めて激闘を制しました。
模様の中でのシノギの妙技、趙十段ならでは厳しい打ち回しが冴えたようです。

一方、棋聖戦七番勝負での連勝記録が9でストップした山下棋聖、趙十段の
打ち込みに対する対応が甘かったのと、左辺の誤算が敗因のようです。

七番勝負の鬼(趙十段)が本格的に復活するか、冬将軍(山下棋聖)が進軍するか、
第三局以降の熱戦を期待しましょう。

「本対局で使用された碁盤について」

----以下、読売新聞より抜粋----

碁盤は市出身で本因坊を獲得した岩本薫九段(1902〜99年)の愛用品で、
2002年に日本棋院から市に寄贈された。趙十段は「古き良き時代を感じさせる
素朴さ。しっくりくる」と評し、山下棋聖は「まずい碁は打てない。気が引き締まる
思い」と語った。

TVで対局碁盤を見ましたが今までのタイトル戦の碁盤に比べ、見た目は貧相に
見えました。
由緒ある碁盤であることは理解できますが、あくまで鑑賞用ではないかと思えます。
「最高峰のタイトル戦&対局者」にとってはどうでしょうか・・・・?

    ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は島根県益田市。一般的にはあまり馴染みのない街ですが、
囲碁棋士、故岩本薫九段、神田英九段の出身地だそうです。
棋聖戦開催は地元関係者の熱烈な誘致で実現したそうですが、盛況な結果で
よかったと思います。

----以下、益田市HPより抜粋----

◎位置
 本市は、島根県の最西端にあって山口県と接しており、北は日本海を望み、
南は中国山地に至る、山陰と山陽を結ぶ交通の要衝地です。
◎地勢
 本市の北部は日本海に面し、海岸は白砂青松の石見潟を形成しています。
南部は中国山地に至り、恐羅漢山、安蔵寺山などの山々が連なっています。
 また、中国山地に源を発する一級河川高津川及び益田川が主要河川となり
日本海に注いでおり、下流部には益田平野が三角州状に広がっています

そういえば、きょうのニュースで広島県恐羅漢(おそらかん)スキー場で、2月3日
からスノーボードをしに来ていた男性7人が遭難したとのこと、無事であればいい
と思いますが。
この恐羅漢山は広島県と益田市の県境にあるんですね。
地元の誇りのなるようなことで有名になるのは結構ですが、事故や事件で有名に
なってもね。

2/6追記
男性7人は無事救出、よかったですね。



2008-02-03 玉村町2008/2月度囲碁大会

昨日(2/2)は町内の囲碁月例会で参加者は18名、寒さで出足もイマイチと
いうところでしょうか。
今回はこの会を中心的に運営しているS氏が不在で、他の役員とともに準備・
組合せ・進行などのお手伝いとなりました。
運営と並行して対局もするわけですが、対局中の割り込みなどで意識が集中
できず成績は負越しでした。
あらためてS氏のご苦労に感謝する次第です。

    ◇   ◇

今日は朝から雪で5センチほど積もりましたが、
午後からは止んで雪はほぼ融けたようです。
明日、道路が凍らなければいいのですが。

今回の雪、TVではひっきりなしに気象情報・交通
情報を伝えています。

情報量が飛躍的に増え便利になったのは確かですが、自分の感覚で状況
判断するることも必要な気がします。
何でも他力本願では本能的な判断能力は低下しますね。



2008-02-01 島根の碁/桑本晋平六段

2008/棋聖戦第2局は地元の熱烈な誘致で島根県益田市で行われましたが、
開催に合わせ読売新聞/島根版では「島根の碁」(5回)を特集していました。

 <5>子ども教室「自分磨け」 (1月28日)
 <4>史上最大浜田藩の碁会 (1月27日)
 <3>「道策出身・仁摩でタイトル戦」 (1月26日)
 <2>古里で子ども教える (1月25日)
 <1>岩本九段語り継ぐ石碑 (1月24日)

いずれも興味深い内容ですが、「古里で子ども教える」では桑本晋平六段の
近況でした。

--- 以下、「YOMIURI ONLINE」より抜粋 ---

 桑本六段(35)は出雲市大社町出身で、東京から同市に拠点を移して活躍。
市立荒木小4年の時に友達の父から教わり、囲碁と出会った。中学2年でプロを
目指して上京し本間明男八段に入門、1992年にプロ試験に合格した。

 桑本六段が帰郷したのは2006年秋。体調に不安を抱えていたこともあり、
出雲で冷静に自分を見つめてみようと思った。将棋の里見香奈女流初段が
出雲から東京や大阪へ対局に向かう姿も刺激になった。

 対局はほとんどが東京で、上京するのは体力的に厳しい。だが、地方在住
の棋士は貴重な存在で、日本棋院は「地方での囲碁普及に欠かせない存在」
と評価する。

 出雲市での囲碁教室は昨春、地元指導者から引き継いだ。初段以上が対象
で、桑本六段の指導が始まって、生徒は5人から小学生〜高校生の14人に増
えた。中には桑本六段の子どものころを上回る実力の小学生もいる。

 桑本六段は「将来のプロ棋士をここで育てたい」と語る。出雲の子どもたちに
寄せる期待は大きい。

    ◇    ◇    ◇

桑本プロには5〜6年ほど前、社内囲碁部の合宿・指導碁会で3度ほど指導に
きていただきました。
温厚でユーモアがあり、誰とでも親しくなれそうな印象でした。

地元に帰っていたことは初めて知りましたが、今後は島根を根拠に棋戦での
活躍と囲碁普及に是非ともがんばってほしいと思います。

プロ棋士のほとんどは棋院のある東京・大阪・名古屋周辺に在住していると
思われます。
対局の関係でやむ負えないでしょうが地方在住プロの存在は、島根県のように
地域の囲碁界活性化に大きな影響を与えるとでしょう。もっと増えてほしいですね。


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