●○● 天声人碁 ●○●


2008年12月

2008-12-31 大晦日/2008


 2008年もあとわずかで終わろうとしておりますが、
 この一年間を振り返ってみたいと思います。

■仕事
マイペースでそれなりの仕事を、消化してきたというところでしょうか。
定年を過ぎて2年余になりますが、来年は引退を考える時期のようです。

■家族・旅行
娘二人が巣立っていき女房殿との二人暮らしになりました。
「花嫁の父」役も無事に終わり、いい思いでになっています。

4月には家族4人他とマレーシアに旅行にいきましたが、これも一生の思い出
になりそうな楽しい一大イベントでした。
1月には姪の結婚式が九州・福岡であり、女房、私の兄弟たちと大宰府・湯布
院などを巡ってきました。

■囲碁
棋力は年初と変化ないようでしたが、ネット碁ではここ10日ほどで勝ち越し、
風鈴会でも昇段と昇り調子です。
この調子を維持できるように、今後は対局中心から棋譜研究などに力を注い
でいこうと思っています。

囲碁団体の役員・普及活動も例年と同じ程度の活動でしたが、先輩諸氏が
退いていくと責任が重くなってきます。
自分自身はリーダー的な資質はイマイチと思っていますので、側面からのサ
ポート役として組織に貢献できればと思っています。

■ハイキング・自転車
今年は5月に神津牧場・物見山、8月に上信・高峰高原の水ノ塔山・篭ノ塔山、
10月に中之条町/嵩山(たけやま)に行ってきました。
体力的にも減退気味ですので、やさしいコースで回数を増やしたいと思ってい
ます。

サイクリングは10月頃まで週2回程度乗り、健康維持の一助になったと思って
います。
ところが秋風が吹く頃にパンクしてしまい、まだ修理していません。その代わりに
ウォーキングをしていますが、やっぱり自転車の方が爽快感があります。早々の
修理に出そうと思っています。

■総括
今年は家族構成に変化ありましたが、健康面でも特に問題もなく無事に1年過ご
せたことに感謝です。
来年は仕事関係で大きく変わりそうで、ライフスタイルを真剣に見直す必要がある
と思っています。



2008-12-30 2009/年賀状

年末の恒例として年賀状の作成があります。2009年分も昨夜、
ほぼ終わりました。

ただ疎遠ながら年賀状だけのお付き合いもあり、この分は相手
から届き次第、作成・返信しています。

年賀状作成も最初は全部手書きでしたが、20年ほど前に「プリントゴッコ」という複写
式の機器が発売され、子供達と遊び感覚で作っていました。
そして10年ほど前からはパソコンの登場で、今の年賀状のほとんどはパソコンで作られ
ています。

年賀状に限らず生活は便利になりましたが、「心」とか「思い」などが薄れて味気なく
なっているように思いますね。

私自身の人間関係を振り返ると「ウェットでお節介」なのはどうも苦手で、「ライトで淡白」
な付き合いが多かったように思います。
濃淡、どちらがいいとは云えませんが、品格だけは大切にしていきたいと思っています。



2008-12-28 鈴木七段2008年ふり返って/風鈴会


昨日(12/27)は定例の「風鈴会」の日。
講座の内容は「鈴木七段、2008年ふり返って」ということで
鈴木プロの自選解説でした。

相手は早打ちで有名な時本九段ですが、プロも相手の
棋風を考えて打っているようです。

「あのプロだったらこうは打ってこないだろうから、この作戦でいこう・・・等々」、
この辺はザル碁党と同じですね。

   ◇   ◇   ◇

講座のあとの一般対局は2連勝で自身の最高位に昇段しました。実力以上の
ランクですが、少しでも長くこの位置をキープできればと思っています。

○1局目の相手は私より先輩のT井さん、向こう先の白番。中盤まではやや優勢、
 終盤相手のミスで差が広がりました。
○2局目は筋のよい碁で打ち負かされているN島さん、黒番2子局。中盤までは
 優勢、終盤に石を取られダメかと思った直後に、相手にもミスが出て再逆転でした。

今回の白星は実力とは云い難く、相手の不調の波がたまたま運よくぶつかった
というところでしょうか。

   ◇   ◇   ◇

例会の後は昨年と同じイタリアン・レストランでの忘年会。
20名程度ですがいろいろと趣向を凝らしてくれます。

この会は支配人のN村さんが仕切っているのですが、
今回のような催し物があると誰彼となく自主的に進行を
手伝っています。
今年も職場や地域の忘年会がありましたが、この風鈴
会が一番気分のよい忘年会だったと思います。




2008-12-24 TVドラマ/「風のガーデン」最終回




フジテレビ/ドラマ『風のガーデン』
【脚本】 :倉本 聰
【出演】 :中井貴一、黒木メイサ、神木隆之介、伊藤蘭、奥田瑛二、緒形拳 、他

TVドラマ/「風のガーデン」が先週で終わりました。
若者向けが多い民放の連続ドラマはあまり見ないのですが、本作品は年齢層の
高い世代でも楽しめる作品でした。
主要テーマは「死」、「家族」、「自然」などでしょうか。

「死」というテーマとなると重く湿っぽくなるのですが、本ドラマでは苦しむ場面は
あるものの、全体的に爽やかなイメージで描いていました。
誰にでもいつかは訪れるテーマですが、このドラマようにありたいと思う次第です。

主人公(中井貴一)の父親役となった緒形拳さん、最終回にも登場していましたが
第1回放送日(10/9)の数日前(10/5)に亡くなられていたんですね。
ドラマでは息子の死を看取る立場でしたが、現実は放送を見ることなく旅立っていき
ました。これも一つのドラマですね。

富良野の自然の映像、平原綾香の主題歌も印象的で、久しぶりに上質のドラマを
見たという感想です。



2008-12-23 囲碁書籍/囲碁史探偵が行く

◆書籍紹介
 ・書籍名:囲碁史探偵が行く
   ―昔と今 碁打ちの物語―
 ・出版社:日本棋院  ・著者:福井正明
 ・発行年月 2008年11月

■内容紹介
 ・本書は『碁ワールド』に平成十七年から十九年
  までの三年間にわたって連載された「囲碁史
  探偵が行く」に一部加筆して完成。

 ・平成の時代になってキラリと光る37の物語。
  徳川将軍のお手並みは?あの巣鴨プリズンで
  囲碁が大流行?古今東西、魅力にあふれる
  碁打ちたちが繰り広げる数々のエピソードを、
  囲碁史探偵、福井正明九段が検証。

    ◇   ◇   ◇

本書は「月刊/碁ワールド」に連載されたものを単行本にしたそうです。
確かに毎月配送されてくる「碁ワールド」に載っていたような気がしますが、ほとんど
読んでいませんでした。
登場する人物の名前に馴染みがないからなのか、なぜか囲碁の歴史物は取っ付き
にくいんですよね。
でも書店でこの本の目次を見ていたら、今まで以上に囲碁の世界が広がるような
気持になり購入しました。

この本は一週間ほどで読み終えましたが、思った以上に面白い内容でした。
それにしても囲碁史の発掘・検証・整理に、東奔西走する福井正明九段(囲碁史
探偵)の情熱には頭が下がる思いです。
あと福井九段と仲のよかった、亡き上村邦夫九段のエピソードもいい話でしたね。



2008-12-21 RT囲碁部/忘年碁会(2008/12)

今日(12/21)はRT高崎囲碁部の忘年碁会。
忘年碁会といっても特に宴会をするわけではなく、
親しい囲碁仲間8名による対局&昼食会です。

今回はマレーシアに赴任しているO・S氏や、東京
方面から強豪のT・S氏、病み上がりのY・I氏の
参加もありました。遠路はるばる碁苦労さまでした。

    ◇   ◇   ◇

優勝のT・S氏は関西の事業所に勤務していた頃、アマ強豪の故・安永ーさん
に打ってもらったと云ってました。棋力も私などザル碁党と違い、鍛え方が違う
という感じです。

私の成績は3勝4敗でまずまずの成績でしょうか。O・S氏には半目負け、逆コミ
を忘れていました。
I・K氏とは前半優勢でこの勝負は頂きと油断、後半は雑なヨミで大石が取られて
逆転を喫しました。このI・K氏、棋力は低段(?)ですが、優勢になると一気に口
の方が高段になる愉快なザル碁党員です。



2008-12-19 ネット対局不調です

この2週間ほどでネット対局の成績は大きく負け越し、降段の憂き目に会って
います。
冷静に考えれば、これといって体系的に勉強しているわけではないので、いい
時もあれば悪い時もあります。5割キープできれば上々としたものでしょう。

負け越した時の精神状態を分析してみると、自分よりポイントの低い人に負け
た時に「こんなハズはない、もう一局」、この負の気持ちが連敗のスパイラルに
陥っているような気がします。

ではこんな時はどう対処すべきでしょう。まずは頭を冷やして敗因を振り返る
ことでしょうか。
敗因として「技術的な問題(例えば自分のヨミが間違っていた、形勢判断を誤った
など)」と「精神的な問題(一方的な焦り、必要以上の反発心など)」があります。

技術的な問題は棋力によるところが多いのでしょうが、不安定な気持ちの持ち方
が棋力を減退させることもあると思います。
棋力が停滞の状況では、精神的なものが勝敗のすべてのような気がします。
解決策としては勝負にこだわらないで理性的な気持ちを維持させることでしょうが、
これはなかなかムズなことですね。

負け越しは悔しいことですが囲碁は楽しみでやっていること、イライラしても仕方
ないですね。



2008-12-17 大河ドラマ「篤姫」/囲碁対局シーン(4)

NHK大河ドラマ「篤姫」は先週(12/14)が最終回で、明治維新後のそれぞれの
生き方を描いていました。
大河ドラマとしてはここ数年にない高視聴率で、特に女性の支持が多かったよう
です。主人公が女性ですので当然かもしれません。

私的には敗者(徳川家)からみた幕末の展開に興味をひかれました。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」、正義ははどちらにあるか。白黒つけるのは難しい
問題ですね。
歴史的にみれば官軍に分がありそうですが、日本人の感性からすると敗者びいき
の人も多いのではないでしょうか。

   ◇  ◇

12/7放送分では対局しながら、小松帯刀が天璋院に思いを伝える場面があり
ました。
この部分はフィクションだと思いますが、本ドラマの中では「淡く切ない名シーン」
の一つだと思います。

この「篤姫」では数々の囲碁対局シーンが現れ、多くの視聴者が「囲碁」に触れる
機会があったと思います。
囲碁ファンとしてはドラマの楽しみ方だけでなく「囲碁」というオマケまでつき、満足
度の高い「篤姫」でした。



2008-12-16 大竹英雄・名誉碁聖、日本棋院の新理事長に

 財団法人日本棋院の理事会は12月9日、新理事長に元名人で副理事長の
大竹英雄名誉碁聖を選任した。
岡部弘理事長=デンソー相談役=が突然の辞意を表明したため。新副理事長
には元郵政事業庁長官の足立盛二郎氏が選ばれた。

            (朝日新聞より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

日本の政財界は世界規模の金融不安の影響で混乱気味ですが、日本棋院の
人事も右往左往のようです。
今回就任した大竹・新理事長は15代目。歴代の理事長で棋士出身者は6名
(瀬越憲作、岩本薫、長谷川章、坂田栄男、加藤正夫、大竹英雄)になります。
棋士以外の9名は政財界のO・Bの方が多いようです。

財界出身者は囲碁を事業として発展させたい「経営者」の立場、棋士出身者は
自分たちの生活を守りたいという「労働組合」の立場でしょうか。

日本企業は経営側と労組側で対立したり協調したりで、栄枯盛衰はあったものの
それなりに発展してきたように思います。

囲碁界をとりまく状況は厳しいものがありますが、日本の伝統文化「囲碁」発展の
ため、最善の道筋を切り開いてほしいと期待しています。



2008-12-15 第56期王座戦第4局/張名人がタイトル奪回、四冠に

 12月8日、静岡県伊豆の国市で行われていた第56期囲碁王座戦の五番勝負
第4局は、挑戦者の張栩名人が山下敬吾王座に白番2目半勝ちし、3勝1敗で
3期ぶりに王座を奪回した。
 張名人は先週、天元位を奪取し、碁聖も含めて三冠になったばかり。王座獲得
で四冠になり、七大タイトルの半分以上を占めることになった。囲碁界の四冠は
加藤正夫名誉王座が王座、名人、十段、碁聖を保持していたとき以来、20年ぶり。

「王座戦第3局、山下が雪辱し1勝2敗に」

 12月1日、神奈川県秦野市で行われていた第56期囲碁王座戦の五番勝負第3局
は白番の山下敬吾王座が張栩名人に5目半勝ちした。1、2局を失いカド番に追い
込まれていた山下王座が1勝を返した。

    (日経e-碁サロンより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

本シリーズの第3局は山下王座の快勝、この第4局は張栩名人が劣勢を我慢
しての逆転勝利のようでした。
張名人は12月4日に河野臨九段より天元位を、その4日後には山下棋聖から
王座を奪取で四冠と、絶好調です。
精緻なヨミと的確な形勢判断は他の追随を許さないようですが、この破竹の
進撃はどこまで続くのでしょうか。

一方、王座を失った山下棋聖、張栩名人に苦手意識があるのでしょうか。
また3時間と短縮された持ち時間も、不得手だったかもしれません。
今年の成績はイマイチで怒涛の迫力が見られませんでしたが、年明けからは
強豪の依田九段との棋聖戦七番勝負が控えています。
苦戦も予想されますが張名人とはタイプが異なるので、いい勝負にはなると
思います。

囲碁界の四冠は加藤正夫名誉王座以来とのことですが、加藤先生の名前
が出る度に胸が熱くなります。もう4年の歳月が経つのですね。

      ◇   ◇   ◇

第3局の対局地は神奈川県秦野(はだの)市の鶴巻温泉「陣屋」。陣屋は
囲碁・将棋タイトル戦の対局地として何度も利用されていますが、特に将棋
の方が有名のようです。

第4局の対局地は静岡県伊豆の国市の伊豆長岡温泉「三養荘」。三養荘は
日本庭園で有名な歴史ある旅館だそうです。

「伊豆の国市」は平成17年4月1日、伊豆長岡町、韮山町、大仁町の3町が
合併して誕生したそうです。
その1年前の平成16年4月には修善寺町・土肥町・天城湯ヶ島町・中伊豆町
が合併して「伊豆市」が誕生しています。
伊豆半島にはその他に東伊豆町、南伊豆町、西伊豆町もあり、他県の人から
みるとややこしいですね。

平成の大合併における市町村間の線引き、地名のつけ方、特例債など、いろ
いろありましたが、行政と住民が「暮らし易い町」を造っていくのは本当に大変
なことですね。



2008-12-13 職場の忘年会2008

昨夜は職場の忘年会で20名ほどが集まりました。
宴会ではどこの位置に座るかで、雰囲気が変わって
きます。

昨日の私は年齢が高い男性グループの席でしたので、
「人事・景気・健康・下ネタ」などの話題が多いようでした。

それなりに面白かったのですが、マンネリというか刺激的
ではなかったですね。

宴会の席は2列になっていましたが、男性グループと女性グループがほぼ分かれ
て座る配置になってしまいました。
男性側としては女性との会話も楽しみなのですが、女性は同性の方が話が盛り
上がるのでしょうか。

あと男性の方は年齢の上下によってそれなりに気をつかいますが、女性の方は
あまり気にしないように見えました。

幹事さんの力量にもよりますが、参加者全員が楽しめるような宴会であってほしい
ものです。



2008-12-11 囲碁書籍/名人・名局選「秀策」


◆書籍紹介
 ・書籍名:名人・名局選「秀策」
 ・発行所:誠文堂新光社   ・著者:福井正明
 ・発行年月 2008年09月

■内容紹介
 ・「碁聖」と言われた歴史上の人物・秀策の打碁
  から、名局の誉れ高い詳解譜10局、参考譜22
  局を選定し解説。

  秀策を取り囲む人物像にも光を当て、日本碁界
  の宝である秀策の碁を浮き彫りにする。

    ◇   ◇   ◇

本書はあまりPRされていなかったのですが、大型書店の囲碁コーナーを見ていた
ところ「秀策」の文字が目に入り、手にとってみました。
価格が3,675円と高めなので迷いましたが、秀策師が「買うべし」と囁いているよう
で、いつの間にか本を手にレジに向かっていました。

その後、本書の棋譜を並べようと思いながら、もう2ヶ月ほどになります。
今までいろいろな囲碁書籍を購入しましたが、実際に読んだもの(半分以上の頁を)
は5割くらいのような気がします。

これでは秀策師をはじめ、囲碁の達人に申し訳が立ちませんね。
雑然と重なった未読の棋書を眺め、タメ息混じりの師走です。



2008-12-08 第34期天元戦第3局/張栩名人が初の天元位

 第34期天元戦五番勝負の第3局が12月4日、佐賀県武雄市で打たれ、白番の
張栩名人・碁聖が河野臨天元に中押し勝ちし、三連勝で初の天元位を奪取した。
 これで囲碁界の七大タイトルは山下敬吾棋聖・王座(30)、羽根直樹本因坊(32)、
高尾紳路十段(32)の“四天王”が分け合うことになった。
 今シリーズ、張にとっては名人戦や王座戦と並行しての過密日程となったが、
序盤で優位を築くと、河野の鋭い追及をかわした。

<張栩新天元の話>
 細かくなりそうな碁でしたが、下辺を囲うことになってコミにかかる碁になりました。
三連勝ですが、余裕があったわけではなく、必死で打ちました。しかし全体的には
うまく打てました。

<河野臨前天元の話>
 右辺で黒のハネた形がいいのでいい勝負かと思いましたが、中央の黒が薄くなり、
下辺の白地が大きくまとまってはおかしかった。三連敗で内容的にも押されていたの
で、この結果は仕方ありません。

         (西日本新聞より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

張栩名人が3連勝で天元位奪取、これで七大タイトルのうち名人・天元・碁聖の
三冠となりました。 (12/8、王座戦で山下王座を3-1で破り四冠)
内容的にも充実した打ちぶりで、日本碁界のトップに君臨というところでしょうか。

天元位四連覇を阻まれた河野臨九段、残念でした。
快進撃の「張名人」というネームバリューの前に、萎縮というか迷いのような印象
がありました。
本天元戦では苦杯をなめましたが地力は誰もが認めるところ、自身のスタイルを
固めて大舞台で活躍してほしいものです。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は佐賀県武雄市の「御船山観光ホテル」。
武雄市は佐賀県西部に位置する人口5万人ほどの町でキャッチコピーは「いで湯
と陶芸のふるさと」だそうです。
西には陶磁器で有名な伊万里・有田、南には温泉で有名な嬉野があります。

もう15年ほど前になりますが、家族で九州を訪れたことがあります。
長崎、阿蘇が中心でしたが、佐賀北部の呼子(唐津市)というところで「イカの活き
造り」をご馳走になりました。
あまり食べ物にこだわりのない私ですが、家族は透明なイカ料理見て大喜びでし
たね。



2008-12-07 玉村町2008/12月度囲碁大会

昨日(12/6)は町内の囲碁月例会で参加者は
24名でした。

私の成績は初戦から3連勝で、優勝決定戦に
進出。相手は先月行われた囲碁合宿の決定戦
と同じT・Nさん(黒番2子局)。
形勢は優勢気味でしたが、T・Nさんが「この碁
はダメだ」と何回も口にするので、その気になって
しまい終盤緩んでジゴ負け。

相手の口車に乗せられてはいけませんね。
それでも準優勝という成績には満足しています。

   ◇  ◇

大会のあとは有志による忘年会。囲碁の話題を肴に楽しいひと時でした。
私より先輩の方がほとんどですが、本当に囲碁が好きという雰囲気が伝わってくる
忘年会でした。



2008-12-04 将棋・倉敷藤花戦/里見女流二段が初タイトル

 将棋の第16期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第2局が11月23日、
岡山県倉敷市の芸文館で行われ、挑戦者の里見香奈女流二段(16)が
清水市代倉敷藤花(39)を破り、2連勝で初めて女流タイトルを獲得した。

 女流タイトルの初獲得最年少記録は、元女流棋士の林葉直子さんの14歳
3カ月(82年、女流王将)。中井広恵女流六段の16歳6カ月(86年、女流
名人)が2番目で、里見の16歳8カ月は第3位。

 里見は「もっと早くタイトルを取りたい気持ちもあったが、学校と両立していく
中で、普段の生活に余裕ができて将棋を指せたのがよかった」と喜びを語った。


           (毎日jp/将棋欄より抜粋)

   ◇   ◇   ◇

現在、将棋界の話題は渡辺竜王と羽生名人の竜王戦で、双方「永世竜王」を
かけての戦い。第4局を終わって3−1と羽生名人リード、第5局は今日、明日
と行われます。

もう一つの話題は16歳の里見女流二段が倉敷藤花戦で初タイトルをとったこと
でしょうか。
里見さんは島根県出雲市に住む高校2年生で、対局地(通常は東京か大阪)へ
の移動というハンディがありながら、よくここまできたものだと思います。今後の
活躍を期待しましょう。

16歳8カ月での初タイトルは最年少記録第3位。囲碁に比べると随分若いという
感じがしましが、謝依旻さんの女流本因坊奪取が17歳11カ月ですので、それほ
どの差ではないかもしれません。

それにしても林葉直子さんの14歳3カ月はすごいですね。
スキャンダルなどで将棋界から離れてしまいましたが、あのまま将棋を続けてい
たら女流将棋界も今とはずいぶん違っていたでしょう。

せっかくその分野で一流と呼ばれる立場になったものの、諸事情で本筋を外れ
てしまうケースはよく見られます。
外野がとやかくいう問題ではありませんが、関係者は「惜しい」と嘆いているで
しょうね。



2008-12-02 第13回三星杯/山下棋聖、ベスト4ならず

第13回三星火災杯世界オープン戦は韓国大田市で11月18日に準々決勝の
2局が行われた。
日本勢で勝ち残っている、山下敬吾九段は中国の孔傑七段 に敗れ、日本勢
は姿を消した。
ベスト4進出は中国3名/孔傑七段、黄奕中七段、周睿羊五段と韓国1名/
李世ドル九段となった。

      (週刊碁より抜粋)

     ◇   ◇   ◇

このところ国際棋戦での日本勢は、残念ながらいいところがありません。
本棋戦の持ち時間は2時間で、陸上競技に例えれば中距離の800m走くらい
でしょうか。
一方、日本のトップ棋戦(棋聖・名人・本因坊)の持ち時間は8時間で、マラソン
に匹敵します。

日本勢不調の言い訳になるかもしれませんが、同じ選手が短・中距離とマラソン
で戦うのは無理があるような気がします。
長距離棋士と短・中距離棋士の育成は分けて考えてはどうかと思いますが、日本
以外では長距離相当のタイトル戦がないので難しいところです。

     ◇   ◇   ◇

この山下・孔戦では思いがけないハプニングが起きたと「週刊碁」にありました。
昼食休憩に山下棋聖がトイレに入り、出ようとしたところドアのノブが壊れて約1時
間閉じ込められ、その後事態に気づいた人がノブを壊して救出し、再開時間を7分
遅れての対局となったそうです。

週刊碁トップ裏の見出しに「山下、憤懣(フンマン)やるかたなく敗退」とありました
が、不運の一言では片付けられない出来事だと思います。
国際棋戦で優位を誇る中韓ですが、タイトル戦の運営面ではイマイチでしょうか。


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