1990(平成2年)6月1日
第1号


巻頭言


●「創刊にあたって」  囲碁部長 加藤正二(日立マイコン)

 日立会囲碁部は文化部の中でもっとも伝統があり、輝かしい歴史を誇っている
クラブです。これも囲碁部諸先輩の努力の結晶であり、今後さらなる発展を期して
いるところです。

 今回、部員の親ぼくと囲碁の情報交換を目的に「月刊碁友会」を発刊する運びに
なりました。部員共通の話題として親しまれる会報づくりをしていきたいと思いま
すのでよろしくご支援をお願いします。

 さて、日本の囲碁をとりまく状況ですが愛好者の平均年齢が上昇しており、残念
ながら沈滞気味といえます。職場や町内で対局している風景も最近はめっきり少な
くなり、ゴルフの隆盛と比較しますと格段の差があります。

 つぎに世界の囲碁情勢ですが中国・韓国の台頭が著しいといえます。トッププロ
の世界ではやや日本がリードしているものの、底辺の広さでは及びません。「日中
スーパー囲碁」や「日韓頂上決戦」では両国とも国を挙げてのイベントとして取り扱っ
ています。中国・韓国に較べ日本のレジャーは多様化・高級化が進んでいることは
確かですが、中国で生まれ日本で進化したこの東洋の知的ゲームの主導権は是非、
日本がリードをとってもらいたいものです。

 日本・世界はともかく私達の囲碁部は実力向上とともに親ぼくを中心に楽しく活動
していきます。興味のある方、ともに楽しみましょう。


●「月刊碁友会への期待」 前囲碁部長 藤野勝洋(諸)


 囲碁部が発足して私の記憶では20年近くになろうか、技術の向上は計り知れない。
横の交流は毎期の合宿やら忘年会、新年会、週末の手合いで着実に前進していると
思いますが、振り返ってみますとその記録も写真もなく若干さびしさはありました。

 今回、新部長の企画で月刊碁友会が発刊されることは大変ありがたく思います。
末永く継続されることを願っています。

 発刊にあたっては常々みなさんと話し合っていることですが、参加し易いPRと囲碁
部の活動状況、銘記録・珍記録と解説、会員の随筆、囲碁界のトピックス等が盛り込
まればさらに囲碁部が楽しい活動の場所となり、棋力の向上にもつながるのではない
でしょうか。


●「私の抱負」 囲碁部幹事 関根良英(東エレ)

 私が囲碁部幹事を引き受けて、はや1年が経過しました。前幹事の新井さんが
4年間も立派にやっていましたので、私に務まるか少々不安でした。

 私が幹事になって感じたことは囲碁を打ちにくる人が少ないし、限られていること
です。今後はいろいろ企画して活気ある部にしたいと思っています。



▼H2/上、囲碁部活動計画

◎定例碁会:毎週末定時後、赤城クラブにて対局
◎月例碁会:1カ月おき、第2土曜日、赤城クラブにて開催
◎夏期合宿:9月7日(金)〜8日(土)に予定、場所未定

▼H2/5月、活動内容


◎定例碁会
 日時:5/18、5/28、場所:赤城クラブ

◎月例碁会
 日時:5/12、5/28、場所:赤城クラブ、参加者:6名

◎地区労福協囲碁大会:
 日時:5/13、場所:高崎市労使会館、参加者:(堀田)(加藤)(武田)(関根)
 成績:有段者の部(加藤3位)、級位者の部(武田5位)

◎朝日アマ囲碁十傑戦、群馬県大会
 日時:5/20、場所:前橋市中央公民館、参加者:(堀田)(加藤)
 成績:緒戦で2名とも敗退、優勝:石井成幸(薮塚)、2位:小暮智(太田)



随筆


「私と囲碁の出会い」 新井茂(生技)


 私が初めて囲碁に興味を持ったのは今から約20年前のこと、実家に帰ったとき
兄と友達で囲碁を打っているのを見たときでした。その時、「ヨシッ!」俺もやるぞと
思い早速、本屋へ行き「囲碁入門」という本を一冊購入し、勉強したものでした。
しかし、本を見る程度で特に打つこともなく十数年が過ぎてしまいました。

 本格的に囲碁をやりだしたのは約8年前のことです。赤城クラブで偶然、囲碁を
打っているのを見て一緒にいた現幹事の関根さんと「ヨシッ、やるか」とどちらから
ともなく言い出し、やり始めたのがきっかけでした。

 はじめは「コウ取り」や「カケ目」もわからず、人に聞きながら毎日のように赤城ク
ラブに通ったものでした。いまだに強くなりませんが、なんとか有段者の方々とも打
てるようになったのが嬉しいです。


発行者:加藤正二 編集者:関根良英

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