小倉節生のマレーシアレポート/2006〜2007


2007/02/27 更新

上海レポートはこちら


コムタ(ペナン)


 
マレーシアReport−2007/2月(No.2)


2007年2月25日 12:51

  マレーシア日記 ― 立川談志師匠現る 2007/2

                   Renesas 小倉 節生

 今日も暑い。晴天ですが海辺でもあり夕方になると
浜風が肌に心地よい。しかし少し歩くと汗びっしょり。

 今回はあの有名な「立川談志師匠」が先月ペナン島
に来たときの話です。お嬢さん、息子さんと一人の若い
お弟子さんを連れてです。

 今年は「日馬友好50周年記念行事」の一環として、
ペナンの総領事の招待でお見えになったのです。
そこでラッキーなことに日本人会副会長ということで
Welcome Partyにお呼ばれです。

 Partyと言っても、総領事館で10数名程度で行いま
したので師匠と一緒に写真をとったり、小噺を聞かせ
ていただいたりと、非常に楽しい時間でした。

 まず会うと名刺10種類以上を机に広げ、「好きなのを
持っていっていいよ」、から始まった。いろいろ書いてあ
る「人生成り行き」とか「貧乏人は嫌だね」とか「勉強は
貧乏人の暇つぶし」などなど、まさにユニークの塊のよう
な人だ。

 またよくしゃべる。大体2時間強だったが、しゃべりっぱ
なし。若いときのアフリカなどへの旅行の話などを、決し
て威張っている話ではなく、面白おかしくである。しかも
72歳の記憶力、たいしたものだ。

 ここにくる前にクアラルンプールで公演をやられたそう
だが、日本語のわかる外国人(中国人?)が前のほう
にいて「俺の話がわかるわけ無いよ!」、「日本の文化、
しかも昔の話をを分かり易くしているんだって、わかん
ないよ!」、「ペナンはどんなんか?」とくる。

 「英語で落語をやっているやつがいるが、あんなのは
邪道だ!」、「言葉を伝えるのではなく日本文化を伝え
るのが落語であって、英語でできるわけがない!」、な
ど実に歯切れがよい。立川流で日本落語協会とは一
線を画しているのがうなずける。

 「俺の日本での公演はプラチナカードで、聞きたいや
つがやってくるんだ。いやらしい言い方をすれば聞かし
てやっているんだ。本番でも『俺は国会議員だった』な
ど、日本ではもっとも嫌われる『自慢する』ことだが、
イヤいいんだ。俺は今それをやっているんだ・・・。」

 聞いていてイヤミがないのが良い。これだけ元気に話
をされて毎日疲れるだろうとお嬢さんに聞くと、糖尿病を
患っており、人前では元気だがホテルに戻るとぐったり
されているとの事、まさに「芸人魂」。

 本番当日は一番前に陣取って、「ペナンの日本人の
レベルは低くて反応が鈍かった」、などと言われたくない
ので、集中して聞かせていただいた。

 1時間以上話をされたが、相手が外国人や一般人の
せいか雑談と小噺が中心で、落語そのものは短くて個
人的には残念であった。今度日本に帰ったときにCDで
も買って、聞かせていただこうかと思う。

 一緒に出席していた日本語ベラベラの林氏曰く、
「速い、また意味がわかっても笑えないよ!」











































 
マレーシアReport−2007/2月(No.1)


2007年2月21日 18:28

    マレーシア日記 − 肥満   2007/02

                        Renesas 小倉 節生

皆さん元気ですか?こちらは毎日暑い日が続いています。
最近ご無沙汰していました。
今回の話題は「肥満」についてです。

 会社で永年勤続表彰を行いました。15年、20年、25年で
いずれも女性が中心である。25年勤続ともなると年齢もそれ
なりで、あきらかに15年表彰の方とは体形が違う。

 中国系の女性の場合はそれほどではないが、マレー系の
人はほとんど一回り大きくなってきている。しかも中途半端で
はない。

 歩くのも「のったり、のったり」している人が多い。これだけに
なると、きっといろんな病気が出てくるだろう。特に「糖尿病比
率」が高いと聞いたがうなずける。

 肥満の第一の原因が「甘い物」である。こちらの飲み物はほ
とんどが甘い。お茶も甘いし、コーヒーに練乳をたっぷりいれた
のも普通である。我々はいつも食堂でフレッシュジュースを飲
むが、当然砂糖なし!。こちらのほうが異例なのです。

 最近、近所に日本レストランがオープンしたので出かけた。
なんとウェイトレス女性が全員Bigsize。女将さんに趣味ですか
と聞いたが、その代わりに「彼女たちのお昼は365日チキンと
チキンライス、あれだけ毎日同じものが沢山食べられるのかと
感心するくらい」が返事であった。ちなみにお店の冷房はギン
ギン。

       ◇   ◇

 もう一件、この話題で忘れてはならないのが、日本人T氏
(174cm、0.1トン)である。実に話題が多い。
 先日も会社で電話をしていて、後ろにそっくり返ったら金属
イスの背モタレがポキリ。わが家で囲碁を打っていて、体重を
後ろにかけて「ミシッ!」、しかも2つも。
おかげさまで、イスに制限体重が定義されていることを知った
次第である。

 「体重100Kgを3ケ月で10Kg減らす」賭けをしたのが昨年の
9月1日。12月1日に会社のクリニックで検量の為パンツ一つ
になり(イスラム世界では許されない)、食堂で女性陣のおお
きな話題になり「イエローカード」を出された。しかも94Kg で
賭けには負けた。本人曰く「あまり若くない人達なのに!」、
聞こえたらレッドカードものである。

 なんせよく食べる、減量の為お昼を軽めにしているが一向
に減らない。ある人が3時ころ彼の席に行ってみると、パンを
しかも2ヶ食べていたのである。

 日本レストランで食事をした後、翌朝の朝食用として購入し
た大きなカツサンドを帰りの車の中で、「これは暖かい内に
食べた方が美味しいかな」と2ヶぺろり。牛乳2リットルであっ
ても蓋を開けると、「新鮮なその日のうちに飲み干すべきで
ある」との論理を実践している。

 彼は時間のあるとき自分で料理を作る。しかもうまい。休日
に一週間分を作ることがあるのだが、1〜2日でなくなってし
まうのだそうだ。作り立てが一番美味しいのだろう。先日わが
アパートで「硬焼きそば」を作ってくれたが、本当においしい。

 彼がしぶしぶペナンで人間ドックに行った。こちらでは血液
検査に加え、負荷試験(ベルトの上を走るとか)をやってその
人の肉体年齢を出してくれるのだが、66.5歳と実際の年齢
より約18歳上。しかし、実際の運動能力はこの体重にも関わ
らずすばらしい。卓球社内大会で2位、テニスやバドミントン
も実に俊敏なのだ。

 このように減量をみんなで勧めるのだが、成果にはまだ結び
ついていない。すぐ成功するに違いないと思うが・・・。
因みに彼は入社時64Kgだったそうだ。






















































 
マレーシアReport−2006/10月


2006年10月19日 23:14

  マレーシア日記 ― ラマダン   2006/10

                        Renesas 小倉 節生

 日本はめっきり涼しくなり冬仕度が始まっているようですが、
こちらはあいも変わらず「夏模様」であります。少し変わった
事と言えば、9月半ばから雨が多くなり朝晩はいくらか涼しく
なってきたことくらいです。

 そこで発見したことは、こちらには天気予報がないようです。
雨も気まぐれで「ザー」と降ったかと思うと「スー」と止む。
そのためこちらでは、朝の気候の「アイサツ」というものがない。
「今日は朝から雨ですね」、「暑いですね」、「涼しくなってきま
したね」、全部ダメ。

「セラマ・パギ(マレー語でおはようございます)」とセヂュー・
マカム(ご飯食べた?)」を朝の挨拶にしたら、ほとんどの人
は朝ごはんを食べてきていないことがわかった。

 こちらでは会社の昼食時間が1時からで、私はいつもお腹
がペコペコ。昼の時間がこれほど恋しかったことは、かつて
ないほどだ。
現地の人は10時からの休みに、朝ご飯を会社の食堂で食
べていたのである。
朝の会議を10時には終わらせ、その次の会議は10:45から
のことが多いのは、そのためであることがやっと理解できた。

 しかもお昼の食堂のご飯は朝食の時に作ったものがほとん
どであり、朝食のほうが安くて美味しいのだそうだ。ちなみに
朝ごはんは2RM(60円)程度とのこと。

 9月23日から「ラマダン」が始まった、1ケ月続くのである。
これはイスラム信者、すなはちマレー人だけ(中国系やインド
系の人には関係ない)だが朝、5:15分ころ(日の出)から夜
7:15(日没)まで断食、もちろん水もダメなのである。

 朝7時に朝ご飯を食べ、昼時間が待てないようなものにとっ
ては耐え難い難行苦行である。朝は寝てるから分からないが、
夜はスピーカーでお祈りが始まり、食べてよいのである。

 7時15分にはスプーンをもってスタート準備完了。人によっ
て異なるようだが、わが運転手殿は7Kgもやせたそうな。

 マレー・レストランに行った時、ラマダン期間中の昼間の営業
を聞いたところ、やっているとのこと。意地悪く「味見」をしなくて
よいのか聞いたが、無視されてしまった。

 慣れているとはいっても、大変である。会社の勤務時間、交
代勤務をしている人達の休み時間も変更している。

 ちなみに飛行機のスチューデスに聞いてみたが、やはりマレ
ー時間に合わせて、昼間は食べていないのだそうだ。
朝ご飯はいつも以上にしっかり食べている。これはマレーシア
航空の日本人スチュワーデスに聞いた話。

 この掟を破って食べるとどうなるか?当地には「宗教警察」
という組織?があり、投獄や罰金を課すことができるのである。
どんな人なの?と中国系の人に聞いても明確な答えはまだ
聞けない。







































 
マレーシアReport−2006/9月


2006年10月3日 8:51

    マレーシア日記 − 異人種同居の国   2006/09

                        Renesas 小倉 節生

 この3ケ月の生活で日本や中国と大きく違うのは、複数民族
が一緒に生活していることである。会社の中でも中国系、イン
ド系、マレー系の人が一緒に働いており、それぞれの文化を
尊重し仲良く仕事をしている。
しかし、細かい話しになると仕事の進め方は微妙に違うようで
ある。

 注意しなければいけないことがいろいろある。ひとつは宗教
の問題でマレー系マレー人は100%イスラム信者である。

 男性は見かけ上まったく変わらないが、女性はTUDUNG
(トゥドゥン)というサリーをかぶって髪を見せないようしている人
が多い。多いのであって全員がそうではない。
わが社の女性陣は「トゥドゥン」をかぶっている人とそうでない
人がいる。また、たいていのイスラム女性はロングドレス(ユニ
フォームの1種)を着用している。

 このTUDUNGもアラブ女性になると目以外すべて覆っている
人が多い。目さえ薄いベールで覆っている人も見かける。
しかも全身真っ黒なドレスである。エレベータで一緒になった
ときなどは緊張さえするのである。

 また、かなり小さな女の子もそのような格好である。目鼻立ち
がはっきりしていて実に可愛い。何歳になったらこのような格好
をさせるのかと、いろいろな人に聞いてみたが答えはバラバラ。
なんとなくその家庭で決めているようである。

 当然反発する女性もいるはずだが、これは宗教警察が取り
締まるとのことであるが、実態はよくわからない。

またこのほかにこの女性のパスポートがどうなっているのか?
イミグレーション(入国管理)通過時どうしているのか?
食事の時このベールを上に開いて口に入れるのか?(実に面
倒くさそう・・・)など疑問になり、いろいろの人に聞いてみた。

 まず、パスポートの写真は顔が全部映っているのだそうな。
イミグレは彼女たち専用のルートがあり、勿論女性のイミグレ
官(?)がベールをとった顔と写真で本人確認をしているとの
事で納得した。
でも中国や日本にはそんなところはないからどうしているのか
な?

 ペナンでは彼女たち専用のコーナーを設け、ベールなしで
自由に食べられるようにしているところもあるとのことだ。
私が泊まっているホテルに確認したところ、専用部屋はなく皆
と一緒の場所でベールを下からあげて、食べているようである。
当然ながらルームサービスでのサポートが多いようである。

 こんな格好では仕事はできないに違いない。どうしているの
かな?収入は亭主に100%依存しているようであるが、甲斐
性のない亭主と結婚したら大変である。

 もう一つ、散髪はどうしているのかな?専門の店があるのだ
ろうか?

 イスラム教では4人まで奥さんをもらっていいことになってい
る。2番目の奥さんをもらうときには最初の奥さんの承認(サイ
ン)が必要だそうだ。

 私の奥さんがきた時一緒にケーブルで「ペナンヒル」に登った
が、男性と女性の数が違うのである。しかし女性同士は仲よさ
そうにしているが・・・。

 昨日私の荷物の一部が会社に届いた。この中に先日チベット
旅行をした時買った「曼荼羅」の絵があり、これを収める額を買
いたいと秘書に相談した。
このときも最初に「あなたは仏教徒ですか?」と聞かれたので
ある。出来上がった絵も会社には飾らないほうがいいかなと考
えている。




























































■ペナンヒル
ジョージタウンの中心部から車で20分。
島の中央に位置する標高692mの山です。

麓から頂上までケーブルカーが運行され、
頂上からは対岸のバターワースまで一望
できる眺望のよさと、平均18℃というしば
し下界の暑さを忘れることのできる涼しさ
が魅力です。




 
マレーシアReport−2006/8月


2006年8月4日 9:25

  マレーシア日記 ― ペナンでの盆踊り大会   2006/08

                          Renesas 小倉 節生


 7月15日ペナン島で「盆踊り大会」が開催された。参加したと
いうより見にいった。パダンブラウン広場、ホテルから歩いて約
30分、ゆっくり町並みを見渡しながらであるが、途中から汗びっ
しょり。さすが南国。犬も車の下などの日陰でグッタリしている。

 地元の人間は昼間の暑い時は歩かない。バイクでの二人乗り、
リッチな人はエアコンをガンガンに効かした車での移動が多い。

 私が着いたのは夕方6時過ぎ。グラウンドは結構広い。少なく
とも高崎工場のグラウンドより大きそうだ。太陽がまだ沈んでい
ないうえ、人が一杯。まだ入ってきている。余計暑く感じる。
タオルが汗でびっしょりになる。

 まだ毛穴が開いていないから汗が出るのかと思い先達に聞い
たところ、「汗の出るのは同じだが、汗を拭こうとするのがいけな
い」、汗垂れ流しがペナン流とのことで納得してしまった。因みに
地元の人でタオルで汗を拭いている人はほとんど見かけない。
いや不思議。

 すでに大音響の舞台の上で子供と婦人会の方が踊っている。
私は暑いのでそれどころではない。聞いていると「東京音頭」な
どに混じって「ラササヤン」というこちらの音楽も取り込んで、み
んなが楽しんでいる。ただ見ているだけではつまらないので、
廻りの人の観察をすることにした。手にメモ用紙をもって。

 こちらでよく見かけるサリー?(イスラムの女性が髪を覆ってい
る布)の女性は少なく、中学生らしい制服を着た女性たちだけで
ある。圧倒的に多いのは中国人(マレー国籍)である。しかも10
代の若者が多い。数えてみると、20人のうち2人程度は日本人、
マレー系が1人以下、残りが中国系の方でそのうち80%くらい
は若者である。結構カップルもいる。

 話を盗み聞きしようとするがほとんど中国語、しかも福建語の
ようである。当然チンプン・カンプンなので盗み聞きとは言えない。

 わが社の人が「金魚すくい」店の手伝いをしたが、この「金魚
すくい」にも長い行列ができている。最近の日本の盆踊りに行っ
たことはないが、こんなに行列ができることはないのではなかろ
うか?

 グラウンド周辺には夜店がある、ここも行列ができている。ミソ
ラーメンと銘うったローカルラーメン風のものや、焼き鳥、寿司な
どもある。焼き鳥3串で10リンギッド(約300円)を食べたが、
なかなかイケル。

 中国と単純に比較するのは難しいが、こちらの人のほうが「ゆ
とり」がある(お金持ち)。ギラギラしたところがなく楽しんでいる。
この中にいると自分も緊張感が緩んでくる。物価についても、日本
と比較すると安いが中国と比較すると高めである。

 上海でこじき(物乞い)に恵むことはしなったが、こちらでは恵
むようになった。別に差別や主義主張があるわけではないが、
自然にである。廻りの人もよく施しをしているように思える。
私自身の人間ができてきたからかもしれないが。

 皆さん日本も暑くなっているようですが、皆さんの感覚は「暑さ
寒さも彼岸まで」と今しばらく我慢すれば・・・でしょうが、こちら
は1ケ月待とうが3ケ月待とうがこの暑さは変わらないのである。




































 
マレーシアReport−2006/7月


2006年7月7日 11:25

マレーシア日記 − 「第一印象」

                  2006/07  Renesas 小倉 節生


 中国上海から転勤でマレーシア・ペナン島に来ることになった。
香港から飛行機で約5時間でシンガポール、そこから1時間弱
でペナンに到着。東京からすると上海の約3倍の時間がかかる。

 今回は、安全重視でサービスの良いシンガポール航空である。
さすが中国某航空とは違って、まず笑顔があるのがうれしい。
もうひとつ英語が通じる。

 飛行場から外に出るとき、日曜日にもかかわらず工場の多くの
方が迎えにきていただいていたのには感激した。気温だけでな
く人の心も熱いように感じられた。これが第一印象。
外に出ると直射日光はさすが南国。しかし、なんとなく上海より
湿度が低いせいかすごし易いようである。

 マレーシアとペナンのことを簡単に紹介すると、人口は約2,500
万人、61%がマレー人、24%が中国系(華人)、インド系が7%。
ペナン島に限ると人口は約60万人、52%が華人、マレー人は
35%と圧倒的に中国系が多い。

 歴史的背景がいろいろあるようで、首都クアラルンプール近辺
には広東出身者が多く、ペナンには福建省出身者が多いそうで、
同じ中国系と一括りに考えないほうがいいようだ。

 ペナンの華人は比較的に裕福で、中学生のほとんどは携帯電
話を持っているし、いささか太りすぎの子供を見かけるのである。
因みに日本人は全体で13,000人、ペナン島には1,100名程度
の方が住んでいるのだそうだ。
 全体的に中国と比較すると活気には乏しいが、ゆったりしてい
るように思える。

 次は大切なお金の話。通貨はリンギッド(約30円)、一般的に
はMドル、もしくはリンギッドと呼び書く時はRMとなっている。
紙幣は日本の紙幣より一回り小さい。一般に使われている最高
額紙幣が50RM だから10万円(3,000RM:60枚)も持つと財
布が折りたためなくなる。50RMだけでなく1RM、5RM、10RM
のお札もあるのでせいぜい20枚、大体6〜700RM(約3万円)
くらいで大金を持っている感覚である。

 紙幣の印刷はなんとなく日本とは違いシンプルである。1957年
独立時の第一代王様の顔のイラストがあり、そのそばにサインが
あるのは現在の財務大臣のもので時々変わることになる。
現在は女性だそうです。財務の方にコレクションをしたり、古いの
が高くなるのでは?と質問したら怪訝な顔をされてしまった。

 次は言葉である。基本的にマレー語であるが、ほとんどの人は
英語が話せる。買い物でも食事の時でも英語で事が足りるところ
が中国とは大違いである。しかも米国のようにペラペラではなく、
われわれと同じ位だからわかり易いので大変ありがたい。

 ペナンでは華人の出身は福建省の人が多く家庭では福建語で
話すそうだが、英語はもちろんながら北京語も話せる人が多い。
しかし、基本はマレー語であり、町の看板などはマレー語が多い、
字はアルファベッド、読み方もほぼローマ字読みである。こちらの
人にマレー語を習う必要あるかと聞いたが、皆さん必要ないと言
われる。しかし、<SELAMAT PAGI>(おはようの意味)と言うと
相手もうれしそうに返事をしてくれる。少し勉強しようかと考えて
いるところである。

 車は左側通行で日本と同じである。日本からの出向者の方は
ほとんど皆さん自分の車で通勤している(もちろん自分で運転し
て)。会社のITの若い女性も普通はバス通勤だが雨の日などは
車で通勤するとの事である。
因みに日本で国際免許を持ってくると簡単にマレーシア免許が
手にはいるとのことである。
スピード違反をして捕まったときに「日本語しかわからない」と手
真似をすると見逃してくれることもあるそうだ。時には50ドル
(約1,500円)を要求されることがあるそうだが、素直に支払う
のが良いとのことである。あまりお世話になりたくないが・・・。

 車が最近増えているようであるが、上海に比べると大きな混雑
はなく安全運転のように思える。気をつけなければならないのは、
バイクである。車が多くなったといってもまだ2人乗りしたバイク
(しかしヘルメット着用は徹底している)も結構走っている。定時
ころになると奥さん(彼女?)をバイクで迎えに来ている男性を
良く見かける、バイクで二人乗りで帰るのであろう。

 もうひとつ、外は大変暑いが部屋の中は寒い。会社の中でも
皆さんの着ているのは長袖である。

                   暑いマレーシア、7月7日




マレーシア国旗



シンガポール航空














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