●○● 天声人碁 ●○●


2002年4月


◎2002/04/29 「囲碁合宿の下見」 

「夏期囲碁合宿(7/13〜14)」の開催場所の下見にH氏と出かけました。榛名、磯部、
妙義と周り結局、松井田町の「国民宿舎・裏妙義」に決めました。ここは十年近く前、
囲碁合宿で利用した記憶があります。

この時期は毎年合宿の場所探しで頭を悩ましています。
場所選びのポイントは安い(1万円以内、公営の宿舎が多い)、近い(1時間くらい)、
対局部屋(20畳くらい)がある、この3点を条件に参加者が気持ちよく楽しめるような、
場所選びに心がけています。

でも実際合宿になると、周りの景色とか、食事とか、風呂とかは眼中になく、ひたすら
深夜まで打ち続けるんですよね。

もっとゆとりを持って楽しめばいいのに思いますが・・・


◎2002/04/27 「ネットワーク囲碁」 

パソコンによる「ネットワーク囲碁」を始めて、3年ほどになります。
当時、始めようと思ったキッカケはやはり「棋力向上」です。

(1)棋譜が自動的に記録・保存できるので後で研究ができる。
(2)いつでも同じくらいのレベルの人と自由に対局でき、実戦トレーニングになる。

これで棋力向上は間違いなしと始めたのですが、現実はここ3年間、ほとんど実力は変わって
いません。棋譜の検討については、敗因(ほとんどは見損じ、ヨミ違い)を反省するのみで、
棋力向上には役立っていません。

また、対局数は確かに増えましたが勝ち負けに一喜一憂するのみで、これも棋力向上には
イマイチいうのが現実です。

やはり棋力向上には、実戦と同じくらいの研究・訓練の時間を割く必要がありますね。


◎2002/04/25(木) 「若葉の季節」

新緑がまぶしい今日この頃、あっという間に新芽が伸びて若葉に成長します。

小生の棋力もこの若葉のように伸びた時期があります。20年以上も前のことでしょうか。
独身で寮住まいをしており、遊び仲間が次々と結婚して碁の勉強に集中することができました。

目標は初段の免状。勉強は棋譜並べが多かったと思います。
今は棋譜を並べるのも苦痛ですが、その頃は結構面白いものだと思っていました。

碁会所は遠く実戦は少なかったのですが、その分段位認定大会の試合への集中力は
今より数倍優っていたように思います。

おかげで初段から三段くらいまでは順調に伸びました。その後所帯を持ち、雑事に追われて
一向に上達しません。
実戦もネット対局や碁会所対局で数倍増えたのですが、実力は現状維持が精一杯の状態です。

あの頃と何が違うのでしょうか、それは「目標に対する執着心の濃淡」ではないかと思っています。


◎2002/04/20(土)「ふぞろいの林檎たち」(注1)

今日は職場の創立20周年パーティに出席してきました。
当時は新しい部署を作るということで、色々な経歴の人たちが採用されました。

その職場の人達の印象は「ふぞろいの林檎たち」、とても個性豊かな集団でした。

囲碁も画一的な勝負って、面白くありませんよね。人間も囲碁も規格なんて無い
のですから。

「自由奔放にいきましょう」 −−→ これが難題ですがね・・・

(注1)脚本家・山田太一の代表作にして、青春群像劇の傑作TVドラマ。第1回放送は1983年5月。
●出演:中井貴一、時任三朗、柳沢慎吾、手塚理美、石原真理子、中島唱子、国広富之、高橋ひとみ


◎2002/04/15(月) 「碁会所にて(1)」

昨日は近くの「E碁会所」に出掛けました。
待っていたのはこの碁会所では最も対戦数の多いA氏です。
A氏との対戦成績はほぼ互角に近いのですが、ここ1年間では少し負け越しているような
気がします。

握って一局目は黒番、何とか白星でスタート。その後6局対戦し、○●○○○○でした。
懸賞金も少し頂き、久しぶりに気分のいい一日でした。
逆にA氏としては不本意な一日だったと思います。

A氏との碁で悔しい思いをしたのは二ヶ月ほど前の一局。もう終局寸前で形勢は明らかに
私の方が有利で、逆の立場だったら投了している局面でした。
ところが、ダメ詰めの段階で一目を惜しんで打った手が大悪手。
当方の大石が頓死して投了となりました。

この時の悔しかったこと、帰って布団に入ってもなかなか寝付かれず、あの悪夢の局面が
何度も脳裏に浮んできました・・・・

たかが囲碁、されど囲碁・・・


◎2002/04/08(月) 「加藤正夫九段、本因坊挑戦」

4月4日、本因坊リーグ戦の最終戦で加藤正夫九段が羽根直樹天元を破り、挑戦権を獲得しました。

5月13日からの本因坊戦7番勝負が楽しみですね。
衛星放送でも中継されるのでビデオに撮ってじっくり鑑賞しようと思っています。

加藤正夫九段は私と同年代で、名前も似ており木谷一門の三羽烏(石田芳夫、加藤正夫、
武宮正樹)と呼ばれた頃からのファンです。
デビュー当初から、「攻め」を主体とした豪快な棋風で「殺し屋加藤」と恐れられています。
しかし、5年程前の十段戦では半目勝ちの連続で「ヨセの加藤」とも呼ばれました。

私も「殺し屋加藤」の棋風にあこがれ、攻めを基調に打っているのですが、攻め過ぎて
自分の石が弱くなったり、自陣の中で堂々と生きられ地合が足りなかったりというケースが
少なくありません。

でも、たまに大石を取った時の気持、何とも言えない充実感に浸ることができますよね・・・
これだから、碁はやめられない・・・

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