●○● 天声人碁 ●○●
2006年12月
2006-12-31 紅白歌合戦/大晦日2006
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2006年も今日が最後、今「紅白歌合戦」を見ています。 国民行事ともいえる紅白歌合戦も、以前ほどの視聴率は取れ ないようです。 どの分野も同じですが様式の多様化で、この流れは止められ ないでしょう。 |
2006年も今日が最後、今「紅白歌合戦」を見ています。
国民行事ともいえる紅白歌合戦も、以前ほどの視聴率は取れないようです。
どの分野も同じですが様式の多様化で、この流れは止められないでしょう。
「若い世代の唄」、「ベテランの唄」それぞれですが、残念ながら若い世代の唄には
ついていけません。
若い頃はベテランの唄を「時代遅れ」と思っていましたが、年齢を重ねるに従い感性
も変化してきました。
若い世代の唄には「勢い」があり、ベテランの唄には「味」があります。
世代を超える唄はなかなか難しいようですね。
2006-12-30 年賀状/2007
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年の瀬も押し迫って、やっと年賀状を書き終えました。 (正確にはプリントアウトした) もっと早く着手すれば丁寧なものができるのですが、締め切り 間近かにならないと行動できないのは手抜きですね。 |
最近、若い世代はメールで済ませる人も多いようですが、これも時流でしょうか。
年賀状を書く労力に見合う意義があるのか、難しいところです。
事務的・儀礼的ではなく、貰ってうれしい年賀状を作りたいものです。来年こそは・・・
2006-12-29 仕事納め/2006
昨日(12/28)は「仕事納め」。といっても掃除をいつもより丁寧に行う程度で、それほど
日常と変わるわけでもありません。
今年は8月に定年退職しての継続社員ということで責任・権限も少なくなりました。
気楽な反面、物足りない部分もありますが、これも自然な流れでしょう。
いままでは勤務先の企業との関わりが濃い生活でしたが、少しづつ薄まりつつあります。
問題は薄まって余ったエネルギーをどこに振り向けていくかです。
「囲碁」との関わりは継続していくでしょうが、それだけでいいのかと思案中です。
2006-12-27 ハイキング/2006
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今年のハイキングは4回でした。 (稲村山、沼田/戸神山、蓼科山、赤城/鈴ガ岳) ここ数年と同じペースでしょうか。 行けば新しい発見もあり面白いのですが、行動を起こすまで の決断に時間がかかってしまいます。 |
最近はシニア世代、特に女性グループのハイカーが増えているようです。
このハイカーの特徴はウェアや登山用品に結構投資していること、そして会話のにぎや
かなことでしょうか。(騒音と思うこともありますが・・・)
◇ ◇ ◇
今年もハイカー遭難のニュースが何件かありました。体力、装備、知識などが不足して
いたのでしょう。
自然に対しては謙虚でありたいですね。
来年も4〜5回は行きたいと考えています。そのためには体力の維持がポイント、適度な
運動と節制を心がけていきたいと思っています。
2006-12-26 ブログ開設1周年
ブログ版「天声人碁」を発信するようになって1年が経過しました。
囲碁の話題を中心に個人的な感想・意見などを書き綴り、アクセス件数はこの1年で
7,000件ほどになっているようです。
だいたい一日おきくらいのサイクルで更新してきましたが、いったい何のために書いて
いるのでしょう。
(1)自身の「足あと・来歴」を残す
(2)囲碁愛好者等への情報提供
(3)自身の「ものの見方・価値観」を整理する
などでしょうか。
他人の目に触れることもあり多少格好をつけたところもありますが、できるだけ自分の
身の丈にあった内容で、継続していければと思っています。
2006-12-25 クリスマス雑感/2006
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日本にクリスマスが普及し始めたのは昭和30年代 後半からでしょうか。 TVによるクリスマス関連番組の影響が大きかったと 思います。 先日亡くなった「青島幸男」や「クレージーキャッツ」が 白黒テレビで活躍していた頃です。 大人たちがバーやキャバレーで、三角帽子をかぶって 大騒ぎしているシーンも懐かしいですね。 |
子供たちにとって、「クリスマス」は「お正月」と並ぶ大イベントになってしまいました。
日本のクリスマスは宗教的な意義はほとんどなく、年末商戦の一環だと分かっていても
抵抗なく、年中行事に溶け込んでしまいました。
この国民性はどうなんでしょう。バイタリティがあるとも、節操がないともいえますが・・・。
あと電飾によるイルミネーション、都会はもちろん地方の公園、個人の住宅まで拡がって
います。
イルミネーションで本当に幸せを実感できるのでしょうか?省エネの面でも疑問を持ちま
す。
冬の夜はコタツでミカンを食べながらの団欒が、日本の原風景のような気がします。
2006-12-24 プロ棋士の修行時代/風鈴会
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昨日(12/23)は定例の「風鈴会」の日。 今回の講座はS・Iプロの入段一年前と 入段直前の棋譜を解説する内容でした。 |
入段一年前の棋譜は「狙い過ぎ」ということでしょうか。それに比べ入段を決めた
リーグ戦の棋譜はすぐに狙いを決行しないで「じっくり腰をおとした戦いぶり」が
うかがえます。
この差が入段を決めたのではないかということでした。
S・Iプロの師匠は故加藤正夫名誉王座ですが、「私が強くなったのは碁のことしか
考えて
いなかったから」、とのこと。S・Iプロもこれにはマイッタ!といっていました。
プロとはそういうことかもしれません。
◇ ◇ ◇
講座後のリーグ戦は3連敗で降段。「うわ手はスジで打ち、した手はイジで打つ」
という格言がありましたがイジで打っている感じでした。反省。
その中の一局の相手は小学生。私の白番4子局でしたが、イジで打ち過ぎ大石の
攻め合い負けで投了。とにかく着手が早く、相手のペースにはまってしまいました。
◇ ◇ ◇
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例会の後はイタリアン・レストランでの忘年会。 囲碁の歴史や内輪話で盛り上がりました。 今回はワインの飲み過ぎでした。帰りの乗り換え 駅を2駅乗り越したりと酩酊状態、ワインは後から きいてくるんですね。反省。 |
2006-12-21 忘年会シーズン/2006
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昨夜は職場関係の忘年会がありました。 忘年会の形態も時代により変化していると思います。 高度成長期は職場の組織構造(階層型・ピラミッド型)がそのまま 忘年会場に移行した感じで、「無礼講」といいながらも年功序列の 統制がとれていたように思います。 この形態の是非も問題となるところではありますが・・・。 |
昨今の職場は組織がフラットになり、陣容も関連会社・協力会社との寄合所帯の
様相で、職場の忘年会もいろいろな立場の人が合流します。
そこは従来の統制型とは異なった空間であり、出席者の想いも多様化し混沌とし
ています。
忘年会に限らず組織や人間関係が複雑化している現代、「調和」が難しい時代に
なってきていますが、いろいろな人とコミュニケーションをとることで触発されること
も多々あります。
2006-12-19 天元戦第4局 /河野天元がタイトル初防衛
河野臨天元に山下敬吾棋聖が挑戦する天元戦五番勝負の第4局が12月14日、
淡路市の淡路夢舞台国際会議場・茶室で打たれ、白番の河野臨(りん)天元(25)が
挑戦者の山下敬吾棋聖・王座(28)に三目半勝ちし、3勝1敗で天元位を初防衛した。
挑戦者と天元の立場が入れ替わったものの、2年連続同じ顔合わせとなった今期。
1勝1敗で迎えた第3局を制した河野が勢いに乗り、第4局も接戦を制した。山下は、
前期の雪辱を果たすことができなかった。
(神戸新聞HPより抜粋)
◇ ◇ ◇
本局は中盤で山下棋聖が優勢を築きましたが、後半緩んで河野天元の猛追にあい逆転
されたようです。
天元二連覇の河野天元、外見に似て線の細い感触でしたが力の山下棋聖を逆転した粘
着力は相当なものです。
師匠の小林光一九段に並ぶ大棋士になってもらいたいものです。
一方の山下棋聖、本局の一週間前に王座位を奪取し意気揚々と臨んだと思われますが、
形勢を楽観して敗退。棋聖・王座に続く三冠を逃しました。
正月明けからは小林覚九段を迎えての棋聖戦七番勝負、熱戦譜を期待しましょう。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は兵庫県淡路市の淡路夢舞台国際会議場・茶室。
淡路夢舞台国際会議場は「海の青、山の緑、四季折々の花々に囲まれた静かな環境で、
都市型コンベンションセンターとは一線を画した、リゾート&コンファレンスセンター」という
ふれこみで2000年に開業したそうです。
淡路島は日本の島の大きさで7番目だそうです。
(以下10傑)
1.択捉島(えとろふとう)/北海道
2.国後島(くなしりとう)/北海道
3.沖縄島(おきなわじま)/沖縄
4.佐渡島(さどしま)/新潟
5.奄美大島(あまみおおしま)/鹿児島
6.対馬(つしま)/長崎
7.淡路島(あわじしま)/兵庫
8.天草下島(あまくさしもしま)/熊本
9.屋久島(やくしま)/鹿児島
10.種子島(たねがしま)/鹿児島
択捉島、国後島は北方領土問題で微妙となっていますが、よい方向にいってほしい
ものです。
囲碁では自分の陣地と思っていても、上級者にあうと簡単に侵略されてしまいます。
領土問題も力学がものをいう世界でしょうか。
2006-12-18 NHK大河ドラマ「功名が辻」
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先々週、NHK大河ドラマ「功名が辻」が最終回を迎えました。 毎週、物語の展開を楽しみに見ていました。 結末は土佐藩の一国一城の主となり、めでたしというところで しょうか。 |
視聴率も最近では数年前の「利家とまつ」に続く高さだったそうですが、女性が主役
または準主役になる方が、視聴率が上がるようです。
ここ数年主役の俳優は滝沢秀明(義経)、香取慎吾(新選組)など人気アイドルが
中心でしたが、今回は仲間由紀恵、上川隆也と本格志向でした。
視聴者の年代は平均より高いと思われますので、大河ドラマとアイドルはイマイチと
いうことでしょうか。
ドラマのテーマは夫婦で協力して功名をあげていこうということですが、現代のサラリ
ーマンに当てはめるのは難しそうです。
山内一豊も妻千代に結構助けられた面もあるでしょうが、少々けむたいと感じることも
あったと思われます。
脚本が女性(大石静)でもあり、女性の視点からみた「功名が辻」という脚色がうかが
えます。
戦国武将としての視点からみると、さしたる地縁・血縁のない一豊が組織の中でどの
ように振舞っていくかがテーマだったと思います。
豊臣から徳川への宗旨変えは武士道にそむくと思われますが、お家存続にはやむお
えない決断だったのでしょう。
信長、秀吉とも晩年はワンマンで、配下からの人望凋落が長期政権を築けなかった
要因のような気がします。
家康はそこのところを反面教師として、成功したように思います。
権力者の晩年はむつかしいものですね。
2006-12-17 映画「父親たちの星条旗」
先日、「硫黄島からの手紙」に引き続き、「父親たちの星条旗」を見てきました。
これは硫黄島の戦闘を舞台にした二部作のアメリカ側からみた作品です。
物語は「硫黄島に星条旗を立てた6人の兵士は、戦闘に参加していなかった・・・
」と
いう問題を描くもので、戦時下の米国の戦争意識高揚策に翻弄されていく帰還兵士の
苦悩がテーマでした。
感想としては日米の思考感覚の違いを感じました。アメリカ人は理論的で理屈っぽい
という印象です。
すでに既成事実となってしまった事を、あれこれ詮索しても仕方がないと思うのですが。
(この考え方が日本人の欠点ともいえますが・・・)
それに比べると日本人は情緒的ということでしょうか。その意味では「硫黄島からの
手紙」のほうが共感を覚えました。(日本人としては当然かもしれません・・・)
意識の違いはあるにせよ敵味方双方の立場から、作品を作り上げたことに大きな意義
があると思います。
2006-12-15 白石市と黒石市の交流囲碁大会
「シロ」と「クロ」の地名にちなんだ宮城県白石市と青森県黒石市の市民文化交流囲碁
大会(第15回)が、11月25日、白石市の「スパッシュランドしろいし」で開かれた。
黒石市からは小学6年生で二段の山内涼平君ら市民11人、白石市からは33人が
それぞれ参加。対局の結果、黒石市が勝利し、通算成績を13勝2敗とした。
白石市は仙台藩・片倉小十郎、黒石市は黒石藩・津軽信英の城下町。いずれも54年
に市制施行され、人口約4万人、産業構造も共通点が多い。
(毎日新聞より抜粋)
◇ ◇
ローカルニュースとして羨ましくも、心暖まるものがあります。
囲碁がこのように交流の手段(手談)として一役買っていることは、囲碁ファンとして喜ば
しい限りです。
白石市は宮城県の南端に位置し、白石城、宮城蔵王、鎌先温泉などが有名のようです。
黒石市は青森県の中央部に位置し、津軽こけし、黒石りんご、こみせ(小見世)通りなどが
有名で、十和田湖にも近いようです。
両市とも訪れたことはありませんが、こじんまりと落ち着いた町のようです。
日本が元気になるためには、このような地方の町が豊かになることが前提だと思います。
2006-12-14 王座戦第4局/山下棋聖、3連勝で王座奪取
王座戦五番勝負第4局は12月7日、名古屋市で打たれ白番の挑戦者、山下敬吾
棋聖が張栩王座に中押し勝ちし、第2局からの3連勝で初の王座奪取に成功した。
山下は3年連続の挑戦で、ようやく張王座を破り、棋聖との二冠を達成。逆に張は
名人に続いて王座も失い、タイトルは碁聖だけとなった。
<山下棋聖の話>
王座戦では2年連続で勝負にならずに負けていたので、(タイトル奪取は)信じられ
ない。(今年の5番勝負は)第二局で逆転勝ちし、自分でもビックリしたが、3連勝で
きるとは思っていなかった。勝ててホッとしている。
<張王座の話>
コウ争いの時点でどちらか取られる形になり、かなり厳しくなってしまいました。
シリーズを通して出来がよくなかったのですが、一生懸命打った結果なので仕方が
ないです。
<羽根直樹九段の目>
張王座が明らかに調子を落としていたように感じました。名人位失冠のショックが
あったのかは分かりませんが、対局過多で疲れがたまっていたように思います。
終盤での粘りはさすがのものがあったのですが、逆転に結びつけるのは難しかった
ようですね。
新王座の山下棋聖の碁はさすがといえる内容でした。持ち前の力強さに冷静さが
加わって、さらに強さを増したように感じます。
(日経 e-碁サロンより抜粋)
◇ ◇ ◇
山下棋聖の積極的な着手が張王座を粘りを上回ったようです。
これで山下新王座は棋聖と合わせて二冠。現在、河野天元に挑戦中の天元戦は
1勝2敗とカド番に追い込まれていますが、本日(12/14)の第4局が注目されます。
一方の張前王座、名人位に続いての失冠は残念でしょうが、来年1月6日から行わ
れる世界王座戦3番勝負(対戦相手は韓国・李世ドル九段)で無念を晴らしてほしい
と思います。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテル。JR名古屋駅の真上
にあるそうです。
それにしても「マリオットアソシアホテル」という横文字の名前は覚えられませんね。
最近の都市型ホテルはこの種の名称が多く、高齢者は苦労すると思います。
名古屋駅のある中村区は戦国時代でいえば「尾張・中村」。豊臣秀吉・加藤清正
生誕の地として「秀吉・清正記念館」はじめ数々の史跡があり、道路の名称は今でも
「太閤通」、「清正公通」として残っているそうです。
2006-12-12 映画「硫黄島からの手紙」
先日、映画「硫黄島からの手紙」を見てきました。
この映画を見ようと思い立ったのは「歴史街道」という月刊誌の特集で「硫黄島と栗林
忠道−命をかけて守ろうとしたもの」という記事を目にしたからです。
この映画の主人公、栗林忠道中将についての評価は日本よりアメリカの方が高いとい
われています。
それは指揮官から一兵卒までが志を一つに戦った点かもしれません。
日本軍の指揮官といえば精神論と階級が重要で、事の本質にあえて触れないような
ところがありましたが、栗林中将は冷静に現実を見て、戦略を立てる合理性を持ち合わ
せていたようです。
それはアメリカやカナダに在任していた影響もあるのでしょう。
また、この時代の軍人としては敬遠される「家族への愛情」も人並み以上のようでした。
この作品の監督はクリント・イーストウッド。制作スタッフもほとんどアメリカ人のようです
が違和感はまったくないのが不思議なくらいです。
栗林中将を演じる渡辺謙もいまや国際スター。主役を演じているという空気を感じさせな
いところが、本当のスターかもしれません。
本作品はアメリカ側からみた硫黄島「父親たちの星条旗」との二部作ですが、こちらの方
も是非みたいと思っています。
2006-12-10 師走/2006
今日は「風鈴会」の日ですが寒いこともあり欠席です。
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利根川よる榛名連山を望む |
午前中は自転車で利根川周辺を1時間弱ですが、一回りしてきました。
雨上がりで冬の榛名山が利根川を隔てて、くっきりと眺められました。
◇ ◇
近くの公園では山茶花(さざんか)の花が咲いていました。この季節は花も少なく
気持をやわらげてくれます。
「さざんか」で思い起こす唄といえば童謡の「たき火」、大川栄策の演歌「さざんか
の宿」くらいでしょうか、意外と少ないようです。
「たきび」は師走の風物詩でしたが、最近ではほとんど見られません。「たき火」を
囲んでの、楽しげ家族の情景はもう戻ってこないでしょうね。
「たきび」
♪ 1番
かきねの かきねの 曲がり角
たき火だたき火だ 落ち葉たき
あたろうかあたろうよ
北風 ぴいぷう ふいている
♪ 2番
さざんか さざんか さいた道
たき火だたき火だ 落ち葉たき
あたろうか あたろうよ
しもやけ おててが もうかゆい
2006-12-08 囲碁若鯉戦、謝依旻三段が初代王者
新棋戦の第1回広島アルミ杯若鯉戦は、決勝(11/5)で謝依旻(シェイ イミン)三段が
李沂修(リ イシュウ)二段に白番7目半勝ちして初代王者となった。30歳未満の棋士16
人によって争われたこの棋戦、謝は青葉かおり四段、首藤瞬四段、安斎伸彰三段を破って
決勝に進出した16歳のスーパーガールだ。
(産経囲碁Webより抜粋)
◆三段 謝 依旻(シェイ イミン)
平成元年11月16日生。台湾出身。黄孟正八段門下。
平成16年:入段、☆14歳4ヶ月で入段。女流棋士最年少記録。
17年二段、18年三段。日本棋院東京本院所属。
17年:第7期女流最強戦準決勝進出、同17年:第9期女流棋聖戦準決勝進出、
18年:第3回中野杯U20選手権準優勝、同18年:第1回広島アルミ杯若鯉戦優勝。
(日本棋院棋士プロフィールより抜粋)
◇ ◇
最近女流囲碁界で話題の謝三段、棋風は攻め中心の武闘派でしょうか。
決勝戦は同じ台湾出身同士の組合せとなりましたが、台湾の囲碁界も力をつけて
きたようです。
現時点での世界囲碁界の勢力図は韓国、中国、日本、台湾の順番でしょうか。
伝統を誇る日本が三番手というのは残念ですが、囲碁のグローバル化に貢献した
功績は胸を張ってもいいのではないでしょうか。
◇ ◇
日本の主要囲碁プロ棋戦は新聞社がスポンサーとなっていますが、本棋戦は
「広島アルミニウム工業」という地方の中堅企業がスポンサーになっています。
どのようないきさつか分かりませんが、囲碁ファンとしてはありがたいことです。
2006-12-06 囲碁対局中の表情
「NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦」では対局中の棋士の表情を映しています。
先週は「趙治勲十段 V S山下敬吾棋聖」戦。
趙十段のハンカチをかみ締めながらの対局は緊迫感が伝わってきます。解説の
武宮九段が「ハンカチ王子ならぬハンカチおじさん」とコメントしていましたが、百
戦錬磨の味わいがあります。
一方の山下棋聖は苦戦の一局でしたが、時おりみせる不敵な苦笑いは大物の
雰囲気が漂います。
◇ ◇
先々週は「結城聡九段 VS 石田芳夫九段」戦。
こちらは両者とも不機嫌そうな表情での対局で、視聴者向けにはイマイチのように
思いました。
ただ終局後の感想戦では笑顔で応えており、さすがプロと救われた思いです。
◇ ◇
私が対局中の表情で感心する棋士は関西棋院の本田邦久九段です。いつも微笑
んでいるような表情で黙々と石を打つ姿勢は、凛として古武士の風格のようなもの
が感じられます。
自分も本田九段のような対局姿勢でありたいと思いますが、棋風と同様「乱戦模様」
のようです。
2006-12-04 王座戦第3局/山下棋聖が快勝、初王座へ王手
王座戦五番勝負第3局は11月30日、山形県鶴岡市で打たれ黒番の山下棋聖が
中押し勝ちした。これで対戦成績は山下棋聖の2勝1敗となり、初の王座獲得へあと
1勝と迫った。第4局は12月7日、名古屋市で打たれる。
<立会人の王立誠九段の目>
山下棋聖が下を走った、地をかせぐ碁を打ったので、張王座は調子を崩したので
しょう。いつも相手をしている山下棋聖ではなかった。
今までは、すごく手厚く打っていた山下さんが、すごく薄く地を稼いでいたので張王座
は驚いたでしょうね。
<山下棋聖の話>
序盤はいい気がしなかったが、右辺白の3子を取って、いけそうな感じがしました。
もう1局勝たないと意味がないので、頑張りたいと思います
<張王座の話>
右下白の開きは、一路左へ高く開かないといけませんでした。右下の白の眼形が
薄くてびっくりしました。そこからは苦しい流れで、終盤はチャンスがなかったと思い
ます。
(日経 e-碁サロンより抜粋)
◇ ◇ ◇
山下棋聖は攻めを前提にした「厚い碁」が持ち味ですが、今回は地にこだわった戦法で
快勝のようでした。
この「王座戦」と並行して行われている「天元戦」(河野天元に1勝2敗)、来年初頭から
の「棋聖戦」(小林覚九段との防衛戦)とタイトル戦が続き、冬将軍といわれている山下
棋聖ですが四天王から抜きんでるか、この冬が正念場のようです。
一方、今年前半戦では向うところ敵なしの張栩王座でしたが、名人位を失いこの王座も
ピンチで苦しい立場となっています。
今週の第4局は得意の黒番、必死の戦いが予想されます。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は山形県鶴岡市のあつみ温泉「萬国屋」。2年前も同じ場所、同じ顔合
わせで行われました。
鶴岡市へはもう30年ほど前、「奥羽地方一人旅」したときに訪れたことがあります。
その頃は観光ルートも整備されておらず、不便だったと記憶していますが今はどうで
しょう。あの頃はガイドブックに従い訪れたものの、歴史など予備知識もなかったため
あまり印象に残っていません。
もう一度、ゆっくり散策してみたいものです。
鶴岡市は平成17年10月1日、鶴岡市、藤島町、羽黒町、櫛引町、朝日村、温海町が
合併し、新たに「鶴岡市」がスタートしたそうです。
平成の市町村合併も一段落したようですが、住みやすい町になるかどうかはこれから
ですね。
2006-12-02 玉村町12月度囲碁大会
今日(12/2)は町内の月例囲碁大会、参加者は17名でした。
会の世話人は私より2年先輩のS氏。準備から後片付けまで、細かいところまで気を
配っての活動には頭が下がる思いです。
◇ ◇
きょうは大会終了後、ちょっと早いですが10人が集まっての忘年会。年代は昭和7年
生まれ〜23年とやや高めですがみんな元気です。
囲碁がご縁のこのグループ、経歴や立場は様々ですが味わいのある会だと思います。