●○● 天声人碁 ●○●
2009年3月
2009-03-31 第2回大和証券杯ネット囲碁/井山八段V2
ネット囲碁のオールスター戦「第2回大和証券杯ネット囲碁グランドチャン
ピオン
戦」の決勝戦が3月21日、東京駅八重洲口の大和証券本店で行
われた。
井山裕太八段と首藤瞬六段、新鋭同士が激突した。
地合で大幅リードした井山八段がそのまま逃げ切るかと思われたが、
中盤に
大エラー。最後はヨセ勝負にもつれ込み、井山八段が薄氷の半目
勝利をつか
んだ。
(週刊碁より抜粋)
◇ ◇
◎ネット囲碁の本棋戦(囲碁グランドチャンピオン戦)出場者8名
@ 第1回グランドチャンピオン戦優勝者:井山裕太七段
A 第4回オープンベスト4進出者:河野臨天元、小林光一九段、
張栩名人、首藤瞬六段
B レディース決勝進出者:謝依旻女流本因坊、小林泉美六段
C アマチュア選手権覇王戦の部優勝者:洪マルグンセム氏
この8名によるトーナメントで決勝に進出したのは井山八段と首藤六段。
結果は実績のある井山八段の優勝となりましたが、準優勝の首藤六段は
殊勲賞ですね。
出場者8名のメンバーでは小林光一門下(含む張栩名人)が4人と半数を
占めていますが、ネット碁への関心度が高いということでしょうか。
◇ ◇
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この棋戦は公式戦ではないので棋士の参加 は任意のようです。 山下棋聖、羽根本因坊は出場していませんし、 ベテラン勢も辞退する棋士が多いでしょうね。 「碁盤と碁石」対「パソコン画面とマウス」、 違和感を持つ棋士も多く、公式戦として採用 されるのはまだまだ先のようです。 |
2009-03-29 力強く打つ?軽く打つ?/風鈴会
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昨日(3/28)は定例の「風鈴会」の日。 講座の内容は「力強く打つ?軽く打つ?」というテーマ で、「サバキのテクニック」の解説でした。 力関係のにより打ち方が変わるということですが、 ザル碁党は重い打ち方に注意が必要ですね。 |
◇ ◇ ◇
講座のあとの一般対局は2勝1敗とまずまずの結果でした。
○1局目は長考派のA井さん、互戦の黒番。相手の模様を消し、地合い
で優勢となりました。
○2局目はH鎌さん、向こう先の白番。序盤から地合いで先行、後半に
危なっかしい局面もありましたが何とか切り抜けました。
●3局目は格上のN田さん、当方の先番。序盤でいい形になったのです
が、石の方向を誤りました。
◇ ◇ ◇
例会の後は常連が集まっての懇親会。
今日はY田さんの息子さんが大学に合格ということで、親子二人のお祝い。
笑顔が弾けていました。
隣りの席はK合夫妻でしたが、夫婦で囲碁の趣味というのはうらやましい
ものです。
懇親会には出てきませんでしたが、O夫妻も例会に出席しています。
夫婦で囲碁というのはケンカになりやすく難しいとのことですが、風鈴会の
二組を見ていると仲良く楽しんでいる様子です。
円満の秘訣は何でしょう。世の流れからすると「婦唱夫随」でしょうか。
2009-03-27 なごり雪/2009
今朝、起きて新聞を取りに外へ出たところ、雪が舞っていました。
雪はすぐに止んでしまいましたが、一週間ほど前の桜便りはどこへいった
のでしょうか。
この季節の雪は「なごり雪」というのでしょうね。
この気候変化の影響か、私自身も10日ほど前から風邪気味で静かに
潜行しています。
◇ ◇
「なごり雪」といえば「イルカ」が唄う「なごり雪」が思い起こされます。
早春のテーマソングとして、誰もが口ずさむ名曲になっていますね。
音楽のジャンルではフォークソングの部類に入るのでしょうか。
作詞・作曲はフォーク・グループ「かぐや姫」のメンバーだった伊勢正三。
1974年の作品だそうです。
早春の情景が目に浮かぶような、センチメンタルな歌詞とメロディーは
日本的だなと思います。
冒頭の「字あまり」風の歌詞や、個人のささやかな日常を表現するのが、
当時のフォークソングの特長だったように思います。
唄っているのは「イルカ」、1975年にシングル発売ですから、もう30年
以上になるんですね。
TVの歌番組で時々拝見しますが、容姿や声もほとんど変わっていま
せんし、独特の語り口もそのままという感じです。
現実は変化しているのでしょうが、変わってほしくないという声が届いて
いるのでしょうか。
◇ ◇
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「なごり雪」 伊勢正三作詞・作曲 汽車を待つ君の横で 僕は時計を気にしてる 季節はずれの 雪が降ってる 東京で見る雪は これが最後ねと さみしそうに 君がつぶやく |
なごり雪も 降るときを知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
動き始めた汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君のくちびるが さようならと動くことが
こわくて 下をむいてた
時がゆけば 幼い君も
大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
君が去った ホームにのこり
落ちてはとける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
2009-03-25 第47期十段戦第2局/張栩四冠が勝ち五分に
高尾紳路十段に張栩四冠が挑戦している「第47期十段戦五番勝負」の
第2局が3月18日午、新潟市の岩室温泉「高島屋」で行われ、黒番の張が
4目半勝ちし、対戦成績を1勝1敗とした。第3局は4月9日、長野県大町市
の「くろよんロイヤルホテル」で打たれる。
立会人・工藤紀夫九段の合図で両者、序盤から気合がぶつかる早い進行。
黒は左辺でコウを仕掛け、戦線を拡大しながらペースをつかんでいく。
大盤解説会場で工藤九段は「まだまだ分かりませんが、雰囲気は黒がよさ
そうです」と途中の形勢をファンに報告した。
戦いが中央へと広がり、難解な寄せ合いが続く。張は「何やってんだ」などと
ぼやきながらも、最後は上辺の4子取りに回って、勝利をつかんだ。
<張四冠の話>
右下で少し面白いかなと思いましたけど、中央の寄せ合いになってからは
難しく、細かかったと思います。
<高尾十段の話>
最初よくなかったです。途中から難しくなり、右下ではいろいろ選択肢が
あったんですが、最悪な手を選んでしまいました。
(産経新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇
今週の「週刊碁/十段戦」のタイトルは「快速張栩/機敏な立ち回り」、
「勝負所で高尾後退」。
韋駄天/張栩四冠、足早やな打ち回しが冴えた一局のようでした。
重厚戦車/高尾十段、第1局で見せた鋭い追い上げが不発でした。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は新潟市の岩室温泉「高島屋」。前日の女流名人戦の椅子
対局から、通常の和室に戻されました。
高尾十段は対局前日に近くの弥彦神社に「必勝祈願」に出かけたそうです。
結果は残念でしたが・・・。
新潟へは子供が小学生の頃の夏休み、義兄の家族と海水浴で何度も訪れ
ました。寺泊、出雲崎、石地などの海岸が思い出されます。
群馬県から日帰りでは大変なので、民宿などに泊まることになりますが、宿泊
施設というより民家の一室という雰囲気でイマイチ・・・。
それでも子供たちにとっては、非日常的な日々が刺激的に映ったことだと思い
ます。
「出雲崎」というと昨年ヒットした演歌、ジェロの「海雪」を思い起こします。
ジェロは紅白出場、レコード大賞新人賞など大活躍でした。
異色の演歌歌手という話題性もありますが、楽曲(作詞:秋元康、
作曲:宇崎竜童)の素晴らしさも見逃せません。
「どらまちっく日本海、良寛さんと夕日の町/出雲崎」というキャッチフレーズ
に「海雪」という新しいフレーズが加わり、注目の出雲崎ですね。
2009-03-24 第21期女流名人戦第2局/知念勝ち五分に
謝依旻女流名人に知念かおり四段が挑戦している「第21期女流名人戦
三番勝負」の第2局が3月17日、新潟市の岩室温泉「高島屋」で行われ、
白番の知念が3目半勝ちし、対戦成績を1勝1敗の五分にした。最終第3局
は4月1日、東京都千代田区の日本棋院で打たれる。
立会人・工藤紀夫九段の合図で、謝が右上隅小目に第一着。控室には、
対局を翌日に控えた高尾紳路十段と張栩名人(四冠)も盤をはさんで向き合い、
熱気を帯びた検討が続く。十段戦との合同開催ならではの光景だ。
中盤まで黒が白の模様を消しながらペースをつかみ、「黒が打ちやすい」と
控室の検討陣。終盤、白が猛然と右下の黒に襲いかかるが、控室の見方は
「どうも無理のよう」。が、白190と1子取って中央を助けたのが控室を驚かせ
た冷静な一手で、勝ちを引き寄せた。
<知念四段の話>
全体が結構甘い形になりましたが、中央に手が戻って手応えを感じました。
<謝女流名人の話>
右下が生きれば勝ちだと思いましたが、判断が甘かったですね。
(産経新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇
第1局は攻めが空回りした知念挑戦者。本局でも攻め主体の展開、形勢は
芳しくなかったようですが後半から粘って逆転の勝利でした。
一方、初戦を制して勢いに乗る謝女流名人。中盤までは好調な流れのよう
でしたが、終盤で形勢を仕損じたようでした。
これで三番勝負は1勝1敗のタイ、決着の第3局に注目です。
本シリーズは知念さんが腰痛とのことで、椅子対局でした。体調不全では
止む負えないないですね。
国際棋戦が増えて、椅子対局も時流といえばそれまでですが、畳文化は
大切にしてほしいものです。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は新潟市の岩室温泉「高島屋」。十段戦では毎年当地で
行われている常宿です。
女流棋戦は地方での対局が珍しく、当地の囲碁ファンにとっては大歓迎
でしょうね。
新潟県は今年のNHK大河ドラマ「天地人」の舞台となり、各種のイベント
が行われているようです。
ここ2〜3週のストーリーは、上杉謙信亡きあとの跡目争いとなる「御館
(おたて)の乱」が中心となっています。
「跡目争い」はいつの世も、どんな世界でも起こるえる永遠のテーマのよう
です。
囲碁界でも世襲制最後の本因坊・秀哉の時代までは、ドロドロとした跡目
争いが繰り広げられたのでしょうね。
現在では、いろいろな世界で実力本位が中心となっていますが、それでも
「跡目=実力」という単純な図式ではないような気がします。
2009-03-22 玉村町囲碁会/2009年3月週定例会
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昨日(3/21)は町内囲碁会の週定例会に 参加してきました。 本会は「毎週土曜日」に週定例会、「毎月 第一土曜日」は月例大会が行われていま す。 私は成績が記録される月例大会は参加 してきましたが、週の例会にはほとんど 出席していませんでした。 |
ネット碁や、勤務先の例会、風鈴会などの対局は、いずれも記録が残り
ハンディが上下します。
それに比べるとこの週例会は、空いているメンバーと適当に数局対戦する
方式で、緊張感がイマイチのような思いがありました。
それでも参加している人達を見ていると、あまり勝負にこだわらず、和気藹々
とした雰囲気で対局しており、これも一つ楽しみ方のような気がしました。
囲碁の楽しみ方は、人それぞれなんでしょうね。
2009-03-20 第28期NECカップ/羽根本因坊が初優勝
全国を縦断して行われている公開公式戦、第28期NECカップ決勝が
3月7日、東京・芝の「メルパルクホール」で行われ、羽根直樹本因坊
が張栩名人・天元・王座・碁聖を降して初優勝を飾った。
(週刊碁より抜粋)
◇ ◇
序盤から激しい競り合いの一局でしたが、羽根本因坊が乱戦を制し
初優勝を果たしました。
羽根本因坊は1月末に行われた「ペア碁選手権」でも優勝しており、
早碁の方も好調のようですね。
一方の敗れた張四冠、十段戦第1局の直後でお疲れでしょうか。
イマイチ精彩を欠いたようです。
◇ ◇
本局の対局地は東京・芝の「メルパルクホール」。以前は「郵便貯金
ホール」とい名称で色々なイベントが行われてきました。
施設・土地は日本郵政が保持しており、施設の運営をワタベウェディング
傘下のメルパルク株式会社が行っているそうです。
郵政民営化にともなう「かんぽの宿」売却が大きな問題となりましたが、
透明性のある決着をしてほしいものです。
2009-03-17 第33期棋聖戦第6局/山下棋聖が4連覇
第33期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、依田紀基九段の
第6局は3月11日から静岡県熱海市の熱海後楽園ホテルで行われ、
白番の山下棋聖が2目半勝ちした。
山下棋聖は4勝2敗で4連覇(通算5期目)を果たし、名誉棋聖の資格を
得る5連覇に、あとひとつと迫った。
(読売新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇ ◇
衛星放送の解説では依田九段の優勢が伝えられていましたが、山下棋聖
の終盤の追い上げが功を奏し棋聖位防衛を果たしました。
山下棋聖としては本局を前に3−2と一つ貯金があるということで、思い切り
よく勝負手が打てたようです。
一方の敗れた依田九段、カド番ということで中盤以降の打ち回しに堅さが
現れたようです。
勝負のアヤは微妙ですね。
今期の棋聖戦七番勝負、山下棋聖の防衛という結果で終わりました。
二日制の七番勝負は日本だけですが、今後も永続されることを願ってい
ます。
何局目だったか忘れましたが、BS-2の中継で司会の女流棋士が読売
新聞の記者に、
「対局時間の短縮について、どう思いますか?」とたずねたところ、
「二日制の七番勝負は日本で永らく受け継がれた伝統、中国・韓国もこの
緊迫感あふれる対局を味わってほしい」
というようなニュアンスで答えていました。
本当にそうだと思いますね。
◇ ◇ ◇ ◇
本局のTV放送は3本ありました。
・NHK-BS2「タイトル戦中継&ダイジェスト」
(解説:武宮正樹 九段、司会:万波佳奈
四段)
・NHK-BS2「囲碁将棋ジャーナル」
(解説:小林光一 九段 九段、聞き手:田村千明
二段)
・日本テレビ「棋聖戦2009〜激突の譜〜」
(解説:小林覚 九段、聞き手:巻幡多栄子三段)
今回、久しぶりに早朝放映の日本テレビ「激突の譜」を見ました。
NHKと違いBGMが流れ、エンタメ風の盛り上げ方は新鮮に映りましたね。
名人戦や本因坊戦でも是非、このような番組を放映してほしいものです。
◇ ◇ ◇ ◇
今回の対局地は静岡県熱海市の「熱海後楽園ホテル」。
東京ドームグループのリゾート部門だそうです。
棋聖戦の主催が読売新聞ですので、内輪の会場設定ということでしょうか。
山下棋聖はタイトル戦で日本全国を訪れていると思いますが、各地の印象
はほとんど覚えていないと云ってました。
なんとなく「らしさ」を感じますね。
2009-03-15 玉村町囲碁会、総会&月例会
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昨日(3/14)は町内囲碁会の総会& 月例会でした。参加者は28名。 今回の総会で本囲碁会の代表者に 選ばれてしまいました。 私より年配の方がほとんどですが、 今まで以上に囲碁に親しんでもらえる よう、運営していきたいと思っています。 |
初心者向けの入門教室ができればよいのですが、なかなか難しそうです。
◇ ◇
月例会優勝はAリーグがT牧さん。本大会には2年以上のブランクがあり
ましたが、慎重な打ちぶりで優勝を飾りました。
BリーグはM崎さん。この会へは半年ほど前からの参加ですが、着実に
腕を上げているようです。
私の成績は○○●●の2勝2敗。負けた2局は序盤の攻め合いで間違え
ました。「ダメの詰まりは身の詰まり」、よくある負けパターンです。
玉村町囲碁会総会集合写真/2009年3月14日
2009-03-13 県下の囲碁指導者、山下さん逝く
先日、県下で長い間、碁会所の席亭をされていた「山下さん(77歳)」が
亡くなられました。
山下さんは小中学生や女流の囲碁指導に尽力され、少年少女囲碁大会
や高校選手権の県代表選手を何人も輩出させてきました。
子供たちのヤル気を引き出すのが上手かったのでしょうね。
県内の青少年への囲碁普及という面では、大きな損失と云わざるを
得ません。
囲碁指導者も高齢化が進み、後継者の存在が気にかかるところです。
◇ ◇
何かを勉強する際、何人かのグループで勉強する方法と、個人で勉強
する方法があります。
中韓の囲碁棋士の間では共同研究が進んでいるようで、日本でもその
傾向が強くなっているようです。
しかし一流のレベルとなると個性とか創造性がモノを云うのでしょうね。
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日本人は伝統的に職人気質の人が多い ように思います。 一人前になるためには、何年も師匠の 背中を見て、技を盗み、自ら精進して 成長するパターンです。 グループ研究の方がスピーディで合理的 に思えますが、伝統文化や職人の世界 では一概に当てはまらないように思います。 |
最近の囲碁界は短時間化・ゲーム化が進みつつあるようですが、伝統
文化・芸道の一面を残してほしいものです。
崩したものを再建するのには、膨大なエネルギーが必要となります。
2009-03-12 マムシに注意!
めっきり春めいて、自転車でのトレーニングも少しずつレベルを上げて
いこうかと思っています。
しかし単独での走行は「楽しさ」という点で、イマイチという感じです。
同好の仲間がいれば励みになると思いますが、仲間づくりは容易では
ありませんね。
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先日、利根川沿いのサイクリンリング・ロードを走行 中、「マムシに注意」の看板を見つけました。 サイクリング・ロードから川側に下った「竹やぶ」に 看板が立っていましたが、普通の人は出入りしない ような場所です。 住宅地の近くで「マムシ」というのは「エッ?」と思い ましたが、過去に咬まれた事故があったのかもしれ ませんね。 |
◇ ◇
今は亡き母親も野良仕事中に、「マムシ」に咬まれて大騒ぎとなったと
聞きました。
何とか血清が間に合い、事なきを得たようですが、いつ不慮の事故の
遭うか分からないですね。
人間の生活も進化し、自然や獣などの脅威は少なくなりました。
しかし対人関係などは複雑になり、犯罪や自殺も増加しているようです。
時計の針を逆に回すことは困難ですが、「豊かさ」を見つめなおすことも
必要だと思っています。
2009-03-11 第47期十段戦第1局/高尾十段が先勝
高尾紳路十段に張(ちよう)栩(う)四冠(名人・天元・王座・碁聖)が
挑戦する「第47期十段戦五番勝負」の第1局が3月5日、東京都千代
田区で行われ、黒番の高尾が2目半勝ちし、初防衛に向けて好スタート
を切った。
第2局は3月18日、新潟市の岩室温泉「高島屋」で打たれる。
トップ同士の決戦。立会人・小林覚九段の合図で、握って高尾の先番。
両者、速いペースで打ち進むなか、「黒が厚い」「いや白が打てそう」と
1手打つごとに金秀俊八段ら控室検討陣の形勢判断が揺れ動く難解な
競り合いが続く。
「白、ややリード」の見方もあったが、終盤、高尾がわずかにリードした。
「黒に負けはなさそう」と検討陣。張は秒読みに追われるなか、諦めること
なくコウ争いを続けたが、結局、地合を1目1目計算しながら打つ、神経戦
を高尾が制した。
<高尾十段 の話>
ずっと悪いと思っていました。最後までよくわかりませんでした。
<張四冠の話>
細かかったと思うけど、大ヨセでちょっとまずい、後悔する手を打ってしま
いました。
(産経新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇
高尾十段、手厚い打ちまわしで初戦を飾りました。
この勝利で通算700勝を達成し、達成時勝率・達成年少記録・入段から
達成期間の3記録を塗り替えました。
一方、初戦を落とした張栩・四冠、足早に地を稼ぎ微細な展開のようで
したが、終盤はコウ材に泣いたようです。
3年ほど前に四天王のニックネーム募集という企画があり、次のように
決まりました。
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・高尾・十段 :「重厚戦車」 ・張栩・四冠 :「韋駄天」 ・山下・棋聖 :「フルスィング」 ・羽根・本因坊:「忍の貴公子」 3年の月日が経過しましたが、高尾・十段の 「重厚戦車」は今でもナルホドという感じです。 羽根・本因坊の「忍の貴公子」は年齢によって 変化しそうですね。 |
◇ ◇ ◇
今回の対局地は東京都千代田区「ホテルメトロポリタンエドモント」。
都心ホテルでの開催は十段戦としては珍しいと思います。
前日(3/4)に同ホテルで「女流名人戦第1局」が行われており、立会い
の小林覚九段も連チャンで大変だったでしょう。
本シリーズ第2局(3/18)の新潟市・岩室温泉「高島屋」での対局も、
女流名人戦第2局(3/17)と合同で行われるということです。新しい企画
として新鮮な印象ですね。
第2局以降の
・新潟県・岩室温泉「高島屋」
・長野県大町市「くろよんロイヤルホテル」
・愛知県・西浦温泉「旬景浪漫銀波荘」
は昨年の十段戦と同じ対局地となっています。
昨年の十段戦は高尾さんが趙治勲さん(前十段)を3−0で破り、
十段位を獲得しましたね。
2009-03-09 第21期女流名人戦第1局/謝女流名人が先勝
謝依旻(しぇい・いみん)女流名人に知念かおり四段が挑戦する「第21期
女流名人戦三番勝負」の第1局が3月4日、東京都千代田区の「ホテルメト
ロポリタンエドモント」で行われ、白番の謝が中押し勝ちし、初防衛にあと
1勝とした。第2局は3月17日、新潟市の岩室温泉「高島屋」で打たれる。
焦点は中央の攻防となり、知念が右上の厚みを利用して猛然と中央の
白に襲いかかる。途中、黒が自陣の安全を図る手段もあったがゆるまない。
「これが知念さんの碁なんです」と小林覚九段。
力で負けていない謝は、中央の攻防を強手でしのぎ、今度は上辺や左辺
で
反撃に転じ、最後は下辺で黒を取り込み、決着をつけた。
両者、残り1分になってからも控室は「そこまで打たなくても」と驚く戦いの
連続だった。
◇謝女流名人「中央でつぶれそうでした。秒読みでいろいろひどい手が
あった
と思うけど…まだよくわからない」
◇知念四段「流れが悪かったです。右下でしのがれて、悪手もたくさん
打って
しまいました」
(産経新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇
今期から主催紙が夕刊フジから産経新聞に変わり、女流では初めての
挑戦者決定リーグ戦方式に。その大激戦の中から知念四段が名乗りを
上げてきました。
◎リーグ戦の結果
・加藤 啓子六段 3勝3敗(3位)
・小林 泉美六段 1勝5敗(陥落)
・梅沢由香里五段 3勝3敗(4位)
・鈴木 歩四段 4勝2敗(2位)
・吉田 美香八段 3勝3敗(陥落)
・知念かおり四段 4勝2敗(挑戦)
・向井 千瑛二段 3勝3敗(陥落)
※直接対決で知念四段が鈴木四段に勝ち、挑戦者に決定
女流の碁は格闘技が多いといわれていますが、本局も激しい攻防のよう
でした。
男性は直球・変化球を適当に調合しながら進めるのに対し、女性の方は
直球勝負が向いているのでしょうか。
本タイトル戦は十段戦を主催してきた産経新聞に変わったことで、前夜祭は
十段戦と女流名人戦の合同で行われました。
産経新聞も囲碁関連に注力されているようで、ありがたいことです。
◇ ◇ ◇
今週の「週刊碁」は一面が十段戦で高尾十段と張栩四冠のスナップ、
終面が女流名人戦で謝女流名人と知念四段のスナップ。
一面と終面を見開くと前夜祭における4人のタイトル戦手合棋士が並んで
写っています。大河ドラマ並みの配役ですね。
「週刊碁」で本局の記事は20面と19面に載っていますが、19面の
対面(18面)には楊嘉源・九段(知念四段の夫君)の「表の顔、裏の顔」
という講座が連載されており、夫婦で週刊碁のかなりの部分を占領して
いました。
紙面の登場頻度に比例するような活躍を期待しましょう。
2009-03-07 早春の土曜日/2009
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この一週間ほど雨模様の天気が多かったのですが、今日は風が強い
ものの早春らしい晴の一日でした。
午前中は自転車で1時間ほどのトレーニング、向かい風になると息が
切れますが、「梅」や「菜の花」が気持をなごませてくれます。
◇ ◇
昼食時はNHK-BS2の「囲碁・将棋ジャーナル」を見ました。
棋戦の解説は「棋聖戦第5局」。2/26の対局から10日ほど経っており、
新鮮さでやや期待はずれでした。
◇ ◇
夕食時はNHKの土曜時代劇「浪花の華〜緒方洪庵事件帳」の最終回。
時代劇の主人公は武士がほとんどですが、このドラマの主人公は医者
の卵。配役は若手で青春時代劇といったところでしょうか。
爽やかな結末でよかったですね。
最近は医者不足が大きな問題となっていますが、絶対数は過去に比べ
て増えていると思われます。
問題は一般の患者に対応している医者が少ない、ということなんでしょう
ね。
2009-03-05 家紋について/歴史街道
毎月「歴史街道」という月刊誌を購入していますが、3月号特集の中で
「家紋」についての記事がありました。
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30年程前、結婚するときに我家の家紋を親に聞いた ところ、「下がり藤」ということでした。 源流は藤原氏のようですが、我家は由緒ある家とは 考えられませんので、近辺の有力者にならって決めた と思われます。 |
「家紋」というと旧来の封建的なイメージを想像しがちですが、先祖から
子孫へと続く「絆」として、また日本の文化として見直してもよいのではと
思っています。
◇ ◇ ◇
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小学生の頃のことですが、近くに曹洞宗のお寺があり、 そこで地域の子供会を対象に住職のお話を聞く会が 何回かありました。 その寺のあちこちには、徳川家の家紋「三つ葉葵」が あったことを思い出します。徳川家と何らかの関わりが あったのでしょうね。 |
お寺の庭には、池や石橋があり子供たちにとっては絶好の遊び場所で
した。
歴史ある寺院のたたずまいは、大人たちにとってもホッとさせる雰囲気
がありますね。
2009-03-03 第12期女流棋聖戦/梅沢、3連覇!
梅沢由香里女流棋聖先勝で始まったドコモ杯第12期女流棋聖戦
三番勝負。第2局は挑戦者の加藤啓子女流最強位が勝って、最終
局にもつれ込んだ。
戦いに次ぐ戦いを制し最後に笑ったのは、梅沢女流棋聖。序盤で
形勢を損じても、あわてず騒がずチャンスを待ち、逆転の好機を逃が
さずつかみ、うれしい3連覇を果たした。
(週刊碁より抜粋)
◇ ◇ ◇
日本の女流棋士では謝依旻・女流本因坊/女流名人が最上位の序列
になっていますが、人気・存在感では梅沢さんも負けていません。
各種の囲碁イベント、普及活動など、全国をまたに飛び回る行動力は
囲碁界には欠かせない貴重な存在になっています。
今回は自身の引越しと重なって大変だったようですが、タイトル防衛が
叶い、まずはホッとしているでしょうね。
一方の加藤女流最強位、内容的には押し気味のようでしたが、勝負の
女神は梅沢さんに傾いてしまったようです。
実力は誰もが認めるところ、次のチャンスに花を咲かせてほしいと思い
ます。
◇ ◇ ◇
今日(3/3)は「桃の節句・ひな祭り」、女子児童にはうれしい一日で
しょうね。
私が子供の頃、実家では古びた雛人形を飾っていました。祖母や母親
が作った、お寿司、菱餅、あられ、いが饅頭などを食べるのが楽しみで
したね。
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「いが饅頭」は実家の三河地方で ひな祭りの定番でしたが、最近は あまり耳にすることがありません。 埼玉北部にもあるようですが、三河 のそれとは形状が異なるようです。 子供の頃以来、食べていませんが、 懐かしい故郷の素朴な味を思い出 しています。 |
2009-03-02 第33期棋聖戦第5局/山下棋聖が3勝目
第33期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、依田紀基九段の
第5局が2月25日から三重県志摩市で行われ、黒番の山下棋聖が
5目半勝ちし、通算成績を3勝2敗とした。
黒が攻め、白がしのぎを図った中盤戦で、黒大きな模様を築いた。
白は左辺を荒らしたが、山下棋聖は先手を得て上辺に踏み込み、
優位に立った。
下辺で難解な競り合いとなったが、山下棋聖は冷静な読みで勝負手
を不発にさせ、寄せでも依田九段の粘りを封じた。
第6局は3月11、12日、静岡県熱海市の熱海後楽園ホテルで行わ
れる。
(読売新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇ ◇
今週の「週刊碁」トップページのタイトルは「山下快勝」、「ゆるまず依田
をカド番に」。
白番の依田挑戦者、序盤から乱戦志向でしたが、山下棋聖は手厚く
受けて黒の打ちやすい感触のようでした。
本局の流れは山下棋聖ペースで、イマイチ依田九段はリズムに乗れ
なかった印象でした。
立会人の羽根泰正九段はNHK衛星放送の中で依田九段について、
「攻められることを最も嫌う棋士なので、彼の辞書に『逃げる』という文字
はなく、『生きる』か『捨てる』の二種類しかない」
と語っていました。その説からすると、本局は不本意な展開のようでした。
山下棋聖が3勝2敗として棋聖防衛に王手をかけましたが、第6局の
行方はどうでしょうか。熱戦を期待しましょう。
◇ ◇ ◇ ◇
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今回の対局地は三重県志摩市の賢島宝生苑。志摩市は伊勢志摩国立
公園に含まれ、風光明媚なリアス式海岸、豊富な海産物、真珠などで
有名のようです。
もう15年程前になりますが、賢島に勤務先の保養施設があり家族旅行
で訪れたことがあります。妹の婿殿がこちらの出身で、いろいろと案内して
もらいました。
志摩マリンランド(水族館)や合歓の郷(リゾート施設)、英虞湾・的矢湾
めぐり、海水浴、新鮮な海の幸など、楽しかった出来事が目に浮かびま
す。
娘二人はまだ小学生でしたが、覚えているかどうか。
子供が思い出に残るようなことをしてやりたいと思ってきましたが、本当
は親自身の思い出づくりだったかも知れませんね
2009-03-01 決定打を探せ!/風鈴会
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昨日(2/28)は定例の「風鈴会」の日。 講座の内容は「決定打を探せ!」というテーマで、 局面打開につながる急所の事例解説(定石その後、 狙いのヨセ、連絡の手筋、プロの実戦事例)でした。 |
急所を見出すためには「棋譜並べ」などでヒラメキや感覚を磨くことが必要
でしょうね。
プロの実戦事例は昭和44年の本因坊リーグ戦より「黒:加藤正夫五段、
白:坂田栄男十段」戦。
大豪・坂田十段を向こうにまわし、加藤五段が思いもよらない強手で競り
勝った一局でした。
講師の鈴木プロは、師匠の棋譜の中でも特に印象深い一局とのことで
した。
◇ ◇ ◇
講座のあとの一般対局は1勝2敗、2敗は高段者との対戦でいろいろと
学ぶことがありました。
●1局目は支配人のN村さん、黒番3子局。急所の見逃し、囲い方の
不備が敗因のようです。
○2局目は先輩のT中さん、白番3子局。序盤のミスで苦戦でしたが、
中盤過ぎに相手のミスが重なり勝星を拾いました。
●3局目は同年代のT田さん、黒番2子局。大石の攻め合い負け、
「ダメの詰まりは身の詰まり」でした。
◇ ◇ ◇
例会の後は9人ほどの常連が集まっての懇親会。
赤のセーターが目立つT田さん。還暦ルックとからかわれていましたが、
確かに私と同様「アラカン(アラウンド還暦)世代」です。
若い頃の異性関係を得々と語っていましたが、まさにフェミニストですね。
「はぐれT田、純情派」といったところでしょうか。