●○● 天声人碁 ●○●


2003年4月

◎2003/04/27 「十段戦第5局:王十段が3勝2敗で3連覇」

王立誠十段に高尾紳路八段が挑戦していた「第41期十段位決定五番勝負」の
第五局は、両者2勝2敗のあとを受けて24日、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」
で行われ、黒番の王が中押し勝ちし、対戦成績を3勝2敗として十段位3連覇を
果たした。(産経Webより抜粋)


       ◇  ◇  ◇  ◇

王十段が“誇りと意地”で若手の台頭を止め、十段位三連覇を果たしました。
2勝2敗とタイとなった時点では王十段の方が苦しいと思いましたが、よく頑張
りましたね。

王十段の碁はコウが多く難解な碁が多いと思います。
コウは粘り強さが大切ですが、最近の私は粘りががなくなってきたように感じ
ます。(年のせいかなあ・・・)

今回の対局は神奈川県箱根町仙石原、首都圏のリゾート地として有名ですね。
最近では「箱根八里の半次郎」という唄がヒットしました。また新春の箱根駅伝
でも有名です。
私も二三度、泊まったことがあります。二十代の頃でしょうか、晩秋のススキの
景色がよかったことを思い出します。

       ◇  ◇  ◇  ◇

            神奈川県箱根町
1936年(昭和11年)に
箱根は富士箱根伊豆
国立公園に指定され、
四季折々の美しい自
然景観や豊かな温泉、
また、電車・バス・ロー
プウェイ・遊覧船などの
乗り物と多様な楽しみ
を提供する観光施設を
備えた近代的な観光リ
ゾート地として、年間2
千万人近くの観光客を
迎える国際観光地とし
て発展しています。


◎2003/04/20 「十段戦第四局:高尾勝ち最終局へ」

「第41期十段位決定五番勝負」第四局は、王2勝1敗のあとを受けて愛媛県
松山市の道後温泉「宝荘ホテル」で行われ、黒番の高尾が一目半勝ちし、
対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。(産経Webより抜粋)


       ◇  ◇  ◇  ◇

高尾八段、よく頑張りましたね。これでいよいよ最終局、王十段が防衛するか、
高尾八段がタイトル奪取するか、来週が楽しみです。

囲碁ファンとしては新鋭高尾に勝ってほしいと思う人の方が多いでしょうね。
そんな逆風の中で戦う王十段、意地を見せたいところです。熱戦を期待しましょう。

今回の対局は愛媛県松山市、訪れたことはありませんが温暖な気候で住みやす
そうな気がします。
道後温泉、松山城など古い歴史を感じさせ一度訪れてみたいものです。

       ◇  ◇  ◇  ◇

 愛媛県松山市
 日本最古の道後温泉と松山城並びに二之丸史跡庭園、また人間正岡子規
の生涯と業績を紹介した、子規記念博物館と、近郊の恵まれた自然の景観や
多くの史跡、文化財、句碑をはじめとする伝統のある地方文化を観光資源とし
ています。
 道後温泉地区をはじめ市内中心部に多くの宿泊施設を有し、四国屈指の観光
・宿泊拠点として、また「しまなみ海道」の開通により中四国の広域観光圏が醸
成されつつあり、近隣市町村をはじめ中国地方との連携を密にし、多様化する観
光ニーズに対応するとともに、山の文化・風土に親しめる「物語性」を持った観光
地です。
松山城 道後温泉 正岡子規 夏目漱石




◎2003/04/13 「十段戦:王立誠十段、3連覇に王手」

 王立誠十段に高尾紳路八段が挑戦している「第41期十段位決定五番勝負」
の第三局は、両者1勝1敗の後を受けて10日午前9時から長野県大町市の
「くろよんロイヤルホテル」で行われ、黒番の王が中押し勝ちし、対戦成
績を2勝1敗として3連覇に王手をかけた。(産経Webより抜粋)


       ◇  ◇  ◇  ◇

高尾八段、残念でしたね。形勢は二転三転の上、王十段が勝利を呼び寄せた
ようです。
山下棋聖、羽根天元等、新鋭が囲碁界の勢力地図を塗り変えている状況
ですが、高尾八段もこの流れに乗れるかどうか。
これまでの三局はいずれも黒番が制しています。第四局の黒番、高尾八段
踏ん張ってほしいですね。

今回の対局は長野県大町市、「アルプス囲碁村」としてタイトル戦、各種の囲碁
大会、普及活動など市として積極的に取り組んでいるようです。

このように囲碁を市町村がバックアップしているところは、本因坊秀策の誕生地
「広島県因島市」、碁聖道策を生んだ「島根県・仁摩町」が有名です。

       ◇  ◇  ◇  ◇

        長野県大町市

長野県の北西部、松本平の北に
位置する大町市は、「北アルプス
一番街」といわれるように、その西
部一帯にしゅん険な北アルプス山
岳を連ねています。

 北の五竜岳から南の槍ヶ岳頂上
までを収める市街地は、総面積
464.84平方キロメートルという全国
屈指の広さです。市街地の標高は
700メートル余り。典型的な内陸性
の気候で、北アルプスの山々を映
す仁科三湖やダム湖があり、豊富
な温泉にも恵まれて、四季を通じて
山岳観光都市としての地勢を備え
ています。



◎2003/04/08 「本因坊戦、張栩八段がプレーオフ制す」

第58期本因坊リーグ、挑戦者決定プレーオフ 「王銘エン王座 対 張栩(ちょう・う)
八段」は張栩八段が黒番5目半勝ち。加藤剱正本因坊への挑戦権を獲得した。
七番勝負第1局は5月14・15日、韓国・済州島の「ピンクスポドホテル」で対局予定。
      (毎日新聞より抜粋)


       ◇  ◇  ◇  ◇

張栩八段はリーグ最終局で山下敬吾棋聖に敗れ、王・王座とのプレーオフになり
ました。
王・王座は昨年、加藤本因坊にタイトルを奪取され再挑戦を賭けていたのですが
残念ですね。

加藤本因坊と張八段の年齢差は32歳10カ月で、本因坊戦では最も年の離れた
顔合わせだそうです。
これだけの年齢差で真剣勝負ができるのは囲碁ならではですね。

若さと勢いで張八段に分がありそうですが、個人的には同世代の加藤本因坊に
がんばってもらいたいと思っていますが・・・

       ◇  ◇  ◇  ◇

第58期本因坊戦リーグ

順位 名前 王銘 張栩 趙善 趙治 小林 林海 柳時 山下 順位
1 王銘エン王座 6 1 2
2 張栩八段 6 1
3 趙善津九段 2 5
4 25世本因坊趙治勲 2 5
5 小林光一碁聖 3 4 4
5 林海峯名誉天元 2 5
5 柳時熏九段 2 5
5 山下敬吾棋聖 5 2 3



◎2003/04/06 「浅井忠さんを偲ぶ」

今年2月中旬、三洋電機囲碁部OB「浅井忠さん」の訃報を聞きました。
65歳で食道癌だったそうです。

浅井さんは群馬県の囲碁十傑戦にも入賞した強豪ですが、パソコン、インター
ネットを使った囲碁で有名でした。
1996年、「パソコンで囲碁を楽しむ」という本で囲碁とパソコンの関わりを詳しく
説明されていました。

浅井さんのホームページ「Sango's Go Page」は囲碁関連のサイトとしては古い
歴史があり、40万件を超えるアクセスがありました。
昨年12月初旬が最後の更新となっており、最近まで閲覧できたのですが、現在
は見られません。色々な囲碁情報が満載されていただけに残念です。

「2001年群馬国民文化祭」囲碁関係行事では「IT囲碁」と題しパソコンを使った
「入門講座」、「インターネット対局」をプロデュースしていただきました。

群馬県囲碁界としては貴重な存在で、今後の活躍が期待されていただけに
本当に残念です。

故人の功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。 合掌。

       ◇  ◇  ◇  ◇

「2001年群馬国民文化祭、囲碁関係行事」HP

「国民文化祭スタッフ懇親会」HP


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