上達のキーワード (2003年版)


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●淡路語録があなたを変える(12)

◆A守りの章◆

   「守りのポイントを逃がすな」

 アマチュアの共通の弱点は、守りでしょうね。テクニック的なことは
もちろんですが、守りの重要度を理解していない方が多いようです。

まだ棋力がともなわないうちはとくに「なんとかなるだろう」と甘く
みている方が多いように思います。

 多彩なテクニックを繰り出さなければならない攻めと比べて、守りは
シンプルで、ごくふつうの手が多いことに気づかれたはずです。

 守りに策はいりません。まずは自陣を強くしてから仕事を始めてください。
焼きもちや焦りは禁物です。

「碁は力学」なのですから。


---- NHK囲碁講座12月号より抜粋 ----



●淡路語録があなたを変える(11)

◆A守りの章◆

   「眼作りより中央進出」

 序盤で生きられて、「しまった」と思うか、あるいは小さく
生かして「うれしい」と思うかは、おおきな違いです。

 それは守りのときでも同じことがいえます。相手に攻められたとき、
小さく生きて「ほっとする」ようでは困ります。生かされて「つらい」
と思ってください。

 眼作りだけに気を取られてこじんまりと生きるのではなく、中央に進出
して、相手の薄みを突くぐらいの気持ちを持つことが大切です。


---- NHK囲碁講座12月号より抜粋 ----



●淡路語録があなたを変える(10)

◆A守りの章◆

   「現金に目がくらむな」

 私はよくお金にたとえて、囲碁の話をします。そのほうがわかりやすいし、また囲碁と
お金とは不思議と共通点が多いからです。

「現金に目がくらむな」

 お金(=地)にばかり目がいってしまい、正しい仕事(攻めや守り)がおろそかになって
いる方をたくさん見かけます。
お金は気にせず、まずは健全な体作りをすることから、囲碁は始まるのです。

 私は皆さんに「地は気にせず、石の力関係だけを考えて打つ」ことを勧めています。
地に目がくらんだばかりに、絶対の急所を逃して苦戦になる例をたくさん見てきました。

 ある程度の地はあげていいと思うことです。守ったことで相手に大場に先行されても、
碁はそんなに簡単に負けるものではありません。


---- NHK囲碁講座12月号より抜粋 ----



●淡路語録があなたを変える(9)

◆A守りの章◆

「碁は攻め八分で」、 「碁は3回攻めて、1回守る」

私の経験上、多少ガードは甘くなって、ときには強烈な パンチを見舞われてノックアウトを
くらっても、攻めに目を 向けている碁のほうが将来的にみて上達のスピードが速いように
思います。

 でも私は決して守りを軽視しているのではありません。 8割攻めて、2割しか守らないから
こそ、この2割が重要な ウェートを占めてくる。
逆に言えば、2割の守りがあるからこそ、 8割の攻めが生きてくる。そう私は考えています。

 攻めほど派手な場面はありませんが、味とコクのある守りの大切さ、そして楽しさを知って
ください。
勝率アップ は私がお約束します。
きっと今までとは違う碁の世界が見えて くるはずです。


   「守るべき所はしっかり守る」

 至極あたりまえの言葉ですが、その当然のことができないところに碁の難しさがあるのです。

自陣に大きな”借金”があるのに、それに気づかず(目を背けて?)、無謀な手を打ってしまう。
そんな経験はありませんか?

「借金はしっかり払う」ことをお忘れなく。


---- NHK囲碁講座12月号より抜粋 ----



●淡路語録があなたを変える(8)

◆A攻めの章◆

   「切れる所は目をつぶって切れ」

「切れる所は切る、攻めれる石は攻める」
 類似語録として、こんな言葉もあります。

 戦いが始まれば、逃げることは許されません。多少乱暴な表現ですが、切れる所は
目をつぶって切るぐらいの気持ちを持っていないと、とても一局を乗りきることはできな
いのです。

「死んだら投げればいい」
「好きな手を打って負けたら投げればいい」
 これは私の口グセで、淡路塾の生徒さんには一番ウケるセリフです。たとえ死んでも
守らなければならない一線はあるのです。

「攻め」は囲碁の醍醐味です。実戦で攻めの場面になったとき、ぜひ淡路語録を思い出
してください。
きっとお役に立てることと思います。


---- NHK囲碁講座11月号より抜粋 ----



●淡路語録があなたを変える(7)

◆A攻めの章◆

   「攻めの本体を見極めよう」

 「進軍ラッパを吹いたら、前進あるのみ」「お金儲けは攻めながら」 とここまで
攻めの勧めを説いてきましたが、ひたすらパンチを浴びせればいいというわけでは
ありません。

 痛くもない場所を攻めても、相手はびくともしてくれません。どれが本体なのか、
見極める目を持ってください。それが「攻め上手」になる道なのです。

 目先の攻めのビジョンを持つ余裕がないのがアマチュアの共通の弱点だと思います。
その点、プロは少なくとも「10か年計画」くらいのビジョンを持って打っています。

 10手も20手も読んでほしいとは言いません。一局のなかで2、3度でもいいで
すから、これからどういう方針で碁を打ち進めていきたいか、自問自答してみること
をおすすめします。

---- NHK囲碁講座11月号より抜粋 ----



●淡路語録があなたを変える(6)

◆A攻めの章◆

   「お金儲けは攻めながら」

 お金は不思議なもので、欲しい欲しいと思っているとなかなか手に入らず、逆にい
らないと思うと入ってくるものです。

 それは碁も同じ。地(=お金)にばかり目がくらんでいると、攻めや守りという碁の
基本的なことがおろそかになります。
お金が欲しいときこそ、正しい仕事に就くことです。いつまでもアルバイト気分では
碁は勝てません。

 石はなんでも攻めればいいというものではありません。石を取るのが目的ではなく、
いじめて地で勝負するのが攻めの基本スタンスなのに、攻めてもお金にならないの
では意味がありません。

 「元手をかけたら回収する」のが鉄則とすれば、「攻める方向を間違っていないか」、
「地が期待できる場所はどこか?」、いつもそんな目で盤を眺めることをおすすめします。

---- NHK囲碁講座11月号より抜粋 ----



●淡路語録があなたを変える(5)

◆A攻めの章◆

「碁は攻め八分、守り二分で」私はいつも淡路塾の生徒さんにこう説いています。

碁は地を争うゲームですが、最初から地を意識しては、いい碁は打てません。
石の力関係に敏感になり、碁は戦いであることを実感してください。「正しい仕事
(攻めや守り)」をしていれば、お金(=地)は必ず入ってくる。それが碁というゲーム
なのです。
攻め八分のつもりで碁を打ち始め、どこかで必ずふりかえる習慣を身につけることも
大切です。「3回攻めたら1回守る」こんな淡路語録もあるんですよ。

アマチュアの皆さんの碁は不思議なもので、「攻めすぎて・・・」とこぼす人ほど、
攻めに目がいっていない人が多いようです。攻めることは好きだけど、その反面、
攻めることへの恐怖もあるでしょう。
その葛藤に悩んでいるのは我々プロも同じですが・・・。

石を取ることだけではなく、攻めて、いじめて、お金儲けするコツをつかんで
ください。きっとこれまで以上に攻めることが楽しくなるはずです。


   「進軍ラッパを吹いたら前進あるのみ」

高らかに宣戦布告しました。さあ、戦いの始まりです。「石の力学」からすれば、
攻め始めたということはこちらの兵力が多いということ。
講和条約を結ぶ必要はありません。一直線に、でも3回に1回は振り帰りながら、
攻めればいいのです。ところが・・・。

一度、進軍ラッパを吹いたら、うしろを振り返ってはいけません。戦いが一段落する
までは前進、前進、また前進。戦いに討って出ないと高らかに宣戦布告した石の顔
が立ちません。

「道連れにできる石を作って攻めよう」「複合的に攻めてこそ意味がある」はいずれも
淡路語録ですが、碁はひとつの石だけを追いかけては成功は望めません。複数の
石をカラんで攻めてこそ成功率が高くなるのです。

---- NHK囲碁講座11月号より抜粋 ----



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